マザーボードとは
マザーボードとは、デスクトップパソコンにおける「メイン基板」のことを指します。
マザーボードの選択によって、パソコンを組み立てる上で、パーツの選択肢の方向性が決まってくることになります。
マザーボードは、パソコンが完成した後パーツ交換をする場合、拡張性に影響します。
そのため、マザーボードは、パーツ交換予定や完成後の使用方法を、長期的にイメージながら選択することをおすすめします。
マザーボードの代表的なメーカー
マザーボードのメーカーとして、大きくは4つのメーカーがあります。
「ASRock」「ASUS」「GIGABYTE」「MSI」が代表的なマザーボードメーカーとなります。
マザーボードのフォームファクタ
マザーボードを購入する場合「フォームファクタ」の選択が重要となります。
フォームファクタを決めることで、物理的なマザーボードのサイズが決まってきます。
そのため、マザーボードのフォームファクタ選択によって、対応するPCケースを選ぶことになります。
代表的な「ATX」「MicroATX」「Mini-ITX」「E-ATX」各マザーボードのフォームファクタごとの特長を見てみましょう。
マザーボードのフォームファクタ「ATX」
マザーボードのフォームファクタで、最も標準的なサイズとなるのが「ATX (Advanced Technology Extended)」規格です。
最も一般的なマザーボードの標準的なフォームファクタです。
マザーボードとして標準的なサイズであることから、対応するPCケースが多く互換性が高い点も特長です。
PCI Expressスロットやメモリスロットが複数用意されていて、高い拡張性を持っています。
拡張性の高いデスクトップパソコン、ゲーミングPC、ワークステーションなどのマザーボードとしても適しています。
ATXマザーボードは、今後のカスタマイズやアップグレードを視野に入れたPCの組み立てに最適です。
マザーボードのフォームファクタ「MicroATX」
MicroATXマザーボードは「ATXマザーボードの小型版」といえる存在です。
コンパクトなサイズでありながら、拡張性も確保されていて、完成後も一部で拡張できる構成にしたい場合に向いています。
小型のデスクトップパソコン、スリム型のデスクトップパソコンなど、一般的なPCのマザーボードとして適しています。
マザーボードのサイズによって、PCケースの大きさも小型の物が選択できるので、一回りコンパクトなゲーミングPCを組み立てたい場合にも有力な選択肢となります。
マザーボードのフォームファクタ「Mini-ITX」
マザーボードとして、小型のフォームファクタを選びたい場合Mini-ITXマザーボードがおすすめです。
小型なサイズにより、非常にコンパクトなPCケースに搭載することができ、省スペースのPCを組み立てたい場合に適しています。
スロットの数は限られているものの、必要なパーツは各種搭載が可能で、コンパクトで高性能なパソコンも組み立てられます。
マザーボードのフォームファクタ「E-ATX」
マザーボードのなかで大型なサイズとなるのが、E-ATXマザーボードです。
ATXマザーボードよりも一回り大型で拡張性がさらに高くなっています。
ストレージを複数搭載したい場合や、性能にこだわったハイエンドパソコンに向いているマザーボードです。
マザーボードのチップセット
マザーボードのチップセットは、マザーボードに接続可能なインターフェースや接続端子の種類や搭載可能な数を決める部品で、マザーボード上に実装されています。
はんだ付けで固定されているため、チップセット単体で交換することはできず、マザーボードとセットで選ぶことになります。
チップセットは、Intelのチップセットを搭載したマザーボードとAMDのチップセットを搭載したマザーボードがそれぞれ販売されています。
搭載したいCPUを決めてから、マザーボードを選択すると、マザーボードの選択肢を絞りやすくなります。
マザーボードのIntel、AMDの対応は、商品詳細ページの「対応CPU」の項目を確認して選ぶようにしましょう。
マザーボードと対応するCPU
マザーボードは、CPUと組み合わせて選ぶ必要があり、正しい組み合わせで使う必要があります。
「IntelのCPU」を使用したい場合、対応する「Intelのチップセット」を搭載したマザーボードが必要となります。
「AMDのCPU」を使用したい場合、対応する「AMDのチップセット」を搭載したマザーボードが必要となります。
そのため、CPUとマザーボードを正しい組み合わせで選ぶことが重要となります。