CPUの選び方ガイド(2026年4月現在)
CPUとは?
PCの「司令塔」であり「頭脳」。中央演算装置(Central Processing Unit)の意味。
すべての計算と命令がここから始まる。PCのパフォーマンスを左右する最重要ユニットです。
マウスのクリックから高度な動画編集の演算まで、パソコンで行われるあらゆる処理を司る「脳」にあたるパーツです。
選び方のポイント
パソコンの頭脳と言えるすべての動作に影響する欠かせないCPU。用途に合ったCPUを選ぶと、作業が快適になります。
ここでは選び方の基本と用途ごとのおすすめをまとめました。
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1.「用途」に合わせたグレード選び
ワードやエクセルなど事務処理や、YoutubeやTwitchなどストリーミング動画再生は、Core i3・Ryzen 3
カードゲームなどの2Dゲームや、簡単なイラストや写真の編集加工は、Core i5・Core Ultra 5・Ryzen 5
アクション性の高い3Dゲームや、動画の編集、本格的なクリエイティブならCore i7以上・Core Ultra 7以上・Ryzen 7以上
グレードが上がると性能が上がるため、下のグレードでできることは上のグレードではより快適にできるとお考え下さい。 -
2.「世代」をチェック
2世代以上古いハイエンドより、最新世代のミドルクラスの方が高性能なのがPCの世界です。
「Intel Coreシリーズ第14世代」「Ryzen 9000シリーズ」など、ブランドと世代を確認しましょう。 -
3.マザーボードとの「ソケット」互換性
CPUを載せる土台(ソケット)はマザーボードで固定され、その形が合わないと物理的に搭載できません。
Intel(LGA1851など)とAMD(AM5など)の違いに注意して選びます。 -
4.「消費電力(TDP)」と冷却のバランス
高性能なほど熱を出します。厳密には比例しないですがTDPが高いと発熱量が上がり冷却力が必要です。
自分の選んだPCケースやCPUクーラーで冷やしきれるか、電力効率も重要な選定基準です。
用語解説
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・コア / スレッド(料理人の人数とコンロの数)
コアが多いほど並列処理能力は上がり、スレッドの数が多いほど複数の作業を同時に演算をこなせます。
料理人1人(コア)がコンロを2口(スレッド)まで見れば、煮る焼くなど一度に2つの料理を作っていけると解釈できます。
2026年現在の標準は「8コア16スレッド」以上がミドルスペックの快適の目安です。 -
・クロック周波数(料理1つの出来上がりまでの速さ)
「Hz」で表される数値。1秒間にどれだけ回転(計算)できるかを示し、シングルスレッド性能(ゲームの快適さ)に直結します。
1Ghzとは、1秒間に10億桁の2進数の単純演算が計算・処理できるほど早いという意味です。
コアの数でかけるので、3Ghzの4コアでは、理論上1秒間に120億桁の2進数の単純処理が可能です。ただし実際の性能と一致しないため参考値としての基準です。
2026年現在の標準は「3.8Ghz」以上がミドルスペックの快適の目安です。 -
・L3キャッシュと 3D V-Cache(AMD X3Dの秘密)
CPUのすぐ横にある「超高速な作業用メモ」です。
CPUはデータをメモリとの間で高速でやり取りしますが、キャッシュの中の方が早いです。ただし容量は少ないのが欠点です。
注目!: AMDのX3Dシリーズは、このキャッシュを縦に積み上げる技術で圧倒的な大容量化を実現し、CPUからメモリまでデータを取りに行く手間を省けるため、特にデータのやり取りが激しい「オープンワールドゲーム」や「FPS」で爆発的なフレームレート向上をもたらします。
コンロとまな板で食材をやり取りするのではなく、コンロの上に網を置いたりする油切りや、調味料台などのイメージです。 -
・P-core / E-core(Intelの独自機能のハイブリッド構成)
パワー重視のコアと、省電力重視のコアを分ける仕組みのことです。
バックグラウンド作業を効率よく逃がし、メインの作業を邪魔させない賢いIntel独自のCPU設計です。
Pコアはお給料(消費電力)が高いけどなんでもできる正社員の職人料理人。
Eコアはお給料(消費電力)が安いけど下ごしらえや簡単な料理しかまかせられない見習い料理人のような関係です。
よくあるご質問 (FAQ)
CPU選びでよくあるご質問をまとめました。
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Q1IntelとAMD、結局どっちがいいの?
2026年現在、マルチタスクや画像・映像編集などクリエイティブな安定性・仕上がりの綺麗さにこだわるならIntel、ゲーミング性能と1ワットあたりの性能(省電力性)ならAMDが選ばれる傾向にあります。
もちろん、特定のブランドへのこだわりや、信頼感で選ぶことも立派な選択基準のひとつです。 -
Q2AMDの「X3D」記載のCPUはゲーム以外でも速いの?
ゲームには劇的な効果がありますが、動画の書き出しや計算ソフトでは通常のモデルと大差ない場合が多いです。
用途を絞って選ぶのが玄人ですが、ぜひX3Dを選んだのならゲームで真価をお確かめ頂きたいです。 -
Q3CPUクーラーは付属している?
ローエンド~ミドルには付属(リテールクーラー)することが多いですが、ハイエンドモデルは別売りが基本です。
高性能な空冷や水冷クーラーが必要です。また付属しているリテールクーラーを使わないといけない訳ではありません。
用途や予算に合わせてサードパーティ製クーラーへのアップグレードも検討してみてください。 -
Q4CPUの「寿命」はどれくらい?
機械的な故障は稀です。オーバークロックなど改造行為をしない限り、PCパーツの中で最も故障率が低いと言われます。
性能的な寿命(時代遅れになるまで)は一般的に5年前後と言われています。
高性能モデルを選んでおくことで、5年後にメイン機を変更した後もサブ機として長く活用できます。 -
Q5内蔵グラフィックスって必要?
グラボを買うなら不要ですが、トラブル時の画面出力用として「あると安心」な保険になります。
2026年現在、ゲーム目的のPCには不要、少しでも安くするために、ないモデルで組み立てる方が多いです。 -
Q6中古のCPUって買っても大丈夫?
CPU自体はPCパーツの中で最も自然には壊れにくいパーツですが、AM4ではピン折れや、i9ではオーバークロックなど改造による故障や保証の有無がリスクです。
新品で一式を組み立てる場合には新品のCPUでお買い上げいただくことを強くおすすめします。
数年経ったPC本体に、CPUだけ同じ世代の上のモデルに変更するなら中古を選ぶこととなります。一般的にCPUの生産は発売から2~3年で終わるためです。
お探しの場合、ドスパラの中古ではほとんどの商品に、保証期間を3か月設けており、故障がすぐに起こったとしても保証期間内は返金できますのでご安心ください。 -
Q7CPUクーラーないとどうなるの?
CPUクーラーをつけず冷却をしない場合、TDPの高いCPUはWindowsの起動すらできません。
TDPの45W以下の低いCPUでも、数秒で電源が切れる事でしょう。
これはマザーボードの安全装置の1つで、摂氏100°を超えると自動的にCPUへの通電を切るためです。熱暴走と呼ばれます。
CPUクーラーなしではCPUは簡単な演算でも高温になることを覚えておいてください。
また、CPUの冷却面に正確に隙間なくCPUクーラーの冷却面が圧着できないで隙間ができると同じように熱暴走を起こします。
わずかな隙間もできないように埋めて、更に熱伝導率を上げるのがCPUグリスの役割になります。 -
Q8CPUクーラーを選ぶのに、空冷で冷却が間に合うかをCPUを見て判別できますか?
CPUクーラーの冷却力はクーラー次第ですが、概ね見分け方はあります。
CPU側で注意しないといけないのはTDPです。45Wより65Wの方が同じ演算でも早く処理できますが熱くなります。
TDPが120WのCPUの場合には、ヒートパイプ6本以上かつ、12cm以上の大きさのファン搭載モデルか、最低240mmラジエーターの水冷クーラーにしなければ冷却が間に合わないとお考え下さい。
TDPが170Wでも冷却できる空冷ファンは存在しますが、標準的なケースに収まらないような巨大なファンとなり組み立て難易度も上がりお勧めできません。できれば360mmラジエーター付きの水冷クーラーを強くお勧めします。 -
Q9CPUのオーバークロックってなに?
CPUには、CPUメーカーが決めた定格の電力を供給し、定格のクロックを出し続けることが基本的な動作方法です。
CPUメーカーが定めた電力を超える電力を送り込むことで、クロックの内部倍率を上げることができるようになっています。
これはメトロノームを早くすることと同義で、CPUが演奏する難易度は難しくなり、発熱量が異常に上がります。このことをオーバークロック(略してOC)と呼ばれます。
理論上は液体窒素などを用いて摂氏100℃以下を維持できれば無限のクロックを生むことができますが、熱とは別で回路が耐えられず故障します。 CPUの型番の語尾に、Intelは「K」がつくもの、AMDでは現在のAM5は全モデルが、マザーボードが対応している場合、倍率変更の設定だけでオーバークロックできますがCPUメーカー・マザーボードメーカー・販売店ともに、オーバークロックによる故障は保証の対象外となる場合が多いです。ご利用は推奨できません。 -
Q10CPU内蔵のNPUは、グラボ搭載のデスクトップPCだと無意味じゃない?
(2026年4月現在)有用性は少しずつでてきていますので、いくつかのケースでまとめます。
- FPS処理落ちしているゲームプレイ中に配信をする場合>NPUにOBSの動作をさせて配信やテキスト処理、背景ぼかしなどを実行させ、グラボはゲームの処理に集中でき1FPSでも落とさないよう稼働させられます。
- まだ一部のゲームですが、NPCとの会話をNPUが行えるゲームがでてきています。
タイトル例)「Mecha BREAK」「PUBG(ノートPC版のみ)」 MODとして「Cyberpunk2077」「Skyrim SE」 - 一部のゲーム実況者の中でリアルタイム解析・攻略情報取得などをNPUにさせて画面表示させている人が出てきています。
