米国で「GeForce GTX 10」シリーズの値下げ傾向が強まる、「同RTX 20」シリーズの発表が影響か

 2018年8月20日、NVIDIAはグラフィックチップの新シリーズ「GeForce RTX 20」シリーズを発表した。米国での発売を9月20日に控え、米国内では旧モデルとなる「GeForce GTX 10」シリーズの値下げが始まっているようだ。海外ニュースサイトの「Road to VR」が報じた。

・GeForce RTX Has Already Pushed GTX Cards to Lowest Prices in Months
https://www.roadtovr.com/nvidia-geforce-rtx-pushed-gtx-to-lowest-prices-in-months/

 ここ1、2年、グラフィックボードは仮想通貨のマイニング目的で購入されることが多かった。従来のゲーム目的のユーザーに加えてマイニング目的のユーザーまで加わったため、一時はミドルクラス以上のグラフィックボード全般が品薄になってしまう現象まで見られた。

 ゲーム目的のユーザーにとっては悲しい話だが、品薄になれば価格が上がるのは自然な現象だ。GeForce GTX 10シリーズを搭載したグラフィックボードは、チップの発表から1年以上経過しても発表当時より高い価格で販売されていた。

 ところが、ここ数ヶ月はグラフィックボードの価格が下落傾向にある。考えられる理由は2つあり、GeForce RTX 20シリーズの登場と、マイニングブームが一段落したとされていることだ。

 下のグラフは「GeForce GTX 1080 Ti」搭載ボードの価格の変化を表している。GeForce RTX 20シリーズの発表前後ではそこまで大きな変化は起こっていないものの、今年4月の価格と比べると大きく値下がりしているのが分かる。

 高価なモデルほど発生している差は大きく、GeForce GTX 1080 Tiの例ではピーク時から300米ドル近くも下がっている。もっとも、GeForce GTX 1080 Ti搭載ボードの発表時の参考価格は699米ドルだったため、元の価格に戻りつつあるだけとも言える。

 実は、日本国内でも2018年に入ってから価格の変化は起こっていた。モデルによって変化がない場合もあるのだが、1、2月の価格をピークに値下がり傾向がある。ただそれでも発売当時の価格までは戻っていないケースが多い。

 上記記事では9月20日のGeForce RTX 20シリーズ発売まで下落傾向は続くだろうと予測しているが、どのように値動きするのか、また国内で同様の動きがあるのかは分からない。

 ただ、現時点でも値上がりのピーク時と比べるとだいぶん買いやすくなっているとは言えそうだ。特にGeForce GTX 1060の後継となるチップは未発表のため、ミドルクラスを狙っている人には買い時と言えるかもしれない。

Reported by 宮川泰明(SPOOL