視野角は210度、StarVRがエンタープライズ向けVRゴーグル「StarVR One」を発表

 2018年8月12日から16日の日程で、コンピューターグラフィックスを主題としたイベント「SIGGRAPH 2018」がカナダ、バンクーバーで開催されている。同イベントで、StarVR CorporationがVRゴーグル「StarVR One」を発表した。

・StarVR CorporationのWebサイト
https://www.starvr.com

 StarVR Oneは同社の初めての製品だが、2017年5月に開発者向けモデルを出荷しており、既に一部のVR体験施設で導入されている。非常に高いスペックを備えているのが特徴で、エンタープライズ、つまりは業務やVR体験施設に向けた製品だ。

 ディスプレイには4.77型のAMOLED(アクティブマトリクス方式有機EL)パネルを2枚内蔵しており、リフレッシュレートは90Hz。解像度は公開していない。視野角は左右に210度、上下に130度と広い。

 さらにTobiiのアイトラッキング機能を搭載しており、使用者の目の動きを検出することもできる。トラッキング方式はHTCの「VIVE Pro」と同じ「SteamVR Tracking 2.0」だ。

 本体の重量は450g。見た目はかなり大きそうだが、HTCの「VIVE」と大きく変わらない。PCとの接続はUSB Type-Cケーブルを2本使う。0.9mのケーブルが2本と、5mの延長ケーブルが付属するという。

 施設によってはSteamVR Tracking以外のトラッキングシステムを採用しているため、バリエーションとしてトラッキングシステムを変更できる「StarVR One XT」も用意している。

 ディスプレイの解像度を公開していないのは、開発者向けモデルから下方修正したためと思われる。

 開発者向けモデルのディスプレイ解像度は5K(2560×1440ドット×2)と言われていた。一方StarVR Oneは「1600万サブピクセル」としている。

 サブピクセルとは、画素のうち各色を担当する点のことだ。通常は赤、緑、青をそれぞれ担当する3個のサブピクセルで1個の画素を構成する。例えば1920×1440ドットのディスプレイでは、サブピクセルは約829万個となる。

 1600万個が両パネルを併せた数字であれば、1枚当たり800万個となるため解像度はこの付近となる。もっとも、それでもVIVE Proの解像度(1440×1600ドット×2)を大きく超えていることは変わらない。

 StarVR Oneはエンタープライズ向けのため、店頭に並ぶことはないと思われる。ただ、開発者向けモデルは国内でもVR体験施設で導入されているため、将来的にStarVR Oneも導入される可能性はある。

Reported by 宮川泰明(SPOOL