「Magic Leap One」のレビューが解禁に、懸念はやはり視野角

 2018年8月8日に出荷開始が発表されたMagic LeapのARゴーグル「Magic Leap One」。製品が発売したこともあり、実機によるレビューも解禁されたようだ。海外ニュースサイトによるレビューを紹介する。

・I TRIED MAGIC LEAP AND SAW A FLAWED GLIMPSE OF MIXED REALITY’S AMAZING POTENTIAL
https://www.theverge.com/2018/8/8/17662040/magic-leap-one-creator-edition-preview-mixed-reality-glasses-launch

 「The Verge」によるレビューは、約1ヶ月前にMagic Leapのオフィスへ招待された際に体験したデモのまとめだ。内容は、おおむねハードウェアへの称賛と、新鮮味のない体験への感想となっている。

 ゴーグル部は輪のようになっており、頭を挟むようにして固定する。後頭部に当たる部分が伸びるため、引っ張って装着すると軽く締め付けられる形になる。

 演算部を別ユニットに移したことによりゴーグル部が軽く、装着時の負担は少ないという。

 表示されるARの画質は良く、マイクロソフトの「HoloLens」と同程度だとした。ただ、独自の「Digital Lightfield」の効果は実感できなかったという率直な感想を述べている。

 発売前に懸念された視野角の狭さは体験の質を落としているという。離れたものは全体が見えるものの、それに近付くと端が見えなくなってしまう現象は、デモを通してずっと気になったとしている。

 現行の他社製品と比べると、ほぼあらゆる面でMagic Leap Oneは優れている。しかし、体験としてはこれまでの延長であり、革新的ではない。ARの未来の片鱗は見えるものの、提供できている体験はそれに追い付いていないという評価だ。

・VIDEO: Our First Hands-On Impressions Of Magic Leap One
https://uploadvr.com/magic-leap-one-hands-on-video/

 「UploadVR」は、実機を使ったレビューを行っている。やはり視野角は気になっているようで、記事内にある動画の10分辺りから、どの辺りでCGが途切れているかを身振りを交えて解説している。15分辺りからは、CGがどのように見えているかをゴーグルを直接撮影して見せている。

 The Vergeの記事が最後に触れているように、ARゴーグルは最初に発表した2014年時点では先進的な未来のデバイスだった。しかし、HoloLensの登場やスマートフォンのAR機能が浸透してきた昨今では、ジャンルとしてそれほど目新しいものではなくなってしまった。秘密主義を通してきたことが悪い方に働き、期待が高まり過ぎてしまった面もあるだろう。今後どのような戦略で活用の場を広めていくのか、気になるところだ。

Reported by 宮川泰明(SPOOL