「VIVE Pro」はコントローラーとベースステーション付きモデルも発売、HTCが方針転換

 2018年4月3日、HTCは公式ブログを更新し、「VIVE Pro」にコントローラーとベースステーションを2個ずつ同梱した「Vive Pro Starter Kit」を用意すると発表した。

・VIVE Day 2018 - New Vive Pro Starter Kit Bundle & Free Viveport Titles Galore
https://blog.vive.com/us/2018/04/03/vive-day-2018-new-accessories-bundle-for-1-0-tracking-free-viveport-titles-galore/

 VIVE ProはHTCが4月5日(日本では4月6日)に発売する新型VRゴーグル。当初は既存の「VIVE」の環境をアップグレードする製品という位置付けで、VRゴーグルだけで提供するとしていたが、事実上撤回した。

 「Vive Pro Starter Kit」はVIVE Proとコントローラー2個、ベースステーション2個を同梱して1099米ドル。VIVE Pro単体の価格が799米ドルなので、残りが300米ドルで提供される形だ。国内向けにも用意されるかは不明。用意されるのであれば、VIVE Pro単体の価格と同じレートで計算すると14万円前後になると思われる。

 HTCは「VIVE Proを早く市場に提供するため、VRゴーグル単体で販売することにした」としている。VIVE Proは開発中の次世代位置トラッキング技術「SteamVR Tracking 2.0」に対応しており、本来はコントローラーとベースステーションもそれに合わせて更新するつもりだったと思われる。しかし、VIVE Proは現行の「SteamVR Tracking 1.0」にも対応しているため、VRゴーグルだけ先行して販売することにした。ハイエンドモデルとなるVIVE Proを求めるのは、既存のVIVEユーザーが多いという見込みだったのだろう。

 ところが、「既存ユーザー以外はどうやって導入すればいいのか説明していなかった。そのため単体で販売しているコントローラーやベースステーションの価格についても意見を頂いた」という。VIVEのコントローラーやベースステーションは直販で単体購入できるが、保守用のためか割高に感じる価格設定になっている。VIVEの環境を持っていない人は、高価なVIVE Pro本体に加え、約530米ドル(国内価格では7万円弱)もかけてこれらを購入する必要があった。先日、専用のアクセサリーキットの存在を紹介したが、値引き幅は大きくなかった。

・「VIVE Pro」は専用のアクセサリーキットがある?米サイトで注文可
https://www.dospara.co.jp/express/vr/717074

 こうした背景から、ユーザーからフルセットのパッケージを求める声が出たのは自然なことだ。今回の発表によりVIVE Proが少し買いやすくなったことは間違いない。一方で、HTCはSteamVR Tracking 2.0で統一したパッケージの用意も進めているため、数ヶ月で後継品が出てしまう可能性がある点は注意した方がよいだろう。

Reported by 宮川泰明(SPOOL