「VIVE Pro」はリンクボックスも更新、ゴーグル側のケーブルは1本に統合

 HTCが開発中のVRゴーグル「VIVE Pro」は「リンクボックス」の仕様も変更されるようだ。海外ニュースサイトの「Road to VR」が報じた。

・HTC Vive Pro to Arrive With Redesigned Link Box Featuring DisplayPort and Power Button
https://www.roadtovr.com/htc-vive-pro-arrive-redesigned-link-box-featuring-displayport-power-button/

 これはVRゲームのメーカーであるCloudGate StudioのSteve Bowler氏がTwitter上で公開したもの。ゴーグル側の端子が1個に統合されていること、リンクボックスに電源ボタンが付いていること、映像入力端子がDisplayPortだけになったことを報告している。

 リンクボックスはゴーグルとPCの間をつなぐユニットで、現行のVIVEではゴーグル側、PC側ともにUSB、HDMI(PC側はDisplayPortもある)、電源の端子を備えている。ゴーグル側のケーブルは1本にまとまっているものの端子は分かれており、それぞれつなぐ必要がある。PC側はHDMIとUSBをPCに、電源端子をACアダプターにつなぐ。使うケーブルの数が多く、少し煩わしいものだった。専用端子になるため汎用ケーブルでの代用はできなくなるが、着脱しやすくなることが期待できる。

 映像入力端子については、現行モデルではHDMIとDisplayPortが利用できる。DisplayPortケーブルは付属していないため、HDMIを使っている人が多いだろう。VIVE ProではDisplayPortのみのサポートになる。これはディスプレイの解像度が上がったためだと思われる。

 現行のVIVEが利用しているHDMIのバージョンは1.4。最大転送速度は10.2Gbpsだ。VIVEのディスプレイは1080×1200ドット、24ビットカラー、90Hzが2枚なので、データ量は約5.2Gbpsで余裕がある。

 一方、VIVE Proは解像度が1440×1600ドットに向上している。他の条件が同じなら、データ量は約9.2Gbpsになる。最大速度内には収まっているものの、あまり余裕はない。また、これは映像だけのデータ量なので、音声も乗せればかなりギリギリになってしまうことが予想される。

 HDMI 2.0であれば帯域が18Gbpsになるため余裕が出るのだが、今度は別の問題が出てくる。HDMI 1.4とHDMI 2.0は端子の形状で区別できないため、PCに詳しくないユーザーが動作させられない恐れがある。そこで確実に動作するDisplayPortを選択したのではないだろうか。VRに対応可能なグラフィックチップならほぼDisplayPortをサポートしているので、ユーザー環境としても問題ないと判断したのだろう。

 VIVE Proの発売時期や価格はまだ発表されていない。しかし、ゴーグル以外の部分でもブラッシュアップが進んでいるのが分かり、期待が高まった人も多いのではないだろうか。

Reported by 宮川泰明(SPOOL