BOSEが「オーディオAR」とプロトタイプのARグラスを発表

 2018年3月9日、オーディオ機器大手のBOSEが「オーディオAR」プラットフォームと対応ARグラスのプロトタイプを発表した。

・BOSE INTRODUCES AUDIO AUGMENTED REALITY PLATFORM
https://globalpressroom.bose.com/us-en/pressrelease/view/1905

 これは米テキサスで3月9日~18日の日程で開催中のイベント「SXSW(South by Southwest) 2018」で発表したもの。一般的にARと言えば現実世界にCGや文字などを重ねて表示する技術だが、オーディオメーカーである同社は音を使ったARを提唱した。現実世界に合わせて音声を流すことで、生活を便利に、豊かにすることをめざすという。

 発表したARグラスの詳細な仕様は公開されていないが、めがねの「つる」の部分にこのプラットフォームのために開発した小型スピーカーを内蔵している。その分つるは太いがデザインの範疇で、見た目の違和感はない。入力の方法は顔の動き、音声、タップ。Bluetoothでスマートフォンなどの機器と連携し、現在位置に即した情報を音声で受け取れる。通話やAppleの「Siri」、Googleの「Googleアシスタント」といった機能も利用できる。

 開発した小型スピーカーはヘッドホンやヘルメットにも内蔵できるとしており、めがね以外の利用形態も想定しているようだ。

 同社はこのプラットフォームの活用を促すため、SDK(開発用ソフトウェア)とARグラスのプロトタイプの提供を今夏に開始するとしている。音声によるARがどのように受け入れられ、活用されるのか現時点では分からない。スマートフォンとワイヤレスヘッドセットの組み合わせでできることを超えた何かを提供できるのか、注目だ。

Reported by 宮川泰明(SPOOL