「VRZONE SHINJUKU」の一部アトラクションが7歳から利用可能に。海外でも報道される

 2018年3月1日より、東京、新宿にあるVR体験施設「VRZONE SHINJUKU」(バンダイナムコエンターテインメント)は一部VRアトラクションの年齢制限を緩和し、7歳から利用可能にした。これを海外ニュースサイトの「Road to VR」が報じた。

・Bandai Namco’s VR Zone Arcade Lowers Age Restriction to 7 Years Old
https://www.roadtovr.com/bandai-namcos-vr-zone-arcade-lowers-age-restriction-7-years-old/?platform=hootsuite

 VRゴーグルの対象年齢について議論が続いており、業界としての統一見解はない。例えばOculusは「Rift」と「GearVR」について13歳未満の子供の利用を禁止している。

・Oculusの「Health and Safety Warnings」(PDF)
https://scontent-nrt1-1.xx.fbcdn.net/v/t39.2365-6/20273827_862319403918023_918237172929134592_n.pdf?oh=c65a2e6dde60310db82ff9616ab3621a&oe=5B3B91D4

 ソニー・インタラクティブエンタテインメントも「PlayStation VR」の対象年齢を12歳以上としている。

・PlayStation VR よくあるご質問
http://www.jp.playstation.com/psvr/features/faq/

 一方、VRZONE SHINJUKUでも採用しているHTCの「VIVE」は「小さな子どもが使用できるようには設計されていません」という表現にとどまっている。

・VIVEの「安全規制ガイド」(PDF)
https://dl4.htc.com/Web_materials/Safety_Guide/Vive/Vive_safety_and_regulatory_guide_JPN.PDF?_ga=2.170904160.1948048412.1520483270-294130752.1501120758

 こうした背景から、当初13歳以上だった年齢制限が7歳に引き下げられたことは海外からも関心を集めたようだ。

 上記記事では、「WDC 2018」で聞いたという中国HTC社長のAlvin Wang Graylin氏のコメントを紹介している。「多くの年齢制限は最新の研究に基づいたものではない。子供がVRゴーグルを利用する際に問題となるのは、ゴーグルのサイズとIPD(瞳孔間距離)だ。簡単に言うと、子供は顔が小さく、目と目の距離が近いため、現在のゴーグルではフィットしないということだ」。

 子供のVRゴーグルの利用については健康への影響がないか懸念されているが、健康被害があったとする研究はまだないのが実情だ。とは言え、VIVEとRiftがコンシューマー向けに登場したのは2016年。中長期に渡って使用した場合の影響はこれからの研究を待つ必要がある。そのため、VRZONE SHINJUKUも7~12歳の子供の利用には保護者の同意を必要にしたり、インターバルを十分に取ることなどをWebサイトで説明している。

・VRZONE SHINJUKUのFAQ
https://vrzone-pic.com/faq.html

 大人と子供では頭部のサイズがまったく違うので、一つのモデルで全年齢をカバーするのは難しいだろう。子供でも安全に利用できることがきちんと確認されれば、子供向けVRゴーグルも製品化されるのかもしれない。

Reported by 宮川泰明(SPOOL