IntelがARグラス「Vaunt」を開発中、通常の眼鏡と変わらない見た目を目指す

 Intelは通常の眼鏡と変わらないサイズのARグラスを開発している。海外ニュースサイトの「The Verge」が報じた。

・INTEL MADE SMART GLASSES THAT LOOK NORMAL
https://www.theverge.com/2018/2/5/16966530/intel-vaunt-smart-glasses-announced-ar-video

 このARグラスは「Vaunt」という名称。機能を最小限に絞ることで通常の眼鏡と変わらないサイズまで小型化した。

 ARと言えばMicrosoftの「HoloLens」のように、高精細なCGや位置トラッキング、ハンドジェスチャーといった華やかな最先端技術を思い浮かべる人が多いだろう。しかし、Vauntは「日常生活で使えること」をコンセプトとしており、できることはとても少ない。上記記事で記者が体験した試作品では、テキスト表示が主な機能だ。操作するためのインターフェイスも搭載していない。

 そこまで機能を限定したのには理由がある。普通に生活していて、何か情報がほしいと思った時に得られる。使用者がはたから見て変なことをしていると思われてはいけない。Intelはそこまでできて初めてARグラスが生活に溶け込めると考えたためだ。

 先端技術は、常に身に付けて使うという要素に関して活用している。開発では、まず重量を50g以下にするというのが条件だったという。これは見た目にも関わることで、いかにもスマートグラスを着けていると分かってしまうと、着用したまま外を歩きにくい。

 画面は「VCSEL(垂直共振器面発光レーザー)」という低出力のレーザーを使って網膜に投影する。あらかじめ使用者に合わせて調整するため、目の焦点を合わせようと意識しなくてもくっきり見えるという。画面が常に表示されていると鬱陶しく感じてしまうため、表示エリアから視線を外した場合は画面が消えるようにした。

 年内には開発者向けの早期アクセスプログラムを実施する予定だ。開発者から新しい用途やサービスが出てくることを期待しているという。

 かつてGoogleが開発した「Google Glass」は一般の人々から支持を受けられなかった。Intelはこの事例で得られた教訓から、実生活で使えることにこだわっているのだろう。製品として登場した際に、どんな未来を見せてくれるのか楽しみだ。

Reported by 宮川泰明(SPOOL