「VIVE Pro」はフロントカメラで奥行き検知に対応、ハンドトラッキングも可能

 2018年1月上旬に開催されたイベント「CES 2018」で、HTCはVRゴーグルの新モデル「VIVE Pro」を発表した。ディスプレイの高解像度化やヘッドセットの搭載など、様々な点が改善されている。一方でゴーグル前面に搭載した2個のカメラについてはあまり触れられていなかったが、これは奥行きの検知に使えるようだ。ニュースサイト「Engadget」の英字版が報じた。

・HTC Vive Pro's dual cameras can apparently track hand motion
https://www.engadget.com/2018/01/26/htc-vive-pro-depth-camera-hand-tracking/?sr_source=Twitter

 HTCのVIVE部門の責任者、Raymond Pao氏がこのフロントカメラでできることについて同誌に語った。このカメラは1~2mの距離の奥行きを検知できるという。ただし解像度が低いため、ゴーグル本体の位置トラッキングには利用できない。想定している用途は、安全性の向上だ。現在はあらかじめプレイエリアを設定し、そこから外れそうになると仮想的な壁が現れて知らせるという方法を取っているが、さらに障害物が近くにある場合に警告できるようになる。

 カメラから得られる情報を使ってそれ以上のこともできる。開発者に活用方法を広げてもらうため、HTCは開発キットの提供も検討しているという。Raymond氏は、開発キットの早期アクセスを利用した開発者がフロントカメラをハンドトラッキングに使った例を紹介した。アプリへの実装次第ではあるものの、指までトラッキング可能で、他のプレイヤーと手をつなぐこともできたという。

 VIVE Proは位置トラッキングにベースステーションの発する赤外線を使う。そのため、もともと前面カメラでトラッキングを行う必要はない。しかしセンサーのない物をトラッキングできる機能があれば、できることは当然増える。現行の「VIVE」に対するVIVE Proならではのメリットの一つとして数えられるのではないだろうか。

Reported by 宮川泰明(SPOOL

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