TPCASTが「TPCAST 2.0」を発表、8Kへの対応や無線VRの利用シーンの拡大をうたう

 2018年月15日、VRゴーグルの無線化アダプターを手がけるTPCASTは、同社の技術をアップデートする「TPCAST 2.0」を発表した。

・TPCAST Announces the TPCAST 2.0, the Next-Generation Wireless VR Technology at CES 2018
https://www.tpcastvr.com/single-post/2018/01/10/TPCAST-Announces-the-TPCAST-20-the-Next-Generation-Wireless-VR-Technology-at-CES-2018

 TPCAST 2.0は3つの要素で構成される。1つ目は新しいコーデック。VRコンテンツを50分の1にまで圧縮可能で、無線化により追加で発生する遅延も1msに抑えられるという。2つ目はスケーラビリティだ。特定のVRゴーグルにとらわれず、市場にある最大8K解像度のあらゆるゴーグルへ適応できる。3つ目は有線での利用とそん色ないVR体験を維持するというもの(具体的な機能の内容には言及していない)。

 また、同社はクラウドVRの技術とTPCAST 2.0の組み合わせで利用エリアに応じたマルチユーザーのソリューションを提供できるとしている。こちらも3種類あり、既存のVRゴーグルのような比較的狭いエリアでは60GHz帯の「WiGig」やIEEE 802.11ayを使う。それより広いエリアではIEEE 802.11acの後継であるIEEE 802.11axを利用した無線LAN、遠距離では4.5G、5Gといった携帯通信網やFTTHなどの光通信網を利用する。このように多くの規模、利用シーンで無線VRを活用できるようにするという。

 ユーザーとしては具体的な製品やサービスが出てこないとイメージしにくい部分もあるが、無線化はVRゴーグルのユーザーにとって大きな関心事であることは間違いない。最近増えているVR体験施設のVRゴーグルが無線化される日も近いかもしれない。

Reported by 宮川泰明(SPOOL