物を触り、掴めるグローブ型コントローラーをHaptXが開発中

 HaptXという会社が、VR内で触れた感触を再現するグローブ型コントローラーを開発している。海外ニュースサイトの「Road to VR」が開発中の製品に触れた記事を公開した。

・Hands-on: HaptX Glove Delivers Impressively Detailed Micro-pneumatic Haptics, Force Feedback
https://www.roadtovr.com/haptx-vr-glove-micro-pneumatic-haptics-force-feedback-axonvr/

 HaptXは、従来はAxonVRと名乗っていた会社だ。2017年11月20日にHaptXに改名した。以前は全身を使ったVRコントローラーを開発していたが、現在はグローブ型コントローラーの製品化を目指しているようだ。

 このコントローラーは空気を使って感触を再現する。同社が「haptic pixels」と呼ぶ、数mmの丸い模様(ピクセル)が並んだシートを内部に取り付けてあり、VR内で何かに触れるとピクセルが空気で膨らむ。膨らむ位置を調整することで実際に触ったような感触を生む仕組みだ。ピクセルは片手だけで100個ほどあるという。

 同様に空気を使って指の関節の動きを制限する機能も備えている。これはVR内で物を掴んだ際にその感触を再現する。例えばボールを掴んだ際は、そのボールの形に沿って手の動きが制限される。実際に掴んだような手応えが感じられるということだ。

 上記記事の筆者が体験したデモでは、VR内の農場でひまわりの葉に触れたり、雨の雫を感じたりといったことができたようだ。蜘蛛が手の上を歩くと、8本の足がどこに触れているかまで分かったとしている。

 これは開発中の試作品で、もちろん課題がないわけではない。手の大きさが合わないとピクセルが意図した位置からずれてしまう、装着に手間と時間がかかる、空気を送る装置が大き過ぎるといったことがある。

 同社は2018年に開発者向けキットを開発者に出荷する予定だ。始めはゲーム向けではなく、企業のトレーニングやシミュレーションをターゲットとして開発を進めるという。将来的にはコンシューマー向けも考えているが、すぐにできるものではないようだ。

 「VR内の物に触る」というテーマは、多くの人が期待している分野だろう。一般向けに販売されるのはまだ先だが、近付いてはいると言えそうだ。

Reported by 宮川泰明(SPOOL