LytroがVRコンテンツの光の表現を向上させるツールを開発

 Lytroは、「ライトフィールドカメラ」という撮影後に写真のピントの位置を変えられる特殊なカメラを開発、販売しているメーカーだ。このLytroが、CGでVRコンテンツを作るクリエイターに向けて「Volume Tracer」というツールを発表した。光の表現を豊かにするためのソフトだ。

・LYTRO VOLUME TRACER
https://lytro.com/volumetracer

 一般的に、3D CGを使ったコンテンツは品質重視かレンダリング速度重視かでアプローチが大きく変わる。

 品質重視のコンテンツの場合、360度で作ったとしても動きは3DoF(上下左右の回転と傾き)に制限されてしまう。高さなどの視点が変わると反射した光の見え方が変わってしまうためだ。その変化を再計算していると、描画が追い付かなくなってしまう。

 一方で、6Dof(3Dofに加えて上下左右、前後の移動)に対応したコンテンツは描画速度を重視するため、精緻な光の計算は省かざるを得ない。

 Volume Tracerはそのギャップを埋める役割を果たす。シーン内に仮想的なカメラを設置することで、高速に品質の高い表現が可能になるという。また既存の3Dレンダリングエンジンと組み合わせて使えるため、現在の作業環境を変える必要なく導入できる点もメリットだとしている。

 光の表現を高速に処理できるようになれば、今後VRコンテンツがより高品質になっていくきっかけになるかもしれない。

Reported by 宮川泰明(SPOOL

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