「VLC media player」はVideoLANが公開しているフリーソフトの動画プレーヤーだ。多くのコーデックに対応しているため、普段使いのプレーヤーとして利用している人もいるだろう。
2016年11月25日、VideoLANは公式Twitter上でVLC media playerが360度動画の再生に対応したと発表した。開発には360度カメラメーカーのGIROPTICも協力している。現在は特設ページでテクニカルプレビュー版がダウンロード可能。次のメジャーアップデートとなるバージョン3.0で正式な機能になる見込みだ。
・VLC 360度 Technical Preview
http://people.videolan.org/~jb/Builds/360/
対応動画を再生している間、マウスで視点の操作ができる他、ズーム、「リトルプラネット」、「リバースリトルプラネット」と表示方法を変えられる。以下の画像はサンプル動画で各表示方法を試した結果だ。1枚目が通常、2枚目がリトルプラネット、3枚目がリバースリトルプラネット。マウスのホイールを回すとズームイン、ズームアウトできる。通常の状態でマウスをドラッグすると視点移動だ。ズームアウトした状態で上にドラッグするとリトルプラネット、下にドラッグするととリバースリトルプラネットに変化する。両者はループする形で相互に変化するので、操作して見え方が変わっていくのを見るだけでも楽しめる。
現在はWindows版とMac版のみだが、Android、iOS、Xbox oneにも対応する予定だ。また2017年にはOculusの「Rift」やHTCの「Vive」、Googleの「Daydream」といったプラットフォームにも対応するだろうとしている。
Reported by 宮川泰明(SPOOL)
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