Googleの「Daydream View」が販売終了へ、スマホを使うVRゴーグルは役目を終えたか

 2019年10月15日、Googleはスマートフォンの新モデル「Pixel 4」を発表した。多くの新機能が注目される一方、同社のVRプラットフォーム「Daydream」への対応は見送られた。これは、スマートフォンを使ったVRゴーグルからの撤退を意味している。海外ニュースサイト「UploadVR」が報じた。

・Google's Daydream Over? Pixel 4 Not Supported, Viewer Sales End
https://uploadvr.com/google-daydream-end/

 同誌がGoogleに確認したところ、Pixel 4はDaydreamに対応せず、「Daydream View」も販売を終了するというコメントを得たという。Daydream Viewはスマートフォンを取り付けて利用するタイプのVRゴーグルだ。現在のユーザーはDaydreamのストアやアプリを継続して利用できるものの、今後新しい対応製品は登場しないと思われる。

 Googleは同コメントで、ユーザーと開発者が想定したよりも増えていないこと、またDaydream Viewの利用者がだんだん減っていることを理由として上げている。9月下旬にFacebookが開催した「Oculus Connect 6」では、CTOのJohn Carmack氏が講演で「Gear VR」について似た話をしており、近くソフトのサポートが終了するとしていた。Gear VRはSamsung Electronics製のスマートフォンと組み合わせて使うVRゴーグルで、こちらも対応製品が追加されなくなっていた。

 ただし、これはVRが衰退するという話ではない。むしろVRの技術が進化し、普及が進んだ結果とも言える。VRは「体験しないと分からない」と言われ、しかも体験するための機材は高価だった。黎明期のアプローチとして、誰でも持っているスマートフォンを利用してハードルを下げることは理にかなっていた。VRがある程度浸透したことでFacebookの「Oculus Go」に代表される安価な一体型VRゴーグルが登場し、次第に立ち位置を失っていったということだろう。今後はスマートフォン+VRゴーグルの形が一体型VRゴーグルに置き換わるだけだと思われる。

Reported by 宮川泰明(SPOOL