「Steam」の月間調査が更新、新しいモデルがシェアを伸ばす

 ゲーム・アプリのオンラインプラットフォーム「Steam」を運営するValveは、ユーザーのPC環境の統計をまとめ、毎月発表している。調査のページが2019年9月分のデータが含まれたものに更新されたため、先月からの変化を見てみよう。

・「Steam」の月間調査のページ(毎月更新され、過去のページは閲覧できない)
https://store.steampowered.com/hwsurvey/Steam-Hardware-Software-Survey-Welcome-to-Steam

 この調査への参加は強制ではなく、ユーザーは拒否することもできる。そのため、この調査は市場全体を対象にしたものではなく、Steamのユーザー全体の統計でもないことは注意が必要だ。ただし、大規模な調査であることは変わらないため、市場動向を見る上で参考にはなるはずだ。

 8月分のデータから変化の大きかった点は、「Oculus Rift S」(Facebook)と「Index」(Valve)がシェアを伸ばしたことと、その分「VIVE」(HTC)とWindows Mixed Reality(MR)対応VRゴーグルがシェアを落としていることだ。

 2019年6月分のデータからOculus Rift SとIndexがグラフに追加されており、全体の傾向はこの前後で変化している。VRゴーグルの2大ブランドである「Oculus Rift」シリーズと「VIVE」シリーズのシェアは長い間拮抗していたが、Oculus Rift Sの登場によりOculus Riftシリーズに大きく傾いた。6月分の時点では約3ポイントだった差が、最新のデータでは約14.6ポイントと大きな差になっている。

 6月分のデータまではじわじわとシェアを伸ばしていたMR対応VRゴーグルも3ヶ月連続でシェアを落とした。Oculus Rift Sがこちらに対しても競合になったことが分かる。MR対応VRゴーグルは新製品が乏しいことも理由の一つだろう。

 今後の展開で気になるのは、4.3%もある名前の出ていないVRゴーグルだ。これが10月11日に発売となる「VIVE Cosmos」(HTC)なのであれば、Oculus RiftシリーズとVIVEシリーズの差は今回の数字よりも大きくないことになる。一方、Facebookは「Oculus Quest」をPC用VRゴーグルとして利用可能にする「Oculus Link」を11月にリリースすると発表しており、年末にかけて勢力図が大きく変わる可能性はあるだろう。

Reported by 宮川泰明(SPOOL