「Steam」の月間調査が更新、「Rift S」のSteam内シェアが10%を超える

 ゲーム・アプリのオンラインプラットフォーム「Steam」を運営しているValveは、利用者のPC環境の統計を毎月発表している。VRゴーグルもその対象に含まれている。

・「Steam」の月間調査のページ(毎月更新され、過去のページは閲覧できない)
https://store.steampowered.com/hwsurvey/Steam-Hardware-Software-Survey-Welcome-to-Steam

 この調査は参加希望者のみを対象にしているため、Steamの利用者全員の統計ではないこと、またSteamを利用していないVRゴーグルのユーザーも調査から外れることは注意が必要だ。ただし、市場全体のデータではないものの、世界でも最大級のプラットフォームであるため、十分参考になると思われる。

 今回更新されたのは2019年8月分の調査。2大勢力がFacebookの「Oculus Rift」シリーズとHTCの「VIVE」シリーズであることは変わりない。ただ、Oculus Riftは後継の「Oculus Rift S」が登場しており、VIVEは上位版の「VIVE Pro」が併売されているため、環境には若干の違いがある。そこで、それぞれのモデルのシェアを足してまとめたのが以下のグラフだ。

 2019年に入ってから、VIVEシリーズはじわじわとシェアを落としている。8月は48.61%対37.6%と、Oculus Riftシリーズに10ポイント以上の差をつけられてしまった。Windows Mixed Reality(MR)対応のVRゴーグルがシェアを伸ばしてきているほか、Oculus Rift Sのような新モデルが出ていないことが原因の一つだろう。Oculus Rift Sのシェアは順調に増えており、グラフに項目が現れてから3ヶ月目で10%を超えた。

 健闘しているのがValveの「Index」だ。販売地域が限定されており、生産が追い付いていない時期があったにも関わらず、グラフに登場して2ヶ月目に3.32%のシェアを得ている。価格面で競合となるVIVE Proをあっという間に上回った。

 HTCは今年、VRゴーグルの新モデル「VIVE Cosmos」を発売する予定だ。Steam上のシェアではライバルに差を付けられた状況にあるが、巻き返せるのか注目だ。

Reported by 宮川泰明(SPOOL