米マイクロソフトストアからほとんどのMRゴーグルが消える

 米国のマイクロソフトストアからWindows Mixed Reality(MR)対応VRゴーグルが姿を消している。海外ニュースサイトの「Road to VR」が報じた。

・Most Windows VR Headsets Have Vanished from the Microsoft Store, Limited Stock Elsewhere
https://www.roadtovr.com/windows-vr-headsets-vanish-microsoft-store-limited-stock-discontinued/

 MRに含まれるVRは、マイクロソフトが主導したプラットフォームだ。外部センサーが不要なinside-out方式の位置トラッキングを採用し、手軽にVRを楽しめる製品として登場した。

 マイクロソフト自身は対応するVRゴーグルを販売しておらず、サードパーティー製の製品が各社から登場している。それらが入手困難になりつつあるようだ。

 米マイクロソフトストアでは掲載されている製品が2モデルしか残っておらず、片方は売り切れになっている。掲載されていないモデルは、量販店や大手通販サイトでも売り切れの状態が続いているという。

 どんな背景があるのか米マイクロソフトに質問したところ、ストアの現状を説明するだけで明確な回答は得られなかったとしている。もっともMR対応のVRゴーグルそのものはHPやAcerから新製品も出ており、すぐになくなるような雰囲気ではない。

 コンテンツの量に目を向けると、プラットフォームとしてはあまり振るっていないことが分かる。Windows 10のストアアプリでMR対応コンテンツのページを開くと、200個弱しか表示されない。一方「Steam」(Valve)のストアでVR対応タイトルを検索すると4000個以上が表示される。MR対応のVRゴーグルは「SteamVR」にも対応しているため、むしろそちらで利用している人の方が多いのではないだろうか。

 もともとマイクロソフトはARとVRを両方含めたプラットフォームとしてMRを提唱した。ARの部門では「HoloLens」シリーズが高い評価を受けていることもあり、うまく行っているとは言えないVR部門よりもARの方に力を入れるようになってしまったとも考えられる。もちろんマイクロソフトが公式のコメントを出していない以上、確かなことは分からない。

 ちなみに、日本のマイクロソフトストアでは当初からMR対応のVRゴーグルを取り扱っていないため、ここから影響を伺うことはできない。

Reported by 宮川泰明(SPOOL