Magic Leapが中国のnreal創業者に訴訟を提起、知財盗用の疑い

 2019年6月17日、ARグラスメーカーのMagic Leapが競合となる中国のnreal創業者、Chi Xu氏を訴えた。nrealの創業者はかつてMagic Leapの従業員だった。海外ニュースサイトの「Next Reality」が報じた。

・Magic Leap Claims He Stole Augmented Reality Ideas as an Employee, but Who Is Chi Xu, the Founder of Nreal?
https://magic-leap.reality.news/news/magic-leap-claims-he-stole-augmented-reality-ideas-as-employee-but-who-is-chi-xu-founder-nreal-0198921/

 nrealは今年の1月にARグラス「nreal light」を発表したばかり。「Magic Leap One」と同様に、演算用のユニットを分離し、ARグラス部分を軽量化した製品だった。

 Magic Leapの訴訟内容はXu氏が同社との機密保持契約に違反したこと、法的詐欺、不正競争の3点。

 Xu氏は2015年から2016年にかけて約1年間Magic Leapに勤めていた。その際にアクセスした機密情報を元に製品を開発しており、これが契約に違反しているというのが1点目だ。2点目は不正な製品で投資を受け、合法的な製品であるように宣伝したことが詐欺に相当するという主張だ。3点目は不正な競争手段でMagic Leapに損害を与えたという内容となる。

 Magic Leapは、nreal lightがMagic Leap内で作られた(公開されていない)デザインとそっくりであるとしており、製品だけでなく会社のロゴのフォントまで盗用したとしている。元とされる製品のデザインは公開されていないが、ロゴの「e」と「a」のデザインはよく似ている。

 また、訴状によるとXu氏はMagic Leapで雇用されている間に中国で独立することを決意し、その後は与えられた仕事を放棄した上に直接関係のない会議に出席して機密情報を集めていたとされる。

 本件に関して、nrealはコメントを出していない。

 国内ではKDDIがnrealと戦略的パートナーシップを結んでおり、6月11日にメルカリと実証実験を行うと発表したばかりだ。

Reported by 宮川泰明(SPOOL