「Oculus Rift S」は環境によって内部解像度が変化する

 「Oculus Rift S」には内部処理用の解像度を変更する設定があり、PCの環境によって自動で切り替えているようだ。海外ニュースサイトの「UploadVR」が報じた。

・Oculus Rift S Has A Hidden Resolution Setting
https://uploadvr.com/rift-s-hidden-resolution-setting/

 Oculus Rift Sと「Oculus Rift」を比べると、片目あたりのディスプレイ解像度は1080×1200ドットから1280×1440ドットに向上している。それにも関わらず、推奨PC環境は端子周り以外は更新されていない。リフレッシュレートは90Hzから80hzに引き下げられているものの、本当に同じ環境で動作するのか疑問を持った人もいるのではないだろうか。

 その疑問への回答になるのが、「Graphics Preference」の設定だ。「Prioritise Quality(品質優先)」と「Prioritise Performance(パフォーマンス優先)」の選択肢があり、どちらを選んだかで解像度が変化する。ここで変化する解像度はディスプレイの解像度ではなく、その前の処理をするための「Eye Buffer Resolution(アイ・バッファ解像度)」となる。

 VRゴーグルはレンズで光を屈折させて視野角を広げている。ただしそうしたレンズを通すと視界が歪んで見えるので、ディスプレイ側は反対向きに歪めた画像を表示している。ディスプレイ表示の歪みがレンズで矯正されて正しい見え方になるという仕組みだ。そのため、描画した画像は一旦「Eye Buffer(アイ・バッファ)」に収納され、歪ませる処理を施してからディスプレイに送られることになる。このアイ・バッファで扱う画像の解像度がアイ・バッファ解像度だ。この解像度が高いほど、負荷は重くなる代わりに最終的な画像の品質が高くなる。

 Facebookは推奨PC環境を引き上げる代わりに、アイ・バッファ解像度を自動調節する機能を搭載したというわけだ。同誌が試したところ、「GeForce RTX 2070」では品質優先が、「GeForce GTX 970」ではパフォーマンス優先が自動で選択されていたという。両方とも推奨環境を満たしているが、後者は若干描画性能が足りないということなのだろう。

 もちろんGeForce GTX 970でも正常に動作はするが、より高性能なグラフィックボードを使うことにメリットはあるようだ。

Reported by 宮川泰明(SPOOL