海外ニュースサイトの「UploadVR」が、「SteamVR」のゲームを「Oculus Quest」で動作させることに成功した。ただし、まだプレイは困難な状態だという。
・How To Play SteamVR Games Like Skyrim VR On Oculus Quest
https://uploadvr.com/how-to-steamvr-oculus-quest/
もちろんPC用のゲームはOculus Quest上では動作しないため、PCで動作させたゲームをRiftCatの「VRidge」というソフトを使ってストリーミングするという形だ。VRidgeはPC上のVRゲームをスマートフォンなどにストリーミングするソフトで、数年前から提供されている。そのためVRidgeそのものは目新しいものではない。
Oculus Questとの組み合わせが注目されるのは、VRゴーグルとコントローラーの両方が6DoF(Degree of Freedom)に対応する点だ。スマートフォンを利用するVRゴーグルは3DoFにしか対応せず、PC用のVRゴーグルと同じ入力ができなかった。それが解消されたOculus Questなら、PC用のVRゴーグルを購入しなくともPC用タイトルをプレイできる可能性がある。
ただし、Oculus Questへの対応状況はまだまだだ。コントローラーのボタン割り当てがうまくいっておらず、タイトルによってはメニューを開くことすらできなかったという。遅延については、入力ではあまり感じなかったものの、映像が追い付かない、乱れるといった現象があったという。また映像のクオリティもPC用VRゴーグルを使った場合より低いとしている。上の動画はPCで録画しているため、Oculus Quest側の映像クオリティや遅延の状況は分からない。
今後もRiftCatはアップデートを続けるため、将来もっと快適に動作するようになる可能性はある。VRidgeの価格は14.99ユーロで、公式サイトから購入可能。1セッション10分までという制限付きの体験版も用意されている。
・RiftCatの公式サイト
https://riftcat.com/vridge
Reported by 宮川泰明(SPOOL)
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