Tilt Fiveがボードゲーム用ARのプラットフォームを開発中、再帰反射を利用した独特なARグラスを使用

 Tilt Fiveという企業が、ボードゲーム向けのARプラットフォームを開発している。海外ニュースサイトの「Road to VR」が報じた。

・Tilt Five Shows AR Tech Aimed at Revolutionizing Tabletop Gaming
https://www.roadtovr.com/tilt-five-ar-tabletop-gaming-board-games/

 このプラットフォームはボードゲームでの利用に特化しており、特別なシート(ゲーム盤)の上にARの映像を表示させるというもの。ボードゲームはゲーム盤を囲んで皆でわいわい騒ぎながら遊ぶものであるため、VRよりも互いの顔が見えるARの方が親和性が高い。ただ、ボードゲームで使える汎用的なプラットフォームはまだなかった。

 ユニークな点は、ARの表示方法に独特のアプローチを採用していることだ。通常のARグラスはレンズに映像を表示させるが、Tilt Fiveの仕組みは、ARグラスに内蔵した小型プロジェクターがゲーム盤に映像を投射する。ゲーム盤の表面は光を再帰反射するよう加工してあり、装着している人の目に映像を届ける。再帰反射とは、入射角に関係なく光源の元に光を反射する現象のことだ。

 この仕組みにより、ゲーム盤の上でだけARの映像が見えるようになる。また、映像はARグラスに向けて反射するため装着した人にしか見えない。デモの動画を見るとレンズ全体に映像が映っており、一般的なwaveguide方式よりも視野角は広そうだ。

 ゲーム盤の縁にある白いドットは位置トラッキング用で、ARグラスが内蔵したカメラで撮影することで位置関係を確認できる。

 現状、このプラットフォームがどのように動作するのかは不明な点が多い。同社はWindows 10と一部のAndroid搭載デバイスに対応するとしているが、どのように接続するのか、またどのようにARグラス間を同期するのかといったことは公開されていない。

 専用のゲーム盤が必要という制約はあるものの、ボードゲーム用途であればほぼデメリットにはならない。製品化の時期は不明だが、ボードゲームファンにとっては期待できるプラットフォームになるのではないだろうか。

 動作イメージは以下の動画で確認できる。

Reported by 宮川泰明(SPOOL


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