「Oculus Rift S」はHDMIでは利用不可、ノートPCでは特に注意

 2019年5月21日に発売を控えている「Oculus Rift S」。「Oculus Rift」からの変更点は位置トラッキングの方式やディスプレイ解像度といった目立つものが注目されがちだが、PC環境によっては深刻な問題になる恐れのある点がある。映像端子だ。

 Oculus RiftはHDMIだったが、Oculus Rift SはDisplayPortに変更されている。そのため、HDMIしかないPCではOculus Rift Sを利用できない。海外ニュースサイトの「UploadVR」が試したところ、変換アダプターでノートPCのHDMI端子をDisplayPortに変換しても動作しなかったという。Facebookに確認したところ「現状、動作確認できている変換アダプターはない」という回答だったとしている。ただ、今後も登場しないとは限らないようだ。

・Oculus Rift S And Valve Index Won't Work On Laptops With Only HDMI
https://uploadvr.com/oculus-rift-s-valve-index-no-hdmi/

 この問題に該当するのは主にノートPCだ。デスクトップPCの場合は、VRに対応するグラフィックボードはDisplayPort端子を複数備えていることが多いため、ほぼ問題にならない。ノートPCの場合、現行のゲーミングノートPCであればDisplayPort端子を備えているモデルは多いが、2、3年前のモデルではHDMIのみということもある。Oculus RiftやHTCの「VIVE」はHDMIで接続するのが一般的だったため、当時はそれで問題なかったという事情もあるだろう。

 ノートPCでOculus Rift Sを使う場合、DisplayPort端子か、DisplayPort信号またはThunderboltに対応したUSB Type-C端子が必要だ。さらにその端子がCPU内蔵のグラフィック機能ではなく外部グラフィックチップにつながっていなければならず、端子の種類だけでなくさらに詳しい仕様の確認が必須となる。

 今後、VRゴーグルはディスプレイの高解像度化に伴ってDisplayPort接続が主流になっていくと思われる。これからゲーミングノートPCを選ぶ際は、映像端子にも注目した方がよいだろう。

Reported by 宮川泰明(SPOOL