Microsoft ResearchがVR用コントローラー「TORC」の試作品を公開、指のつまむ動作を再現

 2019年5月2日、Microsoftの研究部署であるMicrosoft Researchが公式ブログを更新し、VR用コントローラー「TORC」の試作品を公開した。

・Introducing TORC: A rigid haptic controller that renders elastic objects
https://www.microsoft.com/en-us/research/blog/introducing-torc-a-rigid-haptic-controller-that-renders-elastic-objects/

 TORCは指でつまむ動作をVRに反映させるというテーマの「proof of concept(概念実証)」のために作られたコントローラーだ。人差し指と中指の当たる所にボイスコイルアクチュエーターを内蔵し、振動で触覚フィードバックを生む。親指の当たる所には圧力センサーとタッチパネルを内蔵し、つまむ力を検出するほか、手の中で物を転がすという操作も可能にする。

 この構造により、VR内の柔らかいボールをつまんで持ち上げる、握って押しつぶすといった動作ができる。鍵の向きを合わせて鍵穴に差し込み、回すという操作にも対応する。

 つまむことができるため、もちろん離すこともできる。シンプルな作りながら、手の動きをVR環境への入力に変換できるということだ。

 もちろんこれだけでは入力機器としては不十分。そこで、既存のゲームコントローラーやVR用コントローラーに内蔵するという用途を想定している。構成要素が少ないため、簡単に実装できるという。

 Oculusの「Touch」コントローラーではトリガーボタンで掴む動作をすることが多いが、この機構が採用されるとコントローラーを握ることで掴む動作ができるようになる。操作がより直観的になるだろう。ただし、TORCはあくまで実証のための試作品なので、実際の製品に採用されるかは未知数だ。

Reported by 宮川泰明(SPOOL