【VRパラダイス ゲームレビュー】
あの超絶大ヒット作品がついにVRの世界にも登場!
「Angry Birds VR: Isle of Pigs」

Reported by DENPA IS CRAZY

 モバイル版をはじめPC版なども発売、さらにゲームだけでなくアニメ、映画、グッズ展開……とまさに社会現象というほどの大ヒットとなったパズルゲーム「Angry Birds」。シリーズの最初の作品が初めて世に出たのが2009年、そして2019年の今。ゲーム会の巨人がVRのフィールドで復活する――。

 と、仰々しい書き出しから初めましたが、要するに「Angry Birds」シリーズの初のVRタイトル、その名も「Angry Birds VR: Isle of Pigs」が配信されたのです。

 「Angry Birds」シリーズのルールは超シンプル。スリングショットによって撃ち出された鳥が建築物を壊し、隠れている豚を倒してステージをクリアしていくというゲーム。このシンプルなゲーム性ながらも、物理演算で表現される建築物の想像もできないような動きはパズルとしての面白さと、ちょっとしたきっかけから想像もできないような動きをするオブジェクトがパズルとしての奥深さを増す、ロジックと偶然をかけあわせたようなゲームでした。そんな「Angry Birds」がVR化して満を持しての登場です。

VRでも物理エンジンでこれが

こうなる

 本作はもちろん1人称視点、コントローラーをスリングショットに見立てて、主人公の鳥たちを引っ張って建築物にぶつけていく。鳥(弾)のストックがなくなる前にすべての豚を倒せればステージクリア、逆に鳥を使い切っても豚が倒せなければリトライというシステムです。

 VRならではの要素として組み上げられている建築物ももちろん3Dで立体的に組み上げられているのがポイントになります。

 というのも立体的に組み立てられているということは、正面から見ると堅牢な建築物に見えても左右に回り込んでみると見えない部分は実はスカスカということも起こります。

 場所はあらかじめシステムで用意されている部分から選択するので自由度はそれほど高くはありません。サイドや裏側に回り込むことも可能です。正面から見ると隙間なくきっちりと積み上げられているように見える建築物も回り込んでみると……? ビジュアル的にもゲーム的にも奥行きが増したゲームシステムになっています。

正面から見るとこの状態。一見難しそうだが回り込んでみると……

こうなっている

 建築物にはシンプルなブロックや木の板から、爆発する箱、風船、扇風機のようなファンなど様々な特殊ギミックで構成されています。これらのギミックを使いこなしながらも建築物を壊しながら豚を倒すのを狙っていく、というコアなゲームのルールはそのまま生かされています。

スクリーンショットではわかりにくいですが、ステージの中央部に上向きの風が吹いており、オブジェクトが浮かんでいます

こちらは風船が浮かんでいるステージ。風船の上にあるブロックの使い方ステージ攻略のキモ

 ステージは原稿執筆時点で52ステージとそこそこのボリューム。これまでシリーズ作品で様々なステージを作ってきただけあり、難易度調整も序盤はゲームシステムや特徴をつかめるようにシンプルで簡単に、ステージが進むに連れて徐々に頭を使ったり、飛ばし方の工夫を求められるようになっていくあたりはさすがです。

ステージが進むと難易度が上がり、ロケーションも変わっていきます

ギミックの組み合わせでこんなにカオスな状況にも……

 VRタイトルではそのシステムの特性上1人称視点のシューター系のタイトルが多いです。本作も同じく1人称ですが、「Angry Birds」シリーズを取り込むことでまったく新しいゲーム体験が楽しめる作品です。

 元々のゲームの完成度が高かったのはもちろんですが、VR化に際しその面白さがまったく失われておらず、むしろ面白さの奥行きが増した本作はカジュアル派ゲーマーからコアゲーマーまで楽しめる懐の広い作品です。

 数多くのVRタイトルが配信され“鉄板タイトル”と呼ばれるタイトルも出てきていますが、本作もそんな鉄板タイトルにノミネートされるような直感的で、VRの良さを活かしていて、何よりもシンプルに面白い作品になっています。ぜひプレイしてみてください。