「Rift S」のIPDがベストフィットする人は50%程度かもしれない

 「Oculus Rift S」のIPD(Interpupillary Distance、瞳孔間距離)は63.5mmに固定されており、ある統計と照らし合わせると、ベストな状態で使える人は50%程度になる可能性があるという。海外ニュースサイトの「UploadVR」が報じた。

・Data Suggests Oculus Rift S IPD Range ‘Best’ For Around Half Of Adults
https://uploadvr.com/data-suggests-oculus-rift-s-ipd-range-best-for-around-half-of-adults/

 Oculus Rift Sは1枚のディスプレイの領域を分割して両目用の映像を表示する。この仕様のため、ハードウェアIPD調節機能は削除された。そのためIPDが標準より広い人、狭い人は映像がクリアに見えなくなるおそれがある。上記記事ではFacebookに具体的なIPD設定の数値を確認し、米軍が公開している米軍人6000人分の身体計測の統計「ANSUR II」と照らし合わせ、どれだけの人をカバーできるのか検証している。

 Oculus Rift SのIPDは63.5mmであり、これは61.5~65.5mmの人にフィットする仕様だという。一方、IPD調節機能を備えている「Oculus Quest」は58~72mmの範囲で調節可能で、IPDは56~74mmをカバーしている。

 Oculus Rift Sでは、フィットする範囲に入ったのは男性で46%、女性で43%だったという。Oculus Questは男性99%、女性93%としている。

 非常に低いように見えるが、注意点が複数ある。まず、6000人の統計だが、男性約4000人、女性約2000人と母数に差があること、米軍人を対象にした調査のため全員大人であり、子供は一切含まれていないことがある。また、61.5~65.5mmはベストフィットする範囲であり、そこから少し外れても問題なく使える場合もある。外れている場合に感じる違和感にも個人差があり、どれだけ外れたら使えないというようなしきい値はない。

 Oculus Questがフィットする範囲のカバー率を考えると、やはりハードウェアIPD調節機能は採用した方がよかったのではないかと思える。ただ、同様にハードウェアIPD調節機能のない「Oculus Go」で大きな問題が起こっていないことを考えると、Oculus Rift Sでも問題ない可能性もある。心配な人は、眼鏡店などで自分のIPDを測っておくとよいだろう。

Reported by 宮川泰明(SPOOL