Pimaxが動作要件を緩和する機能「Brainwarp」を実装へ

 2019年3月18日から22日、米カリフォルニア州で「Game Developers Conference(GDC) 2019」が開催中だ。同イベントで、Pimaxがスペック不足の環境でも同社のVRゴーグルを動作可能にする機能「Brainwarp」を正式実装すると発表した。海外ニュースサイトの「Road to VR」が報じた。

・Pimax's Answer to Rift's Asynchronous Spacewarp 'Brainwarp' to Exit Beta This Week
https://www.roadtovr.com/pimax-to-release-brainwarp-version-1-0-software-this-week/

 VRゴーグルの快適な動作のためには、搭載するディスプレイには高い解像度に加え、追従性のために高いリフレッシュレートが重要だ。同時に、PCにはそれを処理するための高い3D処理性能、つまりは高価なグラフィックボードが必要になる。それがVRゴーグル導入の高いハードルになっているのは否めない。

 そこで、Pimaxはその動作要件を緩和するためにBrainwarp機能を開発している。今年の1月にベータ版を公開しており、今回正式版を近く公開すると発表した。

 Brainwarpは3つの機能で構成されている。「Smart Smoothing」、「Fixed Foveated Rendering」、「Refresh Rate Switching」だ。これらはそれぞれ有効、無効に設定できるという。

 Smart SmoothingはOculusの開発した「Asynchronous Spacewarp」に似た機能で、フレームレートが不足している時に有効。通常は90fpsが必要なところ、描画するのは45fpsに押さえ、残りを合成フレームで補完する。描画する画面が半分になるため、大きく負荷が減らせる。

 Fixed Foveated Renderingは、ディスプレイの中央だけを本来の解像度で描画し、周辺のエリアは解像度を落として描画負荷を軽減する機能だ。通常のFoveated Renderingはアイトラッキングと組み合わせ、視線に合わせて解像度の高い部分を移動させるが、Fixed Foveated Renderingは中央に固定する。その分処理が減るため負荷は低くなる。

 Refresh Rate Switchingはその名の通りリフレッシュレートを変更する機能だ。コンテンツによっては80Hzや90Hzなどの高リフレッシュレートが不要な場合もあるため、低く設定できるようにする。リフレッシュレートが低ければその分PCへの負荷は下がる。

 Pimaxは高解像度、広視野角のVRゴーグルを開発、販売しているメーカー。解像度が高い分描画負荷は高くなるため、こうした機能は歓迎されるだろう。

Reported by 宮川泰明(SPOOL