AppleのARグラスは来年登場か、著名なアナリストが予想

 AppleはAR用プラットフォーム「ARKit」を提供するなど、ARを強く推進している。一方で、ARグラスのような単体でARを利用可能にする製品は販売していない。しかし年末から来年前半にかけて動きがあるかもしれない。将来のApple製品を高い精度で予測することで有名なアナリスト、Ming-Chi Kuo氏がARグラスについて言及した。海外ニュースサイト「9to5Mac」が報じた。

・Kuo: Apple to start manufacturing AR headset in Q4 2019 - Q2 2020, relies on iPhone for rendering and connectivity
https://9to5mac.com/2019/03/08/kuo-ar-headset-later-this-year/

 Kuo氏の予測によると、AppleのARグラスは「iPhone」シリーズの周辺機器のような位置付けになるという。画像のレンダリングや位置情報の処理などはiPhone側で実行し、ARグラス側はディスプレイやセンサー類といった最小限の機能に留めて小型化するという。上記記事ではiPhoneとの接続は無線になると考えているが、明示はされていないとしている。

 無線で接続する場合、Bluetoothでは帯域不足が予想されるため無線LANになると思われる。すると今度は消費電力が大きくなるため、ARグラスを小型化するとバッテリーの駆動時間が課題となる。遅延を低く抑える仕組みも必要だ。ARグラス側もデータを受け取るだけでなく、位置トラッキングのためにカメラやセンサーの情報をiPhoneに送る必要がある。iPhone側は位置情報を受け取ってから画面を描画し、ARグラス側に送ることになるため、遅延は大きくなりやすい。

 Magic LeapのARグラス「Magic Leap One」も顔に装着する眼鏡部分は小型化したが、演算を外付けユニットに分離した上で有線接続している。高精細なCGを扱えるようにするのであれば、無線化には高いハードルがあると言えるだろう。

 Kuo氏は、Appleは今年の年末辺りからARグラスの生産に入り、2020年の第2四半期までに量産へ移行すると予測している。

Reported by 宮川泰明(SPOOL