「VIVE」の「Steam」内シェアが初めて40%を切る

 Valveはオンラインプラットフォーム「Steam」で同意を得たユーザーのPC構成などを取得し、統計情報として毎月公開している。VRゴーグル部門で、HTCの「VIVE」のシェアが初めて40%を割った。

・Steam ハードウェア & ソフトウェア 調査: February 2019(このページは更新されるため過去の情報は見られない)
https://store.steampowered.com/hwsurvey/Steam-Hardware-Software-Survey-Welcome-to-Steam

 この数字は、当たり前だがSteam以外でしかコンテンツを購入していない人はカウントできないし、Steamを利用していても調査に同意しなかったユーザーは対象外であることなどから、全VRゴーグル市場のシェアではない。ただ、Steamは世界最大級のオンラインプラットフォームのため、参考にはなるだろう。

 2月の調査結果で目を引くのは、VIVEのシェアが初めて40%を割ったことだ。元々VIVEはHTCとValveが協力して開発した製品のため、Steam上ではVIVEの方がシェアが高くなる傾向があった。実際、2017年前半のシェアは60%ほどだった。しかし「Oculus Rift」の躍進やWindows Mixed Reality(MR)対応VRゴーグルの登場などで少しずつシェアを落とし、今回とうとう39.36%となった。

 少し気になるのは、数値としては小さいもののシェアとしては伸び続けていた「VIVE Pro」も2.6%から1.8%へと数字を落としていることだ。0.8ポイントの減少ではあるが、割合としては30%近い下落となる。

 一方で、順調に伸びているのはOculus RiftとMR対応VRゴーグルだ。それぞれ48.21%、9.96%と、共に過去最高のシェアを獲得した。MR対応VRゴーグルは複数のメーカーの製品を合計したシェアだが、10%に届きそうなところまで来ており、存在感は増していると言ってよいだろう。

 Steam内のVRゴーグルのユーザーは確実に増えている。VRゴーグルを利用しているユーザーの全ユーザーに対する割合は2018年10月時点で0.72%だったところ、2019年2月では0.89%。昨年のイベントでValveは月間アクティブユーザーが9000万人としており、現在も同じ規模ならVRゴーグルユーザーは5ヶ月で約15万人増となる。この時期に新しくVRゴーグルを購入したユーザーはいわゆるアーリーアダプターではないため、比較的価格の安いOculus RiftやMR対応VRゴーグルが好まれた、という風に解釈できそうだ。

 先ほど2017年のシェアを引き合いに出したが、Valveは2018年4月分から調査方法を変更しており、それ以前のデータとは連続性が失われている。ただ、変更前後で比べても劇的には変化していないため、参考程度に比較するのには問題ないと思われる。

Reported by 宮川泰明(SPOOL