米ウォルマートで20ドルの「SteamVR」対応VRゴーグルが販売中、ただし仕様は価格相応

 米国のスーパーマーケット大手、ウォルマートがVRゴーグルを販売している。約20米ドルからという驚異的な価格だ。海外ニュースサイトの「UploadVR」が報じた。

・Walmart Is Selling A $30 SteamVR Headset And $80 Standalone
https://uploadvr.com/cheap-walmart-vr-headsets/

 販売しているのはDirekt-Tekの「VR TEK WVR1」という名前のVRゴーグル。Valveの「SteamVR」に対応し、PCに接続して使用する。解像度の違いでバリエーションがあり、1920×1080ドットが19.99米ドル、2560×1440ドットが29.99米ドル、1440×1440ドットが44.99米ドルとなっている。

 一見、29.99米ドルのモデルは44.99米ドルのモデルよりも解像度が高そうに見えるが、おそらくこれは誤表記だ。VRゴーグルのディスプレイはアスペクト比が9:10や1:1となる正方形に近い形のものを2枚使うのが一般的。16:9のような横長の場合は、1枚のディスプレイを分割して表示するという形を取る。つまり、19.99米ドルのモデルは実質960×1080ドット、29.99米ドルのモデルは1280×1440ドットということになる。上記記事でもそのように紹介している。

 解像度だけ見ると、19.99米ドルのモデルも悪くないように見える。ただ、問題は6DoF(位置トラッキング)に対応しない点だ。VR内で周囲を見回すことはできるが、移動はトラッキングできない。付属するコントローラーも普通のゲームパッドだ。この時点で、SteamVR対応をうたっていても利用できるコンテンツは大きく制限される。

 もっとも、それを差し引いても約20~45米ドル(およそ2300~5000円)という価格は魅力的に映る人もいるだろう。VRが出始めた頃のゲームにはゲームパッドに対応しているタイトルもあるし、360度動画を見る分には6DoFは不要だ。

 残念なことに、ウォルマートは基本的に海外発送を行っていないため、日本からは購入できない。国内ではスーパーマーケットの西友がウォルマート傘下ではあるものの、扱う可能性は低いのではないかと思われる。

 VRコンテンツの多くが6DoFを前提に作られている現在、どこまでニーズがあるかは不明だが、機能を削ればここまで安くできるという話としては興味深い例といえるだろう。

Reported by 宮川泰明(SPOOL