「Steam」の月間調査でWindows MRゴーグルのシェアが8%を突破

 ゲームのオンラインプラットフォーム「Steam」を運営するValveは、ユーザーのPC環境などの情報を取得しており、毎月統計を公開している。2018年12月の統計で、Windows Mixed Reality(MR)対応VRゴーグルのシェアが8%を超えた。

・Steam ハードウェア & ソフトウェア 調査: December 2018
https://store.steampowered.com/hwsurvey/Steam-Hardware-Software-Survey-Welcome-to-Steam

 冒頭に示したグラフは過去9ヶ月分を掲載しており、シェアがどのように変化したかを確認できる。冒頭のグラフを見ると、ここ9ヶ月はシェアに大きな変化はなく、穏やかに推移しているのが分かる。しかし数字を細かく見ると、最近の傾向が分かる。

 HTCの「VIVE」は、かつては60%を超える大きなシェアを持っていた。しかしある次期に「Oculus Rift」(Facebook Technologies)が一気に普及し、逆転された。また「VIVE Pro」の登場により、そちらに移行したユーザーの分シェアが減り、12月は40.82%となっている。VIVE Proのシェアは2.81%なので、足して43.63%がHTCのVRゴーグルのシェアと言ってよいだろう。

 Oculus Riftは月によって小幅に上下しており、45~48%で推移している。長期で見ると上昇傾向も下落傾向も見られない。12月のシェアは46.45%で、VIVEとVIVE Proを足したものよりも高い。

 注目はMR対応VRゴーグルだ。ほぼ毎月少しずつシェアを伸ばし、12月は8.89%と初めて8%を突破した。単体の製品ではなく、MR対応の製品を全部足したシェアなので公平とは言えないかもしれないが、ユーザーは確実に増えている。

 MR対応VRゴーグルがシェアを伸ばしたのに対し、落としているのはVIVEだ。VIVE Proもシェアを伸ばしているのだが、それよりもVIVEの減少幅が大きい。下記「Road to VR」の推計ではVRゴーグルの総ユーザー数は増加傾向にあるため、新規ユーザーが価格の安いMR対応VRゴーグルに流れているようだ。

・Analysis: Monthly Connected VR Headsets on Steam Have Grown Exponentially
https://www.roadtovr.com/monthly-connected-vr-headsets-on-steam-have-grown-exponentially-analysis/

 Steamの調査はあくまでSteamのユーザーだけが対象で、ユーザーは協力を拒否することもできるので、どこまで市場を正確に反映できているかは分からない。しかし膨大なユーザー数を抱えるSteamの統計なので、動向の参考にはなるはずだ。

Reported by 宮川泰明(SPOOL