GoogleがVRゴーグル向けの映像圧縮技術の特許を申請中

 GoogleのVRゴーグル向け映像圧縮技術の特許が米国で公開された。海外ニュースサイト「UploadVR」が報じた。

・Google 'Foveated Compression' Patent Filing Published
https://uploadvr.com/google-foveated-compression/

 特許は「FOVEATED COMPRESSION OF DISPLAY STREAMS」という題名。フォービエイテッド・レンダリングを利用した際の映像を圧縮して転送する技術だ。2017年7月13日に申請されており、2019年1月17日に公開された。

 フォービエイテッド・レンダリングは、使用者が見ているエリアを高解像度で、視野の端の方は低解像度で描画することで全体の描画負荷を低減させるというもの。ただ、あくまで描画負荷を下げる技術なので、描画後の映像のデータ量は変化しない。

 より高解像度、高リフレッシュレートの映像を転送するには、映像を転送する帯域を引き上げる必要がある。帯域を引き上げようとすれば消費電力も大きく上がってしまう上、場合によっては信号線の追加が必要だったり、その分ノイズ対策をしてケーブルが太くなったりする可能性もある。そこで、帯域を変えずに高解像度、高リフレッシュレートの映像を転送するために圧縮技術を開発した。

 この技術では、低解像度と高解像度の映像を描画した後、それぞれを圧縮して転送し、ディスプレイ側で展開して合成するというプロセスで映像を送る。低解像度の映像を元に高解像度の部分を解釈することで、効率よく転送できるという。

 フォービエイテッド・レンダリングにはアイトラッキング機能が必要になるため、現行世代のVRゴーグルではほぼ利用できない。次世代のVRゴーグル向けの技術と言ってよいだろう。

Reported by 宮川泰明(SPOOL