ジャパンディスプレイがVRゴーグルを開発、法人向けで映像特化

 2018年11月27日、ジャパンディスプレイは同社のVR向け液晶ディスプレイを搭載したVRゴーグル「VRM-100」を発表した。12月3日に予約の受け付けを始め、12月中旬移行に出荷を開始する予定だ。当面は法人向けとして販売するため、価格は非公開。

・高精細VRヘッドマウントディスプレイの開発 ~高画質コンテンツ視聴に特化~
https://www.j-display.com/news/2018/20181127.html

 VRM-100はPCに接続して利用するVRゴーグル。「VRモニターユニット」と呼ぶディスプレイ部が独立しており、取り外してメンテナンスしやすくしているのが特徴だ。位置トラッキングは搭載しておらず、ジャイロセンサーなどを利用した3DoF(上下左右の回転と傾きだけ)に対応している。

 ディスプレイは液晶方式で、解像度は1440×1600、画素密度は615ppi。ディスプレイサイズは非公開だが、解像度と画素密度から計算すると3.5インチ前後と思われる。リフレッシュレートは80Hzまたは60Hzで、自動で切り替わる。PCとの接続端子はHDMIとUSB 3.0。イヤホンやヘッドホン用の音声出力端子も搭載している。

 従来、VRゴーグルはゲーム向けのハイエンド製品とディスプレイ性能など落とした格安品にセグメントが分かれていたという。そこでゲーム向けの機能を省いてコストを落とし、ディスプレイ性能を強化してVR映像の視聴に特化させたVRゴーグルを開発したとしている。そのため、コントローラーも付属しない。

 コンシューマー向けのVRゴーグルは、位置トラッキング機能を搭載してVR内の移動も含めた6DoFに対応するのが主流だ。そのためVRM-100の仕様は少し物足りなく見える。しかし、画素密度は「Oculus Go」(Oculus)の538ppiよりも高く、限定的な用途であればこちらの方が適している場面はあるだろう。

Reported by 宮川泰明(SPOOL