GoogleがVR用の靴に関する特許を申請、大型筐体なしでVR空間を歩く

 2018年11月15日、米国の米国特許商標庁はGoogleが申請していたVR用の靴の仕組みに関する特許を公開した。海外ニュースサイトの「UploadVR」が報じた。

・Google Is Exploring VR Shoes With Tiny Motorized Wheels
https://uploadvr.com/google-is-exploring-the-idea-of-vr-infinite-walking-shoes-with-tiny-wheels/

 申請した特許は、靴の底面にあるローラーを使って着用者がプレイエリアから出ないようにする仕組みだ。靴は歩く動作を検知し、VR内に反映させる。さらに設定したプレイエリアから出そうになる場合はローラーを逆方向に回転させて着用者をエリア内に戻す。これにより、着用者はプレイエリアから出ることなくまっすぐ歩き続けることができる。

 現実の歩く動作に併せてVR内を移動することそのものはVR初期から考えられており、Virtuixの「Omni」など実際に製品化した例もある。しかし、現在は専用の大型筐体で体を支える方法が主流で、導入のハードルは高いものとなっている。もしこの特許に基いた製品が登場し、専用筐体なしでVR内を歩けるようになるのであれば、革命的な技術になる。

 ただ、靴の底にローラーを配置し、体の動きに合わせて反対方向に動くということは、緻密に同期できないとバランスを崩してしまいかねない。転びそうになった際の安全対策は別途必要になるだろう。また歩くことはできても、走るのに対応するのは難しいと思われる。移動量に対して足が接地している時間が短くなるためだ。

 特許を取得しても、必ずしもそれを利用した製品が作られるとは限らないが、実現できればプレイエリアによるVR体験の制約を緩和する手段の1つになるかもしれない。

Reported by 宮川泰明(SPOOL