2018年10月30日、HTCは公式ブログを更新し、同社の一体型VRゴーグル用のプラットフォーム「VIVE Wave」が対応する機能を紹介した。開発者向けに同プラットフォームの強みをアピールする内容だ。
・VIVE Wave - Your Next VR Platform
https://blog.vive.com/us/2018/10/30/vive-wave-next-vr-platform/
VIVE Waveは、一体型VRゴーグルやスマートフォンを利用するVRゴーグルといった、いわゆる「モバイルVR」に特化したプラットフォーム。開発者にはソフトウェア開発キットが提供されるほか、他のプラットフォームからのコンテンツの移植も簡単にできるという。
ただ、現時点では中国以外の国で対応するVRゴーグルはほぼ販売されていないと思われる。VIVE WaveはHTCが中国で「VIVE Focus」を発売する際に提供を始めた、中国向けのプラットフォームのためだ。それを米国向けのブログでプッシュするのは、一見意図が分かりにくい。海外ニュースサイトの「VRFocus」はその理由を、VIVE Focusの欧米での発売が近付いているためと推測している。
・HTC Vive Encourages Devs To Port To Vive Wave Platform
https://www.vrfocus.com/2018/10/htc-vive-encourages-devs-to-port-to-vive-wave-platform/
VIVE Focusは欧米で開発者向けキットの提供が既に始まっており、日本ではビジネス向けとして10月30日に発売した。コンテンツの量はVRゴーグルにとって重要な要素なだけに、VIVE Waveが今後どのように展開していくのかは気になるところだ
Reported by 宮川泰明(SPOOL)
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