スマートフォンを利用するARゴーグル「MagiMask」が「Kickstarter」に登場、立体視なしの代わりに高解像度

 2018年10月17日、クラウドファンディングサービスの「Kickstarter」にスマートフォンを利用するARゴーグル「MagiMask」が登場した。立体視をしない代わりに高解像度をうたうというユニークな製品だ。

・MagiMask - Immersive, High Definition Augmented Reality
https://www.kickstarter.com/projects/ludenso/magimask-immersive-high-definition-augmented-reali

 MagiMaskはスマートフォンのディスプレイとカメラを利用するARゴーグルだ。MovieMaskというノルウェーのスタートアップ企業が投稿した。

 MagiMaskはゴーグルに内蔵したレンズでスマートフォンのディスプレイを拡大する。VRゴーグルのようなディスプレイの表示を分割する方法は取っておらず、レンズはあくまで画面を拡大するために利用する。

 VRゴーグルのように画面を分割すると単純に解像度が半分になり、さらに使われない領域や左右で同じものを表示している領域が生じるため、得られる解像度は実質的に元の25%ほどになってしまうという。MagiMaskはスマートフォンの画面全部を使うため、より高い解像度で利用できるとしている。その代わり立体視はできない。

 ARの処理を行うのはスマートフォンのため、既存のARアプリを利用できる。その他、MagiMaskにはトラッキング用マーカーになるアクセサリーが3種類付属する。シート型の「MagiTile」、カード型の「MagiKard」、サイコロ型の「MagiDice」だ。開発者向けには、これらを利用するためのSDK(ソフトウェア開発キット)も用意する。

 MagiMaskはスマートフォンをゴーグル内に閉じ込めてしまうため、タップ操作はできない。そこでManomotionと協力し、SDKはハンドジェスチャー機能にも対応させた。ただ、どの程度利用されるかはMagiMask用のアプリを制作する開発者次第だ。

 支援プランは799ノルウェー・クローネ(約1万1000円)でMagiMaskとアクセサリーがもらえるものが基本。数量限定で割り引きになるプランや、まとめ買いプランも用意されている。目標金額は20万クローネ(約275万円)で、プロジェクトの期間は11月16日まで。まだ開始初日にも関わらず、本稿の執筆時点で既に60%弱の達成率となっている。日本への発送にも対応しており、送料は159クローネ(約2200円)だ。

Reported by 宮川泰明(SPOOL