低fps時の映像を改善する「Asynchronous Spacewarp(ASW)」が2.0に進化、深度情報を使って大きな動きにも対応

 Oculusは「Rift」用の機能として、フレーム補完技術の「Asynchronous Spacewarp(ASW)」を提供している。このASWが、バージョン2.0に進化する。海外ニュースサイトの「UploadVR」が報じた。

・Oculus Rift’s ASW 2.0 Could Greatly Reduce Artifacts On Low-End Systems
https://uploadvr.com/oculus-rifts-asw-2-0-could-greatly-reduce-artifacts-on-low-end-systems/

 ASWは、フレームレート(fps)が一定より低くなった場合に、実際の描画を45fpsに落とす代わりに補完フレームを生成して擬似的な90fpsを実現する技術だ。Riftの基本ソフトに含まれており、必要に応じて自動で有効になるため意識せずに使っている人も多いだろう。

 VR酔いを防ぐには高いフレームレートが必要とされており、Riftのディスプレイも90Hzで動作している。それに合わせてPC側も90fpsで動作するのが理想となるが、もちろん全ての環境が90fpsを出せるわけではない。そこでグラフィックボードの性能が足りない場合でも快適に動作させる機能がASWだ。

 ただ、ASWは予測で補完フレームを作るため、うまく予測できないと画像の乱れが発生する。特に、高さなどの位置が急に大きく変化すると乱れが起きやすいという。その解決方法として、ASW 2.0では奥行き(深度)の情報を使う。描画内容だけでなく位置情報も利用することで、予測の精度を上げて画面の乱れを防ぐ。

 深度の情報はアプリから取得する。従来のASWはアプリから独立して動いており、全てのアプリで利用できた。しかしASW 2.0ではアプリとの連携が必要になるため、純粋な上位版というわけではなさそうだ。ただ、ASW 2.0では動き回っても画面の乱れが起きにくくなり、ハイエンドPCでなくとも快適にRiftが使えるようになる可能性がある。

 ASW 2.0はOculusが9月に実施した開発者向けイベント「Oculus Connect 5」のセッションで発表された。実装時期は未定だ。

Reported by 宮川泰明(SPOOL