【ドスパラVRゲームレビュー】
ウィングスーツを来て大自然を滑空!
地球との一体感を楽しめる爽快感抜群のスカイダイビングゲーム
「RUSH」

Reported by DENPA IS CRAZY

 今回紹介するのはウイングスーツを着て高い山の上からダイブ、大自然の中を他のプレイヤー(もしくはCPU)と滑空するというレースゲーム「RUSH」。

 基本の操作方法は直感的で、ウイングスーツを使って滑空するので「Tの字」に立ち、コントローラーを握った両手を羽のように操作して滑空していくスタイルだ。この操作方法“滑空している感”を感じることができるが、個人的には慣れるまでは操作が少し難しい印象だった。

 本作は他にも様々な操作方法があり、行きたい方向に向けてコントローラーのパッドを操作して進んでいくという方法もあるのだが、せっかくのVRタイトルなのにそれは味気ない。

 個人的には向いている視点の方に滑空していく「LOOK」というスタイルが好みだ。操作のしやすさと、滑空している体験をバランスよく楽しめるからだ。ただ操作面に関しては好みもあるので、これだけ多くの選択肢が用意されているのは非常に好印象だ。

 ゲーム内でプレイできるロケーションは4種類。緑に包まれた山や、スキー場にも使われているような雪山、砂がむき出しの砂漠地帯のような山などが登場する。

 ロケーション数は少ないものの、それぞれのロケーションにルートが異なるコースが20個あるので、実際のコース数は4×20の80コースあるので、ボリューム不足を感じることはないだろう。

 また天気や時間帯が変わるので、新鮮な気持ちでプレイできる。レースゲームお馴染みのタイムアタックモードもあり、世界中のプレイヤーとタイムを競い合うことができる。つまりその気になればどこまでもやり込めるボリュームなのだ。

ロケーションが異なれば印象は大きく変わるし、同じロケーションでも時間帯が異なると見え方がまったく異なる

 「レース」や「タイムアタック」ではチェックポイントを通過しながらゴールを目指していく。1個や2個程度ならばチェックポイントをくぐれなかったとしてもペナルティが加算される程度だが、一定数以上のチェックポイントをくぐれないとその時点でリタイアになる。

 ちなみに地面や岩壁、障害物に当たるとその瞬間に一発リタイアになり、直前のポイントからやり直せるような救済措置はない。1コースが大体2分くらいなので、ゴール直前でクラッシュした時のショックは地味に大きい。

コースによって異なるが、狭い隙間にチェックポイントが配置されているときもある。かなり狭いルートを通ることも求められる

 また本作には変わり種のモードとして、「スコアアタック」というモードがある。このモードではチェックポイントを通過すると点数が入るのだが、例えば「サークルの真ん中を通過すると高得点が入る」といったちょっとした工夫がされており、これがいいアクセントになっている。

 高得点を目指すと必然的に慎重なコントロールが要求されるので、ちょっとしたミスであえなく障害物に激突、すべてがパーになるというのも本作らしさの一つである。

チェックポイントをくぐっていくというゲーム性は同じだが、ハイスコアを狙うか安全にクリアするか。遊び方はかなり異なる

 そして本作はマルチプレイも搭載されており、最大11人でオンラインプレイが可能だ。全世界にいるプレイヤーとランダムでマッチングすることもできるし、フレンドとだけマッチングすることもできる。

 1人で遊んでも楽しいが、他のプレイヤーと競い合うともっと面白い。それぞれのウイングスーツが派手な色をしていて、滑空した跡が残るので華やかなゲーム画面になるのも好印象だ。

 ゲーム内でポイントを貯めればウイングスーツのカスタマイズをすることも可能だ。惜しむらくはオンライン人口がそれほど多くないのか、マッチングに時間がかかったり、参加人数が少ないことだろうか。

 とは言ってもマッチングを待っている間も1人でプレイできるし、「レース」モードであればCPUが一緒に滑空しているのでそれほど寂しさを感じることはない。

ロビーでのじゃれ合いはマルチプレイの醍醐味。複数人で一斉にダイブするビジュアルの派手さも良い

 またビジュアル面ばかりを紹介してきたが、サウンド面もなかなか良くできている。BGMこそバリエーションが少ないが、スレスレで岩の隙間をくぐり抜けるときの音や、飛行機の近くを通り過ぎるときのエンジン音など細かいところまでこだわっており、プレイ感覚に奥行きを感じることができた。

 少し気になった点としてはいわゆるVR酔いだ。筆者はかなり酔いにくい体質なのだが、本作は数十分くらい連続でプレイすると、ヘビーに酔ってしまった。

 これは滑空するという視点の動きと身体の動作に差があるからだと思われるが、これは個人差によるところが大きいだろう。

 全体を通してかなり高いレベルでまとまっている作品で、本当に滑空をしているような体験が味わえるリアルな作品だった(障害物に当たると一発でリタイアになる点も含めて)。

 現実ではできないことができるというVRならではの利点を生かして、あらゆるものから自由になって、大自然に向かって思いっきりダイブしてみるのはいかがだろうか。