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全国高校eスポーツ選手権の観戦を楽しもう!『ロケットリーグ』観戦初心者向け講座

毎日新聞社とサードウェーブが主催する「全国高校eスポーツ選手権」では、レースゲームとサッカーゲームが融合したタイトル『ロケットリーグ』が採用されています。

シンプルなルールが特徴と説明されることが多いタイトルですが、実際に大会を見てみると「プレイしていないと、試合を理解するのはちょっと難しそう……」という印象を受ける方もいるのではないでしょうか。

そこで、「全国高校eスポーツ選手権」で『ロケットリーグ』の実況を務めるkokkenさんをお招きして、まずはプレイしなくても観戦を楽しめるようになるための初心者向け講座をお願いしました!

今回は、「第2回全国高校eスポーツ選手権」の予選大会Day1の試合映像を見ながら、初心者でもわかる基本ルールや見どころを解説していただきます。


YouTube:第2回 全国高校eスポーツ選手権 ロケットリーグ部門 予選大会 Day1



『ロケットリーグ』の知っておくべき基本ルールは?


――kokkenさん、今日はよろしくお願いします!まず最初に、『ロケットリーグ』の基本的なルールから教えてください。


kokken:

制限時間の中で、相手のゴールにより多くボールを入れた方が勝ち、というのが基本ルールです。1試合は5分で、1チームは3人。お互いのゴールを目がけてボールを打っていくので、サッカーを観戦するような気持ちで見ていただけると良いかなと思います。

ただ、サッカーと違ってカメラが定点ではありません。サッカーの試合は、例えば画面の左側が日本チームで右側が相手チームのゴールなんだな、とわかるようになっていますよね。ところが、このゲームでは観戦画面がいろんな視点に切り替わります。

なので、プレイヤーやゴールは青とオレンジのチーム色で見分けます。相手の色のゴールにボールを入れれば得点が入る、ということを覚えておいていただくと、わかりやすいと思います。


――大会を見ていると、画面にいくつかの情報が表示されています。これについても教えていただけますか?


kokken:

まず、画面上部の中央にあるのが、試合の残り時間。そして、各チームが現時点で獲得している得点ですね。

そして、大会では選手たちが見ているプレイヤー視点の映像と、フィールドを俯瞰視点から見せる映像の2つを組み合わせて配信しています。下の画面のように、左下に「ウォッチング」と出ている時は、そのプレイヤーが見ている視点と同じ画面が映し出されています。


青チームのプレイヤーが、オレンジチームのゴール目がけてシュートする場面

Aブロック 4回戦 佐賀県立鹿島(佐賀) OLPixと愉快な仲間たち vs 東工大付属科学技術(東京) sin3° magic

青チームのプレイヤーが、オレンジチームのゴール目がけてシュートする場面(44:16~)


プレイに大きく影響を与える要素「ブースト」とは?


――プレイヤー視点が映されている時の、右下に表示されるゲージはなんですか?


kokken:

『ロケットリーグ』では、「ブースト」を使うことによってスピードを加速させたり、大きく空中へジャンプしたりすることができるのですが、そのブーストがどれくらい貯まっているかを表すゲージです。

フィールドの地面にいくつか黄色く光っているスポットがあり、プレイヤーはそれに触れることでブーストを貯めていきます。小さなブーストを踏むと12ずつ、大きな丸い玉のブーストを取ると一気に最大の100まで貯めることができます。

矢印で示したものが、フィールドの地面にある小さなブースト

Aブロック 4回戦 佐賀県立鹿島(佐賀) OLPixと愉快な仲間たち vs 東工大付属科学技術(東京) sin3° magic

矢印で示したものが、フィールドの地面にある小さなブースト(44:55~)


――100まで貯めると使える必殺技ゲージみたいなものかと思ったのですが、どうやら違うみたいですね……。


kokken:

100まで満タンにしなくても、貯めた分だけ使うことができます。かなり大きなプレイでない限り、30くらい貯まっていれば足りるイメージですね。もちろんMAXにしておけば、大きなプレイをすることができますので、チャンスに繋がります。


――なるほど。ということは、プレイヤーはこのブーストを集めながら、ボールを追っているんですね。


kokken:

その通りです。ブーストが切れると、ジャンプがかなり制限されてしまうので、攻めにも守りにも大きく不利になります。ブーストがゼロになった状態を、もし他ジャンルのゲームに例えるなら、マナがなくなったとか、撃つ弾がなくなったとか。そういう状況に匹敵するくらい重要なものです。


サッカーに似ているけれど、ここが違う!


――『ロケットリーグ』には、サッカーでいうフォーメーションのようなものはあるんですか?


kokken:

フォーメーションというよりは、ローテーションですね。各プレイヤーが1つのポジションに留まることなく、ぐるぐるとまわりながら役割を入れ替えていくのがスタンダードな戦略です。

役割の種類としては、1人目が前に出てボールに触りに行く「チャレンジャー」という役割。2人目は、前に出ている1人目のプレイに応じて、ボールの対処をしに行く「フォロー」という役割です。

3人目は、「バックアップ」。後ろに下がって、強いボールが来た場合に対処するだけでなく、ブーストを取りに行くという重要な仕事があります。後ろに下がっている間にブーストをしっかり集めておくことで、前に出た時に大きなプレイができるというわけです。

サッカーのようにフォーメーションを定めてしまうと、なかなかブーストを取れないプレイヤーが出てきてしまうんですね。なので、『ロケットリーグ』では、主にこのような3つの役割を切り替えながら試合をしています。


――なるほど、ブーストが戦略性に深く関わっているんですね。ちなみに、試合スタート時やゴール後の再スタート時は、どのように始まっているのでしょうか?


kokken:

プレイヤーは、一定の決まった形にランダムでスポーンします。中央にボールが置かれ、両チームとも対称になる形で出現するので、同じ行動をすれば同タイミングでボールにタッチできます。


――あれ! 今、車がぶつかって爆発しませんでしたか!?


車がぶつかって爆発

Bブロック 4回戦 クラーク記念国際 やまぐち(山口) eスポーツ部 チームB vs 札幌大通(北海道) INAKIN UNITED (1:58:45~)

kokken:

今のは、「Bump」ですね。ブーストを使って最高速度まで出した状態で車体をぶつけると、相手の車が爆破されて「BOOM!」と表示されます。

爆破された車は、3秒後にリスポーンします。リスポーンまで、3対2の状況を作ることができるので、相手のディフェンスを乱すことができますが、失敗すればその分の動きをロスしてしまうので、ある程度リスクもある動きです。


――これもちゃんとした戦略の1つなんですね。


kokken:

そうなんです。サッカーとは違って、『ロケットリーグ』にはファウルがありません。こうやって相手を爆破させなくとも、相手にぶつかって吹っ飛ばすプレイ自体も、よく使われる戦略の1つです。例えば、ゴール前でディフェンスする相手にぶつかって吹っ飛ばし、その隙に仲間がシュートを決める、などですね。


基本の個人技とチームの連携プレイを知ろう!


――試合を観戦する上で、知っておきたい基本的な個人技を教えてください。


kokken:

技はいろいろあるのですが、『ロケットリーグ』では基本的に空中に飛んでいるほど操作の難易度が高くなります。ブーストを使って空中に浮いた状態でのプレイを「エアリアル」と呼びますが、これが非常に難しいんです。

相手が空中でボールを操ってシュートを狙ってきた場合、守る側もボールを止めるためには飛んでディフェンスする必要があります。こうした中での空中戦は、やはり見どころの1つですね。

空中に飛んでボールを操り、ゴールを決めるシーン

Aブロック 4回戦 大阪府立大高専(大阪) hogehoge vs 旭川高専(北海道) ワラヤ

空中に飛んでボールを操り、ゴールを決めるシーン(1:19:30~)


例えば、予選大会Day1の試合の中に、「hogehoge」と「ワラヤ」という2チームの対戦がありました。この「hogehoge」というチームに、とてもテクニックのあるKazuryu選手というプレイヤーがいます。

この選手がどんどんシュートを決めていくのですが、プレイに注目して見ていただくと、空中の高い位置でのボールの扱いが上手いことに気づくはずです。


――たしかに! 注目して見てみると、よくわかりますね。個人技だけでなく、チームの連携プレイで最も基本的な技はありますか?


kokken:

基本的なチームプレイとして、1人がゴール横の壁を使ってボールをバウンドさせ、もう1人がそのボールをシュートする、というパターンがあります。これは初歩レベルからハイレベルな試合まで共通する、かなりオーソドックスなプレイですね。


ゴール右側の壁からパスを出し、もう1人が正面に走り込んでシュート

Bブロック 5回戦 N高(沖縄) Cat A PuLT vs 札幌大通(北海道)INAKIN UNITED

ゴール右側の壁からパスを出し、もう1人が正面に走り込んでシュート(3:55:20~)


逆に、ディフェンス側はこのプレイを防ぐために、ボールを外に出して守ろうとします。これを知っていると、ゴール横での攻防を見て「今のパスはチャンスボールだ」とか「上手く守ったな」という感じで、選手のプレイの意図が少しずつわかってくると思いますよ。


――意識して試合を見てみると、なんとなく試合を眺めていた時よりも、ぐっと観戦が面白くなってきました。kokkenさん、本日はありがとうございました!


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綾本ゆかり
綾本ゆかり

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