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世界大会「PUBG Global Championship 2019」に向け、ブートキャンプを行うRascal Jesterにインタビュー

世界大会「PUBG Global Championship 2019」に向け、ブートキャンプを行うRascal Jesterにインタビュー

『PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS』(以下、PUBG)の国内公式リーグ「PUBG JAPAN SERIES」(以下、PJS)では、Season4においてRascal Jesterが総合優勝。

2019年11月にアメリカにて開催される世界大会「PUBG Global Championship 2019」(以下、PGC)への切符を手にしました。


Rascal Jesterのメンバーは、PGCに出発するまで10月27日~11月1日の期間に、eスポーツ施設「LFS池袋 esports Arena」にてブートキャンプを行っています。

LFS(ルフス) 池袋 esports Arena OFFICIAL WEBSITE


今回は、このブートキャンプの様子と、PGC出発前の選手へのインタビューをお届けします!


▼ブートキャンプの詳細についてはこちら

Rascal Jester » 【PUBG部門】LFS池袋にてブートキャンプ開催決定

目次[非表示]

  1. 1.”ムーブ重視”への切り替えが、Season4の優勝に繋がった
  2. 2.4人でプレイする時間を増やしてのチームづくり
  3. 3.PGCの目標は、グランドファイナルまで残ること


選手たちのブートキャンプが行われているのは、LFS池袋の奥にあるガラス張りの防音ブース内。

選手たちのブートキャンプが行われているのは、LFS池袋の奥にあるガラス張りの防音ブース内。


ファンにとっては、選手たちが練習している様子を観覧したり、練習の空き時間に交流したりできる機会にもなっています。

ブートキャンプとは、いわば練習合宿のこと。

ブートキャンプとは、いわば練習合宿のこと。選手たちは期間中、LFS池袋に集まって練習を行うだけでなく、共同生活を送っているそう。


国際大会前のブートキャンプというと、海外チームでは行われている例があり、昨年の世界大会「PUBG GLOBAL INVITATIONAL 2018(PGI)」では、FPPモードの優勝に輝いた中国チーム「Oh My God(OMG)」が、大会の2週間ほど前からドイツ・ベルリンへ現地入りし、ブートキャンプを行っていたことが明かされています。


そうした背景を踏まえ、現地でのブートキャンプを実現するのは難しくとも、出発前に国内で実施することはできないかと、選手からの希望によって今回の取り組みが実現したのだそうです。

大会前には、PGCへの出場が決まったチームが参加するスクリム(練習試合)が開催されています。

会前には、PGCへの出場が決まったチームが参加するスクリム(練習試合)が開催されています。昼と夜にそれぞれ5試合ずつ実施されており、期間中はそうしたスクリムへの参加を中心に練習が行われています。


また、選手の4名に加えて、コーチのtakomayoさんもブートキャンプに参加。さらに、アナリストの協力も含めて、海外チームの情報収集などPGCに向けた研究が進められているとのことです

コーチのtakomayoさん


ここからは、Rascal Jesterの選手4名へのインタビューをお届けします。Season4でトップを独走する好調ぶりをみせた理由や、新たなメンバーを迎えてのチームづくり、そしてPGCに向けた意気込みを聞きました。


”ムーブ重視”への切り替えが、Season4の優勝に繋がった

――Season4を振り返って、どんなシーズンだったと感じますか?


SeaKingJAWS:

以前のシーズンでは、キルムーブ(※1)寄りの戦い方をしていたのですが、MET(※2)を経験して、ムーブを良くしていかないと、安定した結果を出すことができないと感じました。なので、Season4ではムーブ(※3)を重視して、それが結果に繋がったので良いシーズンだったと思います。


※1 激戦区などで大量キル/高ダメージを出す為、積極的にキルを取りに行く戦い方。

※2 2019年7月にタイ・バンコクにて開催されたアジア大会「MET Asia Series: PUBG Classic」。Rascal Jesterは、PJS Season3で準優勝を果たし出場権を獲得した。

※3 立ち回りのこと。クリアリングなどで安全を確保しながら、常にチームが有利なポジションで戦闘を行えるようにすること。

CiNVe:

僕は新しいメンバーとして入ったので、Season4までの練習期間もあまりなくて、最初は少し心配な部分もありました。ただ、質の高い練習ができていたので、トップ5は堅いだろうなと。結果的には、総合優勝を果たすことができて、素直に嬉しいですね。


Wesker:

僕も、SeaKingJAWSとほとんど同じです。自分が入ってから、キルムーブをするようになっていたんですが、METではムーブが上手くできず、そこまで辿り着けなかったんです。そもそも自分たちの動きをするためには、ムーブを改善しなければならないというのが大きな課題でした。


Season4はメンバーも新しくなって、CiNVeとMUSHAMARUの2人が入ってきてくれたことで、課題だったムーブがすごく良くなりました。その結果として成績も安定していたので、今シーズンはそれに尽きると思います。


MUSHAMARU:

Season4から新たにRascal Jesterに加入することになって、強豪チームに入るということに加えて、もともとメンバーとあまり関わりがなかったので、コミュニケーション面なども不安でプレッシャーを感じていました。


でも、普段の練習から4人でプレイする時間を長く取って、コミュニケーションしていく中で、それぞれのメンバーの癖を知るようにしていきました。そういう時間が、結果に結びついたので良かったです。

SeaKingJAWS選手

SeaKingJAWS選手


――ムーブに関する話題が挙がりましたが、それを含めてSeason4で好調だった理由について教えてください。


Wesker:

ムーブの判断や速さであったり、視界の確保など次のポジションを取るための準備であったり、そうした面で他のチームができていないところまで、自分たちはできていたと思います。


例えばそのポジションをキープするかどうかによっても、攻め方や守り方がそれぞれありますが、そういったことを4人ではっきりと明確にできていました。それもシーズン途中までは課題として残っていて、良い日も悪い日もあったんですけど、他のチームに比べると上手くいっていたのではと思います。


CiNVe:

僕らはムーブが優先で、キルは後から付いてくるものだという考え方をするようにしています。


あまり良くない例として、例えば自分が敵のノックアウトを取った時に、無理やりキルを取りにいこうとしてしまう場面があります。それでキルを取ることができれば、たしかにポイントには繋がるのですが、その間に次のポジションを見れていなくて、敵チームに取られてしまうケースも結構多いんです。


なので、確実にキルポイントが取れる状況でない限り、無理に敵を撃たないようにしたりとか。抑えるべき場面でちゃんと自分をコントロールできるメンバーなので、そこは好調な理由に繋がっていると思います。


――今シーズンでは、いつの間にかRascal Jesterがまた真ん中にいる、というシーンがとても多かった印象です。タイミングを見て、安全地帯の中央を取りに行く動きを意識していたのでしょうか?


Wesker:

はい、そうですね。取れる時に、しっかり取りに行くという動きをしていました。


CiNVe:

試合の中では、「あと3秒早く動き出せば取れたのに」という場面があります。でも、そこで遠くの敵を撃っていたりすると、タイミングを逃してしまうんです。そうならないように、ムーブを優先して真ん中のポジションを取りに行けるように切り替えていました。


――その他にも、上手くいった理由だと思うことがあれば教えてください。


MUSHAMARU:

試合の事前に、「こういう安全地帯になった時は、どうやって対応するか」など、チームでの話し合いの時間を十分に設けられていたので、そこも良かったと思います。


SeaKingJAWS:

そうですね。試合の事前のところで、しっかりと敵チームの動きなどの情報も調べられていたので、それを踏まえたポジション取りができていたと思います。

Wesker選手

Wesker選手


4人でプレイする時間を増やしてのチームづくり

――Season4から新たなメンバー体制となりましたが、改めて現在チーム内でそれぞれがどのような役割を担っているか教えてください。


SeaKingJAWS:

僕は最終決定ですね。オーダーに近い部分もありますが、メンバーから出る意見を踏まえて、最終的な判断を下す役割をしています。


CiNVe:

僕はこのゲームでは、すべての役割ができなければならないと思っているので、オーダーも含め全部をやっています。


Wesker:

僕もほとんどの役割をやれるようにしているんですけど、単純にわかりやすく言うなら、前に出て戦う役割ですね。


MUSHAMARU:

僕も同じく、できない役割は特にないようにしていますが、中でも挙げるならバックアップ寄りかなと思います。

CiNVe選手

CiNVe選手


――今回は2名のメンバー変更ということで、チームとして大きな変化だったかと思います。チームづくりはスムーズでしたか?


SeaKingJAWS:

METが終わって、次のシーズンからどうしていくかという方向性があらかた決まってからのメンバー変更だったので、結構スムーズでした。


Wesker:

シーズンが始まるまで時間が少なかったので、4人でプレイする時間を増やして、しっかりと話し合いも重ねていました。ちゃんとチームとしての反省点を話し合えるメンバーが揃っているので、スムーズにいけたのかなと思います。


CiNVe:

僕はWeskerとは前に同じチームでプレイしていて、SeaKingJAWSはチームを組んだことはなかったですが、よく知っている間柄でした。MUSHAMARUは、最初どんな人かわからなかったんですけど、大会とかで会ったことはあったし、コミュニケーションの面は心配ないかなと思っていました。


MUSHAMARU:

最初は、僕にとっては全員がトップ層の選手というか、ずっと上で戦っている人たちだったので、ちょっと怖いなと思う気持ちはありました(笑)。でも皆、打ち解けやすい性格なので、やっていくうちにすぐに仲良くなれました。

MUSHAMARU選手


PGCの目標は、グランドファイナルまで残ること

――それでは最後に、PGCに向けた意気込みや目標をお願いします。


CiNVe:

グランドファイナル(決勝)まで残りたいと思っています。正直、ここで「優勝を目指して頑張ります」と言っても、今までの結果から考えて現実味がないじゃないですか。なので、目標は決勝に残ることです。あとは、この4人で楽しめたらいいなと思います。


Wesker:

僕はこれまで何度も海外大会に行っていますが、予選がある大会は予選落ち、予選がない大会では、ほぼランキング右側の下の方から抜け出せない結果が続いています。だから、今回はしっかり決勝まで残るということは、自分の中で強く思っています。


あとは、向こうに着いて試合が始まったら、今までやってきた自分たちにできる最大のパフォーマンスを出したいです。そうすれば、結果は自ずとついてくるはずだと思うので。向こうでも、4人で楽しんでゲームできたらと思います。


MUSHAMARU:

僕にとっては初の海外大会なので、まずはチームで楽しみながら挑むことを目標の1つにしています。あとは、同じくやはり決勝に残ることですね。


SeaKingJAWS

ここでしっかり練習して、決勝まで残りたいと思います。結果を出せるよう頑張るので、応援よろしくお願いします。


――皆さんの世界大会での活躍を楽しみにしています。本日はありがとうございました!

​​​​​​​

世界大会「PGC 2019」は、日本からRascal JesterとSunSisterの2チームが出場し、下記のように3週間にわたって開催されます。


・11月8日~9日:グループステージ(予選)、11月10日:エリミネーションステージ(敗者復活)

・11月15日~17日:セミファイナル(準決勝)

・11月23日~24日:グランドファイナル(決勝)

※上記は現地時間での日程。日本時間では、翌日午前に試合開始となります。


アメリカ・ロサンゼルスのOGNスーパーアリーナで行われる予選に、各地域から集まった32チームが挑み、24チームが翌週の準決勝に進出。さらに、準決勝を勝ち抜いた16チームが、アメリカ・オークランドで開催されるグランドファイナルのステージへと進むことができます。


選手たちが目標に掲げるグランドファイナルへ辿り着くためには、2週間の戦いを勝ち抜く必要があります。試合は、日本時間では11月9日(土)午前10時よりスタート。彼らの活躍を応援しながら、ぜひ観戦を楽しみましょう!


Rascal Jester 公式Twitter

Rascal Jester 公式サイト


世界大会の最新情報はこちら!(英語)
公式:PUBG Global Esports


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綾本ゆかり
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