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第3世代Ryzenを搭載した「GALLERIA」の実力を検証

 ドスパラが販売するオリジナルPC「GALLERIA」シリーズに第3世代Ryzen搭載モデルが加わった。

 2019年7月から販売が解禁された第3世代Ryzenは、クロックあたりの性能を15%高めたZen2マイクロアーキテクチャーと最新の7nmプロセスルールの採用により前世代から大幅に性能を伸ばしているほか、PCI Express 4.0にもいちはやく対応するなど、大きな話題となっている。

 GALLERIAシリーズは、搭載するCPUとグラフィックスカードの種類が異なる多彩なラインナップを揃えているが、今回はRyzen 7 3700XとNVIDIA GeForce RTX 2070 SUPER(評価機はGeForce RTX 2070)を搭載した「GALLERIA AXF」と、Ryzen 5 3600とNVIDIA GeForce GTX 1660 Tiを搭載した「GALLERIA RT5」の試作機を入手した。性能を中心に検証しよう。

■X570チップセット搭載の先進ハイエンド「GALLERIA AXF」

 GALLERIA AXFは、第3世代Ryzenの魅力を活かした先進仕様のハイエンドモデルだ。CPUにはRyzen 7 3700Xを採用。8コア16スレッドで基本周波数が3.6GHz、最大ブースト周波数が4.4GHzという仕様。TDPは65Wで、第3世代Ryzenの中でも電力効率に優れたモデルとして人気がある。

 ゲーミング性能を左右するGPUには、NVIDIA最新のGeForce RTX 2070 SUPERを採用。最新TuringアーキテクチャのGPUコアに、レイトレーシング専用のRTコア、AI推論用のTensorコアを統合。従来のGeForce RTX 2070をさらに強化した仕様で、リアルタイムレイトレーシング対応タイトル含め、現行ほぼすべての3Dゲームを高画質で快適にプレイできる。

 ミドルタワー型のボディーで、マザーボードにはASRockのX570チップセット搭載ゲーミングモデル「X570 Phantom Gaming 4」を採用。第3世代RyzenとX570チップセットは、PCI Express 3.0の2倍の帯域を持つPCI Express 4.0にIntelプラットフォームに先駆けて対応しているという大きな優位がある。

 今回レビューする製品はNVMeGen4 SSD搭載モデルとなっており、システムドライブには高速なPCI Express 4.0対応SSDを搭載している。ゲームデータの保存用などには2TB HDDを搭載するデュアルドライブ仕様で、ゲームが快適に楽しめる内容となっている(注:評価機は試作モデルのため製品版とは仕様が異なる可能性がある)。

GALLERIA AXFは、ミドルタワー型ボディーのハイエンドモデル。CPUにRyzen 7 3700X、GPUはGeForce RTX 2070 SUPERを搭載。PCI Express 4.0対応の超高速SSDを搭載するモデルも用意されている


前面端子は、2基のUSB 3.0、ヘッドフォン、マイク、SDメモリーカードリーダーがある


背面。Type-CとType-A両方のUSB 3.1(10Gbps)がある


サイドカバーのみ独立して外せる。ボディーのサイズは、207×520.7×450.2mmだ


評価機ではPCI Express 4.0対応SSDが搭載されていた。マザーボードのM.2ヒートシンクを利用し、適切な放熱が行われている


第3世代Ryzenの中でも人気があるRyzen 7 3700Xを搭載している。8コア16スレッドで最大ブースト周波数4.4GHz、TDP65Wという仕様だ


メモリはPC4-25600 DIMM(DDR4-3200搭載)を2組搭載。Ryzen 7 3700Xの性能を引き出す高速メモリを組み合わせている


評価機のGPUはGeForce RTX 2070であったが、製品版ではより高性能なGeForce RTX 2070 SUPERが搭載される


評価機のSSDは「CSSD-M2B1TPG3VNF」だった


GALLERIA AXFのスペック

■高性能高コスパなミニタワー型モデル「GALLERIA RT5」

 GALLERIA RT5は、第3世代Ryzenの中でもコストパフォーマンスに優れたRyzen 5 3600を採用し、10万円前後のリーズナブルな価格にまとめたハイコスパなミニタワー型モデル。

 GPUにはNVIDIA GeForce GTX 1660 Ti 6GBを搭載。レイトレーシング用のRTコアやAI推論用のTensorコアは省かれているが、最新のTuringアーキテクチャを採用しており、電力効率は優秀。フルHD解像度であれば現行のほぼすべての3Dゲームタイトルを標準以上の画質で快適に楽しめる描画性能をもつ。

 堅実設計で定評のあるASRockのmicroATXフォームファクターのB350チップセット搭載マザーボードを採用。メモリ8GB、ストレージは240GB SSD、1TB HDDを搭載(いずれもインターフェイスはSerial ATA)。PCI Express 4.0には対応しないが、扱いやすいミニタワー型のボディーに、フルHD解像度でゲーミングが楽しめる仕様をリーズナブルな価格に上手くまとめた内容となっている。


GALLERIA RT5は、コストパフォーマンス重視のミニタワー型モデル


前面端子は、2基のUSB 3.0、ヘッドフォン、マイク、SDメモリーカードリーダーがある


背面にはUSB 3.0が4基、USB 2.0が2基ある


ボディーのサイズは185×395×370mm、重量約8.2kgと扱いやすい



Ryzen 5 3600は、6コア12スレッドで最大ブースト周波数4.2GHzという仕様。第3世代Ryzenの中でもコストパフォーマンスの高さは際立つ


メモリはPC4-21300を8GB搭載する


GPUはGeForce GTX 1660 Tiを搭載している


Serial ATAインターフェイスの240GB SSDを搭載。ゲーム保存用に1TB HDDも搭載する


GALLERIA RT5のスペック

■ベンチマークテストでIntel搭載モデルと比較

 GALLERIA AXF、GALLERIA RT5の評価機を使って、第3世代Ryzenの実力をベンチマークテストで検証しよう。比較対象として、それぞれ同じGPUを搭載した近い価格帯のIntel CPU搭載モデルを用意した。それぞれ利用した評価機の主なスペックを表にまとめた。なお、GALLERIA AXFの評価機については、現在販売されている製品版とは仕様が異なっている。混同を避けるため、テスト結果の考察はGALLERIAの名称ではなく、CPU名で言及する。


テストに仕様した評価機のスペック


■CINEBENCH R20、R15で圧倒的なマルチスレッド性能を実証

 CINEBENCHのスコアからみていこう。MAXONのCINEMA 4Dをベースにしたテストで、CGのレンダリングを行ってCPU性能を測定する内容だ。最新のR20と、R15両方を実行している。処理が比較的軽いR15のスコアは短期的な性能、高負荷で時間がかかるR20のスコアは持続的な性能の目安といえる。

 全コア/スレッドを使ってレンダリングする「CPU」では、Ryzenが圧倒。Ryzen 7 3700XがCore i7-9700Kの1.5倍のスコアをマーク。Ryzen 5 3600もCore i7-9700Kのスコアをはっきり上回っている。あえてシングルスレッドのみでレンダリングする「CPU(シングルコア)」のスコアでも、同クラス同士の比較では第3世代Ryzenが優勢。隙のない性能を見せている。


CINEBENCH R20のスコア比較


CINEBENCH R15のスコア比較

■PCMark 10で基本性能を検証

 UL Benchmarksの定番ベンチマークテストであるPCMark 10のスコアを見よう。アプリの起動やWebブラウズなど基本的な作業をする「Essentials」、オフィススイートを使った作業をシミュレートする「Productivity」、画像処理やレンダリング、エンコードなどクリエイティブな処理を行う「Digital Content Creation」の3種類の内容で構成されている。

 総合スコアを見ると僅かだがIntel系が良いスコアだ。各項目を見ると、Productivityでの差が影響している。Ryzen 7 3700Xに関しては、EssentialsとDigital Content CreationではCore i7-9700を上回っている。Ryzen 5 3600も、EssentialsではCore i7-8700K以上のスコアをマークしている。いずれにしても、総合的にほぼ互角とみてよいだろう。


PCMark 10のスコア比較。Ryzen 7 3700XシステムとCore i7-9700Kシステムの総合性能はほぼ互角だ

■ゲーム性能をチェック

 ゲーム性能の目安として、UL Benchmarksの定番ベンチマークテストである3DMarkを実行した。DirectX 11ベースの「FireStrike」、DirectX 12ベースの「Time Spy」、DirectX Raytracing(DXR)対応の「Port Royal」と3種類のテストを実行した。

 Ryzen 7 3700XとCore i7-9700Kの比較では、前者が有利。Port Royalのみ後者のスコアがわずかに良いが、FireStrike、Time SpyともにRyzen 7 3700Xがはっきりした差を付けて勝っている。また、Ryzen 5 3600もCore i7-8700Kとほぼ互角に渡り合っている。第2世代RyzenまではFireStrikeのスコアがいまひとつ振るわなかったが、その弱点を見事に克服している。


3DMarkのスコア比較

■PCI Express 4.0のパフォーマンスを検証

 参考までに、CrystalDiskMark 6.0.2(ひよひよ氏・作)でメインストレージの性能比較を行った。注目はPCI Express 4.0対応SSDの性能だが、シーケンシャルリードは5,000MB/sに迫り、シーケンシャルライトも4,300MB/s弱とほぼ公称値どおりのスコアをマーク。Intel CPUとPCI Express 3.0 SSDの組み合わせを圧倒している。


Ryzen 7 3700X+PCI Express 4.0のスコア


Core i7-9700K+PCI Express 3.0のスコア


Ryzen 5 3600+SATA SSDのスコア


Core i7-8700+SATA SSDのスコア

■消費電力

 消費電力も比較した。アイドル時はIntelシステムのほうがかなり低い。一方、高負荷時は第3世代Ryzenシステムが低い。CINEBENCH R20ではRyzen 7 3700XがCore i7-9700Kより少し高いが、スコアが1.5倍も高いのだから前者の電力効率の良さは明らかだ。

 3DMark/FireStrikeでは、ほぼ互角のスコアに対して、ピーク電力はRyzen 7 3700Xのほうが50Wも低く、こちらも電力効率の良さが感じられる。Ryzen 5 3600システムの高負荷時の電力の低さ、電力効率も相当なものといえる。



■第3世代Ryzen搭載の魅力と安心感を両立できるGALLERIA

 これまで見てきたように、第3世代Ryzenシステムのパフォーマンスは圧巻。特にマルチスレッド性能では同価格帯のIntel CPUシステムを大きく上回っており、マルチスレッド性能を生かせるクリエイティブ系の用途では大きなアドバンテージがある。総合的な性能、ゲームでも互角以上の性能を見せており、大変魅力が大きいシステムだ。

 ドスパラのGALLERIAシリーズでは、この魅力的な第3世代Ryzenを搭載したシステムをバリエーション豊富にラインナップ。さらにBTOでメモリやストレージのカスタマイズやMicrosoft Officeの追加などに対応しており、予算や目的に合わせてピッタリのシステムをリーズナブルな価格でオーダーできるのが魅力だ。

 また、標準で持ち込み1年保証が付帯するほか、BTOでは最長3年まで延長が可能。さらに訪問初期設定やデータ復旧サービスなど、入門者にも優しいサービスメニューも用意されている。AMDシステムがはじめてという方、ゲーミングPCがはじめてという方でも安心して購入できるだろう。

鈴木雅暢
鈴木雅暢

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