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オリンピックで【eスポーツ】が正式種目になる可能性は?問題を分析

オリンピック eスポーツ

 現在eスポーツがオリンピック種目に入るかどうか注目されています。ニュースなどでもeスポーツがオリンピック競技になるかもしれないことが取り上げられ、今までeスポーツに興味のなかった人の間でも認知度が上がりつつあります。eスポーツの国際大会はまだしも、オリンピックと聞いてびっくりする人もいるのではないでしょうか?今回はスポーツの定義を見ながら、どのようなゲームがオリンピックに取り入れられるの可能性があるのかを紹介します。

目次[非表示]

  1. 1.eスポーツがオリンピックの正式種目になる?
    1. 1.1.eスポーツの定義は?
    2. 1.2.スポーツの定義は?
  2. 2.eスポーツの現状
    1. 2.1.オリンピック種目デモンストレーションで紹介されるタイトルの紹介
    2. 2.2.eスポーツの国際大会はこんなにある
    3. 2.3.eスポーツの人口
    4. 2.4.eスポーツをこれから始めたい人におすすめな作品(タイトル)は?
      1. 2.4.1.1.格闘ゲーム
      2. 2.4.2.2.MOBA(マルチプレイヤーオンラインバトルアリーナ)
      3. 2.4.3.3.FPS(ファーストパーソン・シューター)
    5. 2.5.eスポーツと賞金 賞金総額27億円の大会とは?
  3. 3.eスポーツがオリンピック競技になる可能性は?
    1. 3.1.問題は著作権
    2. 3.2.ゲームに普遍性がない
    3. 3.3.IOC承認団体ではないことも問題
  4. 4.eスポーツがオリンピックで正式種目になる?のまとめ

eスポーツがオリンピックの正式種目になる?

 eスポーツの認知度について調査報告※では、2017年の段階では14%程度でしたが、2018年には40%を超えました。1年足らずで認知度が急上昇した要因の1つとして、2018年に開催されたアジア競技大会(アジアオリンピック)のエキシビションでプレイされ、2022年の中国・杭州大会にはメダル種目として正式に採用されることが決定したことが挙げられるでしょう。現在本格的にオリンピック競技になるかどうかが話題になっていますが、eスポーツとは一体どのようなものなのかを見ていきましょう。

※参考資料:2万人大規模リサーチ!国内 e スポーツの実態調査、結果発表。(株式会社Gzブレイン ゲーム総合情報メディア「ファミ通」)

eスポーツの定義は?

 eスポーツというのは、「エレクトロニック・スポーツ(electronic sports)」の略称で、コンピューターゲーム(PCゲーム)、ビデオゲーム、モバイルゲームなどを複数人で集まって競技するスポーツのことです。

 すでに世界各地にプロゲーマーがおり、eスポーツ選手として活躍しています。アメリカではすでに、国が「eスポーツ」を「スポーツ」として認めています。また、身近なところですと韓国や中国でも「eスポーツ」は人気を博しており、市場規模も拡大しています。他にもeスポーツがアクティブな国では、eスポーツ選手に対してサインを求める人がいるくらいに、サッカーや野球同様の地位が築き上げられているのです。

スポーツの定義は?

 「スポーツ」といえば体を動かすことと思っている方も多いのではないでしょうか、しかしその「スポーツ」の認識は実際のスポーツの認識とは少し違うようです。そこでまずはスポーツの語源について見ていきましょう。

 スポーツ(sport)の語源は、ラテン語のdeportareです。スペイン語ではほぼそのままスポーツがdeporteと呼ばれています。元々のdeportareの意味は、運び去る、運搬するなど、ある場所から別の場所に運ぶことでした。

 それが、精神的な意味合いで気持ちを移動したり転換したりすることから気分転化、気持ちを晴らす、元気を回復するといった意味を持つようになったのです。16世紀にsportという言葉がフランス語や英語で使われるようになりました。当時は気分転換になるものすべてを含んでおり、ゲームやショーという意味も含まれていたのです。

 ところが日本ではスポーツという言葉が、明治時代に教育の一環として入ってきました。そのためスポーツは「体を鍛えること」が主流の「体育」と翻訳されて、導入されていったのです。明治時代は、欧米諸国に負けない国を作るために「知育」「徳育」「体育」という3つの教育を徹底することを目標にしました。ですから、スポーツには「遊び」の要素が含まれなかったのです。

eスポーツの現状

eスポーツの現状

 2018年8月に開催されたジャカルタ・アジア大会でエクジビッションゲームとしてeスポーツが採用されました。また2022年に杭州で開催される大会では正式種目になると言われています。ではどのようなゲームがeスポーツの条件をクリアし、オリンピック等でプレイされる可能性があるのでしょうか。

オリンピック種目デモンストレーションで紹介されるタイトルの紹介

 2018年に開催されたアジア大会で採用されたゲーム


『ウイニングイレブン 2018(PRO EVOLUTION SOCCER 2018)』

開発元・発売元:コナミデジタルエンタテインメント(日本)

ジャンル:スポーツ、サッカー、アクション


『クラッシュ・ロワイヤル(Clash Royale)』

開発元・発売元:Supercell社(フィンランド)

ジャンル:ストラテジーゲーム


『StarCraft Ⅱ: Legacy of the Void』

開発元・発売元:Havok社(アイルランド)

ジャンル:リアルタイムストラテジー


『ハースストーン(Hearthstone)』

開発元・発売元ブリザード・エンターテイメント(アメリカ合衆国カリフォルニア州アーバイン)

ジャンル:コレクティブルカードゲーム(CCG)


『リーグ・オブ・レジェンド(League of Legends)』

開発元・販売元ライアットゲームズ(アメリカ合衆国カリフォルニア州ウェスト・ロサンゼルス)

ジャンル:マルチプレイヤーオンラインバトルアリーナ


 2022年大会でのゲームはまだ決定されていませんが、『FIFA 2017』の他、MOBA、RTA系のゲームが採用されることがわかっています。

eスポーツの国際大会はこんなにある

 海外ではeスポーツが大規模な市場を構築しており、チームバトル形式のMOBAと呼ばれるジャンルが人気です。特に競技人口も観戦人口もトップである『League of Legends』や『Dota2』では、大会ごとに数億円の賞金が用意されていることもあり、2017年に11億円を超えた大会も開催されました。その他、『コール・オブ・デューティ・ワールド・リーグ・チャンピオンシップ」や格闘系ゲーム『EVO 』などの多くのゲームジャンルで国際大会が開催されています。

 海外の大会は賞金の額も高いのですが、日本の大会は法的問題があり、賞金を高額にすることが現状まだできません。また、元々日本では、PCゲーム、FPS、RTS、MOBAといったジャンルの競技人口が海外に比べるとまだ少ないため、参加者も集まりいにくい状況でした。しかし、これからは、認知度も上がり、オリンピック競技になる期待感も含め、参加者も増えていくことが期待されます。

eスポーツの人口

 オンラインゲームの統計情報などを確認できる「OP.GG」というサービスによると、2018年10月末時点で「League of Legends」の日本サーバーでは「ランク戦」を約11万人がプレイしています。

 他にもプレイヤーの多いタイトルとして、2018年6月に「PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS」(PUBG Corporation)が、PC版の売上本数が5000万本に到達したと同社で発表しています。モバイル版を含めると累計アカウントは4億、毎日8700万人がプレイしているということです。また、Riot Gamesは「League of Legends」の世界大会決勝戦の中継を、5760万人が視聴したと発表しています。

eスポーツをこれから始めたい人におすすめな作品(タイトル)は?

1.格闘ゲーム

 ゲームとしての特徴は、キャラクターを横から見る視点で、基本的に1対1で争うことです。日本製のゲームが多い点が特徴的です。人気が高いのは「ストリートファイターV アーケードエディション」(カプコン)や「The King of Fighters 14」(SNK)、「鉄拳 7」(バンダイナムコ)です。

2.MOBA(マルチプレイヤーオンラインバトルアリーナ)

 MOBAは数人でチームを作り、チーム同士で対戦します。有名なタイトルには「League of Legends」(Riot Games)や「Dota 2」(Valve)があります。

3.FPS(ファーストパーソン・シューター)

 FPSは銃で打ち合いをするのが基本のゲームです。2チームに分かれて争うチーム戦や、最後まで勝ち残るのが目的となるバトルロイヤルなど、試合形式の種類が多いのが特徴です。おすすめのタイトルは「Call of Duty」シリーズ(Activision)や「OVERWATCH」(Blizzard Entertainment)です。

eスポーツと賞金 賞金総額27億円の大会とは?

 2017年にアメリカで行なわれた「The International2017」というeスポーツ大会では、賞金総額$24,787,916(日本円でおよそ27億8719万円※2018年11月20日レート換算)というとてつもない金額が賞金として発生しています。優勝者には賞金総額の44%にあたる$10,862,683(日本円でおよそ12億2141万円※2018年11月20日レート換算)が支払われています。
この大会では、ジャンルMOBAのDOTA 2(団体戦)が行なわれました。優勝したのは多国籍メンバーで構成されたのプロeスポーツチームです。
 eスポーツに限らず、スポンサーが賞金を出すのは広告の一環です。eスポーツが盛り上がっていけば、それだけ広告効果が見込め、金額も上がっていく可能性があります。

eスポーツがオリンピック競技になる可能性は?

eスポーツがオリンピック競技になる可能性は?

eスポーツがパリオリンピックでは、正式競技になるのではないかと期待が高まっています。しかし、決定されるまでには、クリアしていかなくてはならない問題があります。

問題は著作権

 まず、eスポーツをオリンピック正式競技にするためには、著作権の問題をクリアする必要があります。スポーツには、基本的に著作権はありません。遠い昔に誰かが作って、それが歴史の中で形を変えていき、現在の姿になっています。つまりパブリックコンテンツのスポーツだけを扱ってきたのです。

 しかし、eスポーツが入ってくると、ゲームを製作した企業が当然ライセンスを持っています。そこで、オリンピック委員会はパブリックコンテンツのゲームを作らせようという動きがあるのですが、実際の問題として、パブリックコンテンツのゲームが面白いかどうかが疑問です。

 2018年に開催されたアジア大会では、テレビ中継なしということで問題をクリアしましたが、これからもしオリンピックの正式競技になった場合、コピーライトをどうしていくかを考えていかなくてはなりません。

ゲームに普遍性がない

 一般的にスポーツは、サッカーならサッカー、バスケットボールならバスケットボールをずっとプレイしていて、その年に選ばれなくても4年後のオリンピックに参加するために頑張れます。しかしeスポーツの場合、ゲームに流行があって、タイトルが変わる可能性があり、現在プレイしているタイトルが4年後に選ばれるという保証がありません。

IOC承認団体ではないことも問題

 国際eスポーツ連盟(IeSF)が、まだオリンピック承認団体になっていないことも、オリンピックに出る可能性が2018年12月段階ではないということの現れです。パリのオリンピックでは、少なくともエキシビションはあるといわれていますが、ドイツオリンピック委員会が反対しているという情報もあります。

eスポーツがオリンピックで正式種目になる?のまとめ

 オリンピック競技にもなる勢いのあるeスポーツ。スポーツとして認定されていても、まだ問題は山積みのようです。しかし、今までスポーツに参加できなかった人も含めて多くの人が参加可能なeスポーツは、かなり注目が集まっています。問題をクリアして、オリンピック競技として認定されるといいですね。


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