eスポーツの認知度を一気に高めたアジア大会2018ジャカルタとは?
上海および台湾での世界大会に選手を送り出した『GALLERIA GAMEMASTER CUP 2018』
世界につながるeスポーツ大会が増えている。
サッカーW杯の盛り上がりを大会の成功に結び付けたアジア大会2018ジャカルタ。日本の選手団も多くの種目で激闘を繰り広げ、私たちに感動を与えてくれました。日本選手団として、金メダルに輝いた種目の一つに「eスポーツ」があります。今回は、アジア大会におけるeスポーツについて解説していきます。
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アジア大会eスポーツ部門「ウイニングイレブン 2018」
2018年8月18日からインドネシアで行なわれたアジア競技大会ジャカルタ・パレンバンにおいて、eスポーツがデモンストレーション競技として開催されました。その競技種目の中の「ウイニングイレブン 2018」において日本代表のeスポーツ選手が見事金メダルに輝きました。この功績により、一気にeスポーツの認知度が高まったことは間違いありません。
ウイニングイレブンとは?
金メダルを獲得したゲームタイトル「ウイニングイレブン 2018」とは、日本のゲームメーカー「株式会社コナミデジタルエンタテインメント」(以下、KONAMI)から発売されている人気サッカーゲームです。1995年に初代プレイステーションのタイトルとして発売された「Jリーグ実況ウイニングイレブン」から、2018年現在まで毎年発売されています。
スポーツ系のゲームでは、野球ゲームの人気タイトル「実況パワフルプロ野球」(KONAMI)と共にトップクラスの人気ゲームです。世界でも人気が高く、グラフィック性やゲーム性などeスポーツに必要な要素を全て兼ね備えているタイトルでもあります。
日本代表に選ばれたプレイヤー
アジア大会で金メダルを獲得したのは、近畿大学の杉村直輝選手と、高校生の相原翼選手のチームです。決勝戦ではイランを下して金メダルを獲得しました。相原選手は、小学校3年生の時に父親の影響でウイニングイレブンをはじめ、今回ネット上で行なわれた予選から出場し、見事アジア大会日本代表の座を射止めたシンデレラボーイです。近畿大学の杉村直輝選手とのコンビネーションも良く、お互いをライバルとして見ながらも、強い信頼関係で結ばれています。
アジア大会で行なわれたeスポーツの種目別タイトルとは?
アジア大会2018ジャカルタでは個人種目と団体種目でeスポーツ競技が行なわれました。どんなゲームタイトルが競技種目に選ばれたのか紹介します。
個人種目
個人種目で行なわれたゲームタイトルは以下の3つです。
ゲームタイトル名:クラッシュロワイヤル(Crush Royale)
フィンランドのゲーム会社が開発したオンラインストラテジーゲームで、スマホで爆発的な人気を誇っています。ジャンルとしては、トレーディングカードゲームとタワーディフェンス、マルチプレイヤーオンラインバトルアリーナを混合させたRTS(リアルタイムストラテジー)ゲームです。操作技術よりも戦略性が求められるゲームで、世界中に多くのプレイヤーがいます。
ゲームタイトル名:スタークラフト2(StarCraft Ⅱ: Legacy of the Void)
アメリカ発のRTSゲームで、前述したクラッシュロワイヤルと違い、英語版でしかリリースされていません。リアルなグラフィックとストーリーが特徴で、日本でも英語版でプレイする人が多いことでも知られています。戦略性が重要なゲームタイトルです。
ゲームタイトル名:ハースストーン(Hearthstone)
スタークラフトの開発元と同じ会社からリリースされたCCG(コレクティブルカードゲーム)というジャンルになります。日本でも流行した「遊戯王」に似ているゲームシステムで、日本でも多くのファンがいます。戦略性を争うゲームです。
団体種目
団体種目で行なわれたゲームは先ほどのウイニングイレブン 2018を除いて以下の2つです。
ゲームタイトル名:リーグオブレジェンド(League Of Legends)
eスポーツのタイトルの中でも、過去に開催された大会賞金累計額がトップクラスで高額です。MOBAというジャンルで、リアルタイムで変化するゲームフィールドにおいて、魔法やスキルなどを使って相手チームと競うゲームです。
ゲームタイトル名:Arena of Valor
中国のゲームメーカーがスマホ向けにリリースしたMOBAゲームタイトルで、日本ではNintendo Switchでしかリリースされていません。日本代表選手はいませんでしたが、今後日本でもeスポーツ競技のタイトルとして採用される可能性が高いタイトルでもあります。
アジア大会に出場した日本代表選手とは?
ウイニングイレブン 2018以外でアジア大会本選と東アジア予選に出場した選手を紹介していきます。東アジア予選に出場し、本選出場が叶わなかったプレイヤーは氏名が公表されていませんので、eスポーツ協会に登録しているハンドルネームのみ紹介します。
個人種目代表
ハースストーン…Tredsred(本選出場)
クラッシュロワイヤル…けんつめし(東アジア予選出場)
スタークラフト2…PSiArc(東アジア予選出場)
団体種目代表
リーグオブレジェンド…Evi、Astarore、Ceros、YutoriMoyashi、Enty、apaMEN、コーチ:Lillebelt(東アジア予選出場)
ウイニングイレブン 2018…SOFIA レバ
まとめ
アジア大会2018ジャカルタで認知度も結果も手に入れたeスポーツ日本代表選手団。今後は、世界のeスポーツの舞台で活躍することが期待されます。東京オリンピックの種目として導入されるかはまだ決定していません。しかし、世界の流れから見ると、次回のパリオリンピックからでも採用される可能性が高まっているのも事実です。将来的にはeスポーツがサッカーや野球、ラグビーのようになることを期待したいですね。
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