【レビュー】グラフィックボード「GeForce RTX 3070 GamingPro OC」 コストパフォーマンス抜群の“優等生”!高性能グラフィックボードの性能を徹底解説

公開日:2021/7/30

 今回ご紹介するのは「GeForce RTX 3070 GamingPro OC」です。2021年現在では、ミドルエンド~アッパーミドルに位置づけられる本製品。価格に対する実際の性能が高く、ワットパフォーマンスにも優れる“優等生”です。ベンチマークの結果なども交えながら、その魅力を余すところなくお伝えします。

 

GTX 30シリーズの特徴

 「GeForce RTX 3070」は、RTXシリーズの第2世代として登場したグラフィックボードです。シリーズ内でのミドルエンドモデルにあたり、性能としては前世代のハイエンドモデル「RTX 2080 Ti」とおおむね同程度です。

 

 一方で、「GeForce RTX 3070」の価格は「RTX 2080 Ti」の半額~3分の2程度。実際の性能には多少の違いがありますが、極めてコストパフォーマンスに優れたモデルであると言えるでしょう。

 

 「GeForce RTX 3070」の詳しい説明に入る前に、まずはRTXシリーズ第2世代(以下、「RTX 30シリーズ」)全体の特徴を確認しておきましょう。

 

高性能の「リアルタイムレイトレーシング」専用プロセッサを搭載

 はじめに触れるのは、リアルタイムレイトレーシングの処理能力についてです。

 

 「レイトレーシング(Ray Tracing)」とは、光線(=レイ)の動きを物理的にシミュレートし、よりリアルな映像を描写する技術です。光の反射や映り込みを再現することで、物体の質感を忠実に再現するために利用されています。その処理をゲームの動きに合わせてリアルタイムに行うのが、「リアルタイムレイトレーシング」というわけですね。

 

 直感的にイメージできるかと思いますが、光の動きはとても複雑です。光がどのように進み、曲がり、跳ね返るのか……。レイトレーシングでは一つひとつの動きを細かくシミュレートするため、膨大な量の演算を処理する必要があります。

 

 そのため、要求されるグラフィックボードのスペックはかなりのものです。そもそもレイトレーシング自体はその処理の多さから、ゲームに採用されることは今までほとんどありませんでした。

 

 しかし、ハードウェアの性能向上にともない、最近ではリアルタイムレイトレーシングをウリにしたゲームも見受けられるようになってきました。とは言え、従来のグラフィックボードでは、リアルタイムレイトレーシングを有効にすることでfpsが犠牲になってしまうケースも珍しくありません。

 

 そこでNDIVIA社は、RTX 20以降のシリーズで、リアルタイムレイトレーシングに特化した「RT Core」と呼ばれるプロセッサを搭載しています。RTX 30シリーズでは、このRT Coreの性能が前世代であるRTX 20シリーズからさらにパワーアップ。それに加えて演算速度に特化した「Tensor Core」を搭載・併用することで、処理能力を飛躍的に向上させています。

 

 リアルタイムレイトレーシングを有効にしてもその他のパフォーマンスを大幅に犠牲にすることなく、美しい映像で思う存分ゲームを楽しむことができるでしょう。

 

良好なワットパフォーマンス

 RTX 30シリーズは、高性能かつ特定の処理に特化したプロセッサを組み合わせることで、高いワットパフォーマンス(消費電力あたりの処理能力)を実現しているのも特徴です。もう少し噛み砕いて言えば、高い性能の割に消費する電力は少ないことになります。

 

基本スペック

  GTX 30シリーズの特徴をあらかた確認できたところで、いよいよ「GeForce RTX 3070 GamingPro OC」の紹介に移っていきましょう。

 

■仕様

メモリ量 8G
メモリ インターフェイス幅 256bit
DRAM Type GDDR6
グラフィッククロック 1500 MHz
ブーストクロック (MHz) 1770 MHz
メモリ速度 14 Gbps
CUDAコア 5888
メモリ帯域幅 (GB/秒) 448
Microsoft DirectX Microsoft DirectX® 12 Ultimate
OpenGL 4.6
バスタイプ PCI-E 4.0
HDMI HDMI 2.1
DisplayPort DP1.4a x 3
最大デジタル解像度 7680x4320
2.7 slot
ディスプレイのサポート 294 x 112 x 60 mm
グラフィックス カード電力 (W) 220W
推奨システム電力 650W
補助電力コネクター 8-pin X2
アクセサリー Manual, Power Cable

 基本スペックと、診断ソフト「GPU-Z」での実測がこちらです。

 

 出力端子は、HDMIが1つとDisplayPortが3つの、合計4つを搭載。マルチディスプレイ環境で複数のディスプレイを追加する場合でも、まず困ることはないでしょう。一点、HDMIの出力端子が1つだけという部分には少し注意が必要です。DisplayPortを使うデメリットはほとんどありませんが、使用しているディスプレイによっては変換ケーブルなどを用意する必要があるケースもあります。

 

 続いては、冷却性能について。「GeForce RTX 3070 GamingPro OC」には空冷ファンが3つ搭載されており、冷却性能は抜群。前述したワットパフォーマンスも相まって、グラフィックボード本体の温度が過剰にあがったり、排熱が多すぎたりする心配も不要です。

 

 ファンの駆動音・回転音も抑えられており、静音性は合格点。静音ファンなどと比較するとやや見劣りするのは否めませんが、付属のファンでも十分に満足できる印象です。

 

 サイズに目を向けると、横幅が30cm弱と、ファンの数の割にはコンパクトなサイズになっています。特別大きなケースを用意しなくても組み込めるのがうれしいところですね。それに加えて、NDIVIAが公表しているシステム電力要件は650Wになっているため、組み換えの際に電源の交換に迫られることもなさそうです。組み換えの際の柔軟性の高さは大きな魅力と言えるでしょう。

 

ベンチマーク結果

 続いて、ベンチマークソフトを使用して、実際の性能を確認してみましょう。今回検証に使うパソコンのスペックは以下のとおりです。

OS Windows 10 Home 64ビット
CPU インテル Core i9-10850K (3.60GHz-5.20GHz/10コア/20スレッド)
電源 750W 静音電源 (80PLUS GOLD)
メモリ 16GB DDR4 SDRAM(PC4-23400/8GBx2/2チャネル)
SSD 1TB NVMe SSD
マザーボード インテル Z490 チップセットATXマザーボード

 最初に試すのは、『ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク』です。

 

 最高品質、フルHD(1920×1080)でのスコア。最高品質の設定にもかかわらず、23390と圧倒的なスコアを叩き出しています。ちなみに『ファイナルファンタジーXIV』は、近年のゲームで言えば中程度かそれ以上の映像クオリティ。3Dゲームであれば、基本的には設定を最高まで引き上げてプレイできそうです。

 

 続いては、『FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク』を使っていきましょう。先ほどよりはやや負荷の高いこちらのベンチマーク。設定を最高にしたうえで、フルHD・WQHD(2560×1440)・4k(3840×2160)でのスコアを確認します。

 

フルHD 12917
WQHD(2560×1440) 9891
4k(3840×2160) 5895

 フルHDとWQHDでのスコアは文句なし。最新のゲームを最高設定にしてプレイしてもサクサクと動かせるレベルですね。

 

 4kになるとややパフォーマンスが落ちる印象ですが、映像がカクつくなど、プレイに支障が出るほどではありません。fpsを重視したい場合には、シェーダーなどの重くなりがちな設定を少し落とせば解決するでしょう。

 

総評

 RTX 30シリーズのミドルエンドモデルである「GeForce RTX 3070 GamingPro OC」。前世代から大幅な進化を遂げたプロセッサを搭載し、極めて高いコストパフォーマンスを誇るグラフィックボードです。4kでのゲーミングにも十分に耐えうる性能で、WQHDまでの解像度でプレイする場合には、向こう数年は困ることがないでしょう。

 

 特に「GeForce RTX 3070 GamingPro OC」をおすすめしたいのが、現在使っているグラフィックボードに限界を感じて、組み換えを検討している方です。それなりの価格で圧倒的な性能差を実感できること間違いないはず。使い続けられる期間をふまえると、安い買い物と言っても差し支えないかもしれません。言わずもがな、ただ高性能なグラフィックボードを探している方にも満足いただけるでしょう。

 

 ぜひこの機会に「GeForce RTX 3070 GamingPro OC」をお手に取り、美麗な映像でゲーミングを楽しんでみてはいかがでしょうか。

Reported by 堀川秋

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