ECOTESTシリーズ Q&A

"ECOTEST"とは、Sparing-Vist Center社の製造した製品ブランドの名称です。Sparing-Vist Center社は、ウクライナにある放射線測定機器の製造メーカーです。
ISO認定機関のビューロ・ベリタス社より、ISO 9001-2000を取得しています。
その信頼性と使いやすさ、品質の高さにより、現在、ロシア、カザフスタン、ブルガリア、米国、カナダ、ドイツ、イタリア、日本など、述べ50か国以上に輸出され、原子力発電所、軍、国境や税関などで使用されています。
当社は、このSparing-Vist Center社と代理店契約を結んでいます。製品には1年間の保証が付いていますので、安心してご購入、ご使用いただけます。更に、パートナーとして連携を取りながら、ご購入後のサポートも取り組んでいます。
Q1. どんな値が出ると危険なの?
A1. 実は特定の値をはっきりと申し上げることは難しいです。
ICRP 1990年勧告では、公衆被ばくの年間許容放射線量は1mSv(ミリシーベルト)です。
(自然に浴びる放射線量は除きます。)
1mSvは、1000μSvですから、
1000÷365=約2.74μSv
つまり、1日に浴びた放射線の積算値が2.74μSvを越えなければということが目安です。
しかし、越えなかったから絶対安全、逆に超えてしまったから絶対危険、という疫学的な証明はありません。
ですから、1年間1000μSvという基準値を目安にしつつも、浴びる量がなるだけ低減することがよいでしょう。
Q2. 空間線量を測るのに適した測定器はどれですか?
A2. TERRA P+か、TERRAがお勧めです。
どちらも空間線量測定に特化した製品です。
電源を入れた時点から計測が始まり、70秒ほどで数値が安定してきます。
特定の場所の計測や、持ったまま移動して高い線量の場所を確認するのもひとつです。
※計測の際は地面から1m程離してご使用ください。
Q3. 個人の被ばく量を測るのに適した測定器は?
A3. ECOTEST CARDはこちらの測定に特化しているので、お勧めです。
MODEボタンを押すと、電源が入ると同時にガンマ線測定モードになり、測定を開始してくれます。(単位:μSv/h)
スイッチを入れた状態で5分間、線量率に変化がなければ、表示画面が待機状態になりますが、線量率は積算され続けます。
どのくらい浴びたのか確認したい時は、もう一度MODEボタンを押せば、積算値を確認できます。(単位:mSv)
カードホルダーがついているので、持ち運びに便利です。
Q4. TERRAとTERRAP+の違いは?
A4. TERRAは、TERRAP+の高性能バージョンです。
線量当量率の測定範囲が広がり、線量当量率・積算線量の計測精度が10%upしました。
TERRA-P+ | TERRA | ||
---|---|---|---|
積算線量 | 測定範囲 | 0.1~5000μSv/h | 0.1~9999μSv/h |
精度 | ±25% | ±15% | |
積算線量 | 測定範囲 | 0.001~9999μSv | 0.001~9999μSv |
精度 | ±25% | ±15% |
使い方はTERRAP+と変わりありません。
また、TERRAP+でも十分に放射線測定器としての機能を果たしますので、ご心配には及びません。
更に性能を追求したい方にはお勧めです。
Q5. TERRAやTERRAP+は、積算線量を測れないの?
A5. 測定可能です。両機種ともに、電源を入れた時点で、積算線量も測定を開始しています。
例えば空間線量を測っていて、現時点でどのくらい自分が浴びたのか確認したい時には、MODEボタンを押すと、電源が入ってからの積算線量を表示します。
Q6. TERRA、TERRAP+のそのほかの機能は?
A6. β線表面密度の測定機能と、アラーム機能があります。
電源OFFの状態で3回MODEボタンを押すと、β線表面密度測定モードになります。カバーを外し、洋服や靴、地面などの測りたいものに検出器の窓を密着して計測してください。測定は薄手のビニール袋に入れて、汚染防止を図って下さい。
また、左のTHRESHOLDボタンを押すと自分で上限の数値が設定でき、その数値を超えるとアラームが鳴る機能がついています。