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犯罪の証拠をデータからあぶり出すJi2、そのサーバ選定の鍵は?ラック集積度の高さと柔軟な拡張機能が決め手に

株式会社Ji2

スペックや構成の柔軟性を重視

犯罪の証拠をデータからあぶり出すJi2、そのサーバ選定の鍵は?
ラック集積度の高さと柔軟な拡張機能が決め手に

データ分析を犯罪や訴訟の証拠解析に生かすJi2。ビジネス拡大に伴うデータ量の増大に対処すべく、サーバ刷新を決断した。
Ji2がサーバ選定に当たって重視した要素とは何か。
株式会社Ji2

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三木 賢治

株式会社Ji2

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石川 敏夫

 犯罪や訴訟問題の原因究明や調査のために必要なデータを各種機器から収集/分析し、法的な証拠を示す――。

 こうした「フォレンジック技術」を基にしたサービスをグローバルに展開する企業がJi2だ。
 企業の内部犯罪に関わるデータ分析、グローバル企業の各種訴訟問題に関わる弁護士事務所の電子証拠開示(eディスカバリー)業務などをサポートしている。

 Ji2のサービスを支えるのは、さまざまな機器から収集したデータを分析するシステムだ。同社のビジネス成長やデータの多様化が進むのに伴い、データ分析システムで処理するデータ量も増大。特に、収集したデータの初期分析を担うサーバ基盤の強化が重要な課題となっていた。

 サーバ基盤の刷新を決断したJi2は、複数ベンダーのサーバをテスト導入し、性能やパフォーマンスなどを検証。結果として同社が導入したのは、大手ベンダー製品にはない特徴を備えたユニークなサーバだった。同社はどういった基準でサーバを選定したのか。導入に至るまでの経緯と、採用の決め手となったポイントを聞いた。

 フォレンジック技術をバックボーンとしたサービスをグローバルに展開するJi2。企業内犯罪や訴訟問題が生じた際に、その原因究明や調査のために必要なデータ、電子的記録をクライアントPCやサーバ、携帯端末などのコンピュータ機器から収集/分析し、法的な証拠を示すリーガルテクノロジー(訴訟技術)サービスを提供する。
 Ji2で取締役 事業開発統括を務める長谷部 泰幸氏は、「国内最高レベルのフォレンジック技術者チームや日米双方の関連資格を持つ弁護士を保有している」と、同社の強みを説明する。

 Ji2は、米連邦捜査局(FBI)でも利用されているフォレンジックツールの日本国内における唯一の公式トレーナーだ。同ツールをベースにしたデータ分析システムを構築し、主に警視庁や警察庁などで犯罪捜査に関わる調査員に向けてシステムの提供やトレーニングを実施している。
 また談合や扮飾決算などの企業犯罪においては、データ分析から証拠発見までをサポートし、グローバル企業の訴訟問題や海外行政調査においては弁護士事務所での電子証拠開示(eディスカバリー)業務の支援サービスも提供する。

 国内での事業展開は好調に推移していると、長谷部氏は強調する。「2007年に事業を本格化させて以来、年率50%で成長を続けている。近年のIT化の進展に伴い、犯罪捜査におけるデータ分析やeディスカバリーの重要性が高まるのに伴い、リーガルテクノロジーサービスのニーズも拡大してきた」(長谷部氏)

 こうした急速なビジネス拡大は、同社のサービスを支えるシステムに影響をもたらし始めた。同社のデータ分析システムで取り扱うデータ量が大幅に増加した結果、決められた期日までに証拠データを探り出すのが難しくなる可能性があったのだ。Ji2は、こうした課題を解決すべく、システム基盤の強化/拡張の検討を余儀なくされた。

 「特に強化/拡張が急がれたのが、収集したデータの検索処理をする『ワーカーコンピュータ』だった」と、Ji2の技術本部システム技術部部長の三木賢治氏は明かす。
 ワーカーコンピュータは、多様かつ膨大なデータから犯罪に関係しそうなデータを抽出してXML 形式に統一し、迅速にSQLデータベースに格納するシステムである。ワーカーコンピュータの処理が遅れると、分析システム全体のボトルネックになる恐れがあった。

 Ji2は、ワーカーコンピュータの増強を図るべくサーバの刷新を決断。複数ベンダーのサーバをテスト導入して動作検証を行った結果、サードウェーブテクノロジーズ(現ドスパラ法人事業部/以下、サードウェーブ)のフルカスタマイズサーバ「ExPrime Server R-280-HW」の採用を決定した(写真1)。

 ExPrime Server R-280-HWの採用を決めた最大の理由は、「カスタマイズ性が非常に高く、要件に最適なスペックを実現できたこと」だったと三木氏は語る。
 「大容量のデータを高速処理するワーカーコンピュータ用のサーバは、CPU 性能やメモリ容量を多めに確保する必要がある。ExPrime Server R-280-HWは、細かいスペック変更も柔軟に実施できた。大手ベンダー製品の場合、ここまでのカスタマイズは難しい」(三木氏)

 サーバ刷新に当たっては、データの分散処理を効率的に実行するために、限られたスペースにより多くのノードを集積できることも重要な選定ポイントとなった。
 この点でも、筐体が1 U ハーフサイズと小型なExPrime Server R-280-HWは、一般的なサーバと比べて高いラック集積度を実現できる。

 拡張性の高さも採用を後押ししたという。リーガルテクノロジーサービスの事業は拡大傾向にあることは間違いないが、数年後の具体的な状況まで予測するのは難しい。
  そのため、「なるべく初期コストを抑えるため、スモールスタートが可能であり、市場ニーズの変化に応じて性能を柔軟に拡張できるインフラが必要だと考えた」(三木氏)。
  スケールアウト型の拡張性を備えたExPrime Server R-280-HWは、「こうしたニーズに応えるサーバだと判断した」(三木氏)。

 Ji2は、2012 年春にExPrime Server R-280-HWを導入し、新しいワーカーコンピュータを本格稼働させた。
 半年後の同年秋には、3Uノードを多数搭載した高集積モデル「ExPrimeServer R-300-8MC」を増設。さらにサーバ基盤を拡張している。
 サードウェーブ製品の品質にも満足していると、Ji2 技術本部システム技術部の石川敏夫氏は話す。「サードウェーブのサーバを本格導入して約半年が経過しても大きなトラブルがなく、運用面での社内の評価も高かった」(写真2)
 Ji2は今後、ワーカーコンピュータだけでなく、データ分析システムのバックアップシステムにもサードウェーブ製品を導入していく計画だ。
 三木氏は、「サポート体制の充実がさらに進めば、基幹システムなど他の領域にもサードウェーブ製品を導入できるようになるはず」と期待を示す。

Ji2のビジネスを支える「ExPrime Server」

 Ji2 が採用したExPrime Server R-280-HW、ExPrime Server R-300-8MCについて紹介しておこう。

 ExPrime Server R-280-HWは、1Uハーフサイズ(奥行き350mm)という省スペース設計のサーバだ。チップセットには「インテルⓇC204チップセット」を採用。CPUは、インテルⓇXeonⓇプロセッサーE3-1200 製品ファミリーから第2 世代のインテルⓇCoreTM i3プロセッサーまで、13種類のラインアップを用意している。

 2.5インチSATAやSAS、SSDディスクを最大2台搭載できる。システムボードに搭載したRAID 機構により、ディスクのミラーリングが可能。ディスクのホットスワップにも対応する。

 一方のExPrime Server R-300-8MC は、3U のスペースに8 台の1CPUサーバを実装したマルチノードサーバだ。高集積化を実現しつつも、通常のラックサーバと変わらない管理性や形状、重量を維持している。

 電源の電力変換効率は94%と高く、電力変換効率の高さを示す「80 PLUSⓇPLATINUM」認証を取得済みだ。全ノードの電力をシャーシ電源から供給する仕組みで、1Uサーバを8台導入する場合と比べて大幅な省電力化を図ることができる。

 高度化するシステムインフラの要求に、高いカスタマイズ性と拡張性で応えるサードウェーブのサーバ。今後もユーザー企業の声に応えるべく進化を続ける。

サードウェーブのExPrime Server R-280-HW

サードウェーブのExPrime Server R-300-8MC

※TechTargetジャパン:2013年3月掲載記事
URL:http://techtarget.itmedia.co.jp/tt/news/1303/14/news02.html
※法人名、所属、役職等は2013年当時のものです。
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