パソコン自作のススメ「ドライバー1本で始めよう!」-その3「パーツ選びは遠足前夜(中編)」 Text by 高橋敏也

前回、パーツ選びは「軸」を決めるとスムーズに進むと書きました。例えばCPUを「軸」に決めれば、マザーボードの選択範囲を狭めることができます。そしてマザーボードを決めると、今度は使用できるメモリが見えてきます。また、マザーボードを決めると、そのマザーボードを入れることができる本体ケースを選びやすくなります。もちろん「見た目」を重視して本体ケースから選ぶのもありです。自作パソコンは基本的に自由なパソコンでもあります。自分が満足できる、自分だけの1台を狙ってください。

さて今回は、前回の続きです。自作パソコンを構成するパーツの紹介、その続きを見ていきましょう。

■メモリは信頼性で選ぼう

シンプルで奥深い、それがメモリです。というかメモリのことを細かく解説しようとすると、いとも簡単に本が一冊書けてしまうという、実にライター泣かせの存在、それがメモリなのです。ライターとしては「信頼性の高いメモリを、8Gバイト以上搭載しましょう」で済ませたいのですが、そうも言っていられないので、メモリの基礎知識を解説したいと思います。

メモリはマザーボードを選ぶと決まってきますが、よほど特殊なハードウェアでない限り、その時々に主流となっているメモリが使用でるようになっています。今現在ならDRAMの一種であるDDR3 SDRAMが主流であり、ほとんどのマザーボードで使用することができます。また最近リリースされた新しいチップセット、IntelのX99チップセットで採用されたDDR4 SDRAMが今後、主流になると言われています。ちなみにメモリはマザーボードを選んでから決めるものなので、必ず選んだマザーボードに合ったものを選んでください。

ADATAのDDR3-1600メモリ
ADATAのDDR3-1600メモリ

さて、そんなメモリのスペックですが基本的には「スピード」と「容量」で構成されています。そのほかにもエラーコレクト機能の有無などもありますが、自作パソコンではUnbuffered DIMMという、比較的シンプルなメモリが主に使われます。というか特定の目的がない限りは、このUnbuffered DIMMを選びます。ちなみにSDRAMとDIMM、2つの単語が登場しましたが、SDRAMはメモリチップの種類、DIMMというのはメモリモジュールの種類を意味します。もっとも私たちはメモリチップだけを使うことはありませんから、手にするのはDIMMということになります(用語はあまり気にせず、メモリという認識で結構です)。

まずスピードに関してですが、これはメモリとマザーボードがデータをやり取りする際の速度です。速ければ速いほどよく、速ければ速いほど高価になりますが、上限はマザーボードの設定で決まります。別の言い方をするとメモリのスピードは、マザーボードの設定を超えることはありません。そのメモリのスピードですが、通常は「DDR3-1333」というように表記されます。あるいは「PC3-10600」といった表記もありますが、「DDR3-1333」と「PC3-10600」は同じものと考えて結構です。「DDR3-1333」はメモリチップの種類とスピードを示すもので動作速度が1,333MHz、「PC3-10600」はモジュールとしての規格を意味し、最大データ転送速度が10.67GHz/sであることを意味しています。

スピードに関して言えば、マザーボードに搭載されているチップセットによって規格とスピードが決まってきます。ただし、メモリに関しても規格以上のスピードで走らせる「OC(オーバークロック)」があります。このためOCを積極的に活用したいユーザー向けの、高速動作が可能なメモリも販売されています。また、チップセットによってメモリモジュールを2枚セットで使用し、より高速な動作を可能にするデュアルチャネル、3セットで使用するトリプルチャネル、4枚セットで使用するクワッドチャネルなどの規格があります。このあたりは使用するマザーボードによって決まって来るので、注意してください。

次に容量ですが、多くの自作初心者が頭を悩ませるところです。OSはWindows 8.1を使うとして、その要求スペックを見ると「32ビット版で最低1Gバイト、64ビット版で最低2Gバイト」などと書かれています。いずれも「最低」であることに注目してください。そして自作パソコンを組む場合、「最低」レベルのメモリ容量にすることはまずあり得ません。というのも現時点ではメモリモジュールの主流が2~8Gバイトとなっており、それをデュアルチャネル以上で搭載するからです。ですから4Gバイトのメモリをデュアルチャネルで2枚搭載する場合でも、合計8Gバイトとなる訳です。8Gバイトのメモリでデュアルチャネルなら16Gバイトになりますね。

メモリはこのように2枚1組のデュアルチャネルで使用することを前提にセットとなっている製品も多いです。このパッケージの場合は4GBメモリ×2枚の8Gバイトになります
メモリはこのように2枚1組のデュアルチャネルで使用することを前提にセットとなっている製品も多いです。このパッケージの場合は4GBメモリ×2枚の8Gバイトになります

あくまで個人的な意見ですが、OSとして64ビット版にWindows8.1を使うなら、8Gバイト以上のメモリを「信頼性」に注目して搭載しましょう。初の自作パソコンということであれば、スピードはあまり気にする必要はありません。信頼性に関してはショップで情報収集するのが一番ですが、売れ筋商品を選んだり、メジャーメーカーのものを選ぶといった方法もあります。ちなみに現在は64ビット版のWindowsシリーズが主流のOSですが、なんらかの理由で32ビット版を使用する場合、メモリは「4Gバイトまで」しか認識できないので注意が必要です。もっとも自作パソコンで「あえて」32ビット版というのは、あまり考えられない状況ですが。

メモリもマザーボードと同様、ショップではズラリとさまざまな種類が並んでいる上、マザーボード以上にメーカーが多い製品です。迷ったら使用するマザーボードを伝えて、店員さんからアドバイスをもらうようにしましょう。なお、デュアルチャネルにしろトリプルチャネルにしろ、複数枚のメモリを使用する場合は、セットを買うのが一番です。そしてメモリは精密電子機器ですから、静電気の影響が出ないように、なおかつデータ転送時のトラブルが発生しないように端子部分は極力触らないようにしてください。

■本体ケースは自作パソコンの顔!

メモリもそうですが、自作パソコンの本体ケースに関しても、細かく書こうと思うと本が一冊出来てしまいます。ですが本体ケースに関しては真面目な話、一言で済ませることも可能です。そう「見た目で好みのものを選ぶ」ということです。もちろん後述するように、ある程度の条件はありますが、それでも本体ケースで最優先すべきは「見た目」、すなわちデザインですね。自作パソコンを組み立て、それを毎日使うとなると、ユーザーは毎日のように本体ケースを見ることになります。自分好みの色、そしてデザインを選んでおけば、日々を心穏やかに過ごすことができるという訳です。

さて、そんな本体ケースですが、マザーボードを決めることで、ある程度まで選択肢を絞り込むことが可能です。そう、マザーボードのサイズによって選べる本体ケースが決まって来るのです。例えばStandard ATXマザーボードを選んだ場合、Mini-ITX対応の本体ケースや、MicroATX対応の本体ケースは選べません。まあ、Mini-ITXマザーボードを選んだ場合は、Standard ATX用の本体ケースを使用することも可能ですが、わざわざ小さいマザーボードを選んでおいて巨大な本体ケースを使用するということもないでしょう。

そんな本体ケースですが、自作パソコン黎明期には電源ユニットとセットで販売されていました。それが今は基本的に電源ユニットは別、別途好きなものを購入して内蔵するようになっています。ですが一部の特殊な本体ケースでは、電源ユニットが標準搭載されている場合もあります(あくまで特殊な例ですが)。

では本体ケースのスペックとは? 材質がスチールかアルミか、はたまた樹脂なのか。そういった原材料のスペックもありますが、基本的にはドライブベイと呼ばれる各種ドライブを搭載するスペースの数、拡張ポートの数と位置、そして内部空調といったところでしょうか? これらをまとめて言ってしまうと、本体ケースにとって重要なスペックは「拡張性」と「空調」ということになります。このあたりのスペックを比較して「この本体ケースは優れている」とか、「この本体ケースはシンプルな構成だ」とか評価している訳です。

ではもう少し具体的に本体ケースを、サイズ別に見ていくことにしましょう。

・フルタワー本体ケース

もっとも巨大な本体ケースです。基本的にはStandard ATX以上のマザーボードを格納する本体ケースですが、ドライブベイが充実しており、そのためにケースサイズが大きくなるようです。また最近では、ラジエターユニットを複数使う本格的な水冷システムのために、フルタワー本体ケースを選ぶ場合もあります。

とにかく巨大な本体ケースです。そのサイズから机上に設置することはほとんどなく、机の下に設置するのが一般的です。サイズが大きな本体ケースですから、内部スペースも広いものが多く、大量のドライブを内蔵できたり、組み立て作業がやりやすかったりします。また、モデルによっては電源ユニットを2基内蔵できるものもあります。逆に大きく重い本体ケースですから、設置場所を変更するのに大変だったり、そもそも置き場所を確保するのが大変だったりもします。

基本的にはベテランユーザー向けの本体ケースではありますが、将来の機能拡張を見据えて、あるいはデザイン優先ということで、初心者がフルタワー本体ケースを選ぶのもありだと思います。

フルタワー本体ケース「Fractal Design Define XL R2 Black」
フルタワー本体ケース「Fractal Design Define XL R2 Black」

・ミドルタワー本体ケース

もっとも一般的な自作パソコン用の本体ケースで、大きすぎず小さすぎず、組み立ても行いやすく拡張性も充分、まさに万能ケースと言えるでしょう。もちろん製品ラインナップも充実していますから「黒くてちょっと近未来的なデザインで、厳つい雰囲気だけど、大人を感じさせる本体ケースが欲しい」といったようなニーズにも応えてくれます。サイズ的にはやや大きめですから、フルタワー本体ケースと同様、机の下に設置します。ですが机が広い場合は、机上に設置するのもありでしょう。

基本的にはStandard ATXマザーボードと組み合わせますが、MicroATXマザーボード、Mini-ITXマザーボードを内蔵することも可能です。Standard ATXより大きなマザーボードを使用する場合は、内部スペースが足りなくなる場合もあるので注意が必要です。

基本的には迷ったらミドルタワー本体ケース、そう言っていいでしょう。本体ケース選びに迷ったらショップへ行って、ミドルタワー本体ケースのコーナーをじっくり見て回ってください。

middle
ミドルタワー本体ケース「ENERMAX COENUS」

・ミニタワー本体ケース

ミドルタワー本体ケースよりやや小ぶりで、MicroATXマザーボードに合わせたサイズのものを一般的にミニタワー本体ケースと呼びます。ただしミドルタワーとミニタワーの区分はあやふやもので、小ぶりなミドルタワー本体ケースをミニタワーと呼ぶ場合もあります。さらにMini-ITXマザーボードに対応したタワー型(縦型)本体ケースを、ミニタワーと呼ぶ場合もあるようです。ですがここでは「MicroATXマザーボードが上限の本体ケース」をミニタワー本体ケースとしましょう。

MicroATXマザーボード対応の本体ケースですから、そのサイズはかなりコンパクトになります。それでもある程度の拡張性は確保されていますし、価格的にもリーズナブルな製品が多く、初心者にもお勧めの本体ケースです。ちなみにMicroATXマザーボードの方もリーズナブルな製品が多いので、本体ケースと合わせてコストパフォーマンスに優れた自作パソコンを組むのに最適と言えます。


ミニタワー本体ケース「CoolerMaster NSE-200A-KKN1-JP」

・HTPCケース

HTPCとは「Home Theater PC」の略称ですが、一般的には横置き型本体ケースと考えていただいて結構です。横置きデザインなのでリビングなどに設置しても違和感がなく、ホームシアターのようなマルチメディア用途に使用する機会が多いのでHTPCケースと呼ばれるようになったのです。横置きタイプのパソコンというと、ちょっと年齢が上の方はNECのPC-9800シリーズを思い浮かべるかも知れません。HTPCケースには、似たようなデザインのものも存在します。

さて、横置きタイプということでHTPCケースの中には拡張カードが使えなかったり、ロープロファイルと呼ばれる背の低い拡張カードしか使えないものもあります。内蔵できる電源ユニットに制限があったり、組み立てが難しかったりする場合もあるので、HTPCケースを選ぶ場合は充分注意してください。

HTPCケース「CoolerMaster Mini 210」
HTPCケース「CoolerMaster Mini 210」

・Mini-ITX対応ケース

最近、ブームになっているのがMini-ITXマザーボードに対応したコンパクトな本体ケースです。「秘かなブーム」とか「流行の兆しを見せる」などと書こうとも思ったのですが、実際多くの製品がリリースさていますから、ブームになっていると書いて間違いないでしょう。

その特長はとにかくコンパクト。Mini-ITXマザーボード自体が小さいですから、それに合わせてコンパクトなものが多数揃っています。やや大きめなMini-ITX対応本体ケースの場合は、ある程度の拡張性を持っていて、さまざまな用途に活用できそうなものもあります。ですが基本的にはコンパクトですから、組み立てが難しい場合、特にケーブルの取り回しが難しいものもありますので注意が必要です。

Mini-ITX対応ケース「CoolerMaster Elite 110 Cube RC-110-KKN2-JP」
Mini-ITX対応ケース「CoolerMaster Elite 110 Cube RC-110-KKN2-JP」

・その他の本体ケース

ほかにも特殊なデザインの本体ケース、超スリムな本体ケースなど、実にさまざまな本体ケースがあります。中には透明なアクリルパネルで出来ていて、中身が丸見えになるものなどもあります。

ですが初めての自作パソコンということなら、あまり特殊なものに飛びつかず、定番の製品から選ぶといいでしょう。好みのデザインの、長く使えそうな本体ケースを選ぶのが無難ということです。

ちなみに本体ケースを選ぶ際のポイント、その基本は「デザイン」と「拡張性」、そして「空調」ですが、細かいことを言うといろいろあります。「電源スイッチなどの操作ボタンの位置は使いやすいか?(設置した際に)」、「前面の拡張ポートは充分に用意されているか?」、「ドライブベイの数は自分の用途に合っているか(これは拡張性の話ですが、将来の用途についても考えておきましょう)」などなど。ただし何度も書きますが、自分好みのデザインというポイントだけは外さないでください。

■ビデオカード選びも二択

ディスプレイに画面を出力するための拡張カード、それがビデオカードです。ちなみにディスプレイのことをモニタと呼ぶ場合がありますし、ビデオカードのことをグラフィックカード、あるいはGPUと呼ぶ場合があります。ですがどれも基本的には同じものですので、ここではビデオカード、そしてディスプレイという言葉を使うことにします。

さてそのビデオカード、まず基本的に2つの選択肢があります。一つはCPU内蔵のグラフィック機能を使用する方法です。ビデオカードの機能がCPUに内蔵されていると思ってください。ですからグラフィック機能を内蔵したCPUを選んだ場合は、基本的にビデオカードを用意する必要がありません。もっともグラフィック機能を内蔵したCPUを選んだ上で、あえてそれを使わずにビデオカードを使用するというのも普通の話です。というのもハイパフォーマンスなグラフィック機能が欲しい場合、CPU内蔵の機能では足りないこともあるからです。ちなみにIntelもAMDも、グラフィック機能を内蔵したCPUをリリースしています。

そしてもう一つはもちろんビデオカードを用意し、搭載する方法です。この場合もまた、その先に2つの選択肢が待っています。NVIDIAのビデオカードを選ぶのか、それともAMDのビデオカードを選ぶのか、この2つです。どちらもGPU(Graphics Processing Unit=グラフィックを処理する装置、チップ)のメーカーであり、同時にどちらもCPUのメーカーです(NVIDIAはタブレットなどで使用するCPUを製造しています)。以前はこの2社以外にもGPUを製造するメーカーはあったのですが、現在はこの2社2強と言っていいでしょう。
「あれ? ビデオカードのメーカーはたくさんあるのでは?」と思った人は、自作パソコンのことをある程度知っている人だと思います。おっしゃる通り「ビデオカードのメーカー」はたくさんあります。NVIDIAとAMDはGPUのメーカーであって、ビデオカードのメーカーは多数存在しているのです。ビデオカード専業のメーカーもありますし、マザーボードメーカーがビデオカードを製造している場合もあります。そしていずれのメーカーもNVIDIA、あるいはAMDからGPUの供給を受けてビデオカードを製造しているのです。

NVIDIA GeForce GTX 760搭載のリファレンスデザインビデオカード「Palit GeForce GTX 760」
NVIDIA GeForce GTX 760搭載のリファレンスデザインビデオカード「Palit GeForce GTX 760」

 

AMD RADEON R9 290搭載のリファレンスカード「MSI R9 290 4GD5」
AMD RADEON R9 290搭載のリファレンスカード「MSI R9 290 4GD5」

ではどちらのメーカーを選べばいいのか? はっきり言ってこれは「好み」の問題です。よくAMDのGPUを搭載したビデオカードはコストパフォーマンスに優れていると言われますが、NVIDIAのGPUを搭載したビデオカードでも安いものはあります。ハイエンド系のパフォーマンスに関しては、両者が激しい争いを繰り広げている状況です。気軽にどちらか一方を勧められるような状況ではないのです。さらに言うと2強による競争の激しい世界だけあって、両社とも次々と新製品を市場に投入してきます。今日NVIDIAが良くても、明日はAMDかも知れないという、大変シビアな世界だったりします。

そんなビデオカードですが、基本的なスペックとして注目すべきはGPUの型番、搭載されているメモリの量、冷却システムなどの独自機能、そして出力ポート、最後にサイズといったところでしょう。GPUに関しては、大ざっぱに言ってしまうと「高価なほど高性能」となります。そしてメモリの量に関しては、それぞれのグレードのビデオカードが必要充分なメモリを搭載していますので、あまり気にする必要はありません。独自機能に関しては後述しますが、出力ポートは重要なのでしっかりチェックしてください。最近のビデオカードはDVI、HDMI、そしてDisplayportの全て、あるいはいくつかを搭載しています。お使いのディスプレイと接続できるどうか、そして何画面出力したいのかをチェックしましょう。

ビデオカードのメーカー独自機能に関しては、一つ注意して欲しいポイントがあります。それは最近の流れとして、まず最初に「リファレンスデザイン」と呼ばれるタイプの製品が登場し、その後でメーカー独自デザインの製品が登場するということです。もっと具体的に言うとメーカーが新しいGPUを発表、そのGPUを搭載したビデオカードが発表されます。そのメーカーがデザイン(設計)したビデオカードが、ビデオカードメーカー各社からリリースされるのです。その後、ビデオカードメーカー各社は独自の機能を盛り込み、再び同じGPUを搭載したビデオカードをリリースします。もっとも最近では最初から独自製品が登場する場合もあるようですが。


同じNVIDIA GeForce GTX 760を搭載しながらビデオカードメーカー独自にカスタマイズされた「Palit GeForce GTX 760 JetStream 4GB」。見た目からして違うのが分かります

こちらはAMD RADEON R9 280を搭載した「MSI R9 280 GAMING 3G」。こちらもビデオカードメーカー独自のカスタマイズがされている製品です
こちらはAMD RADEON R9 280を搭載した「MSI R9 280 GAMING 3G」。こちらもビデオカードメーカー独自のカスタマイズがされている製品です

さてそのメーカー独自の機能、冷却システム、具体的には電動ファンをリファレンスより静かなものにしたり、GPUやメモリをOC(オーバークロック)してパフォーマンスを向上させたりとさまざまです。「新しいGPUをとにかく早く使いたい!」というのでないなら、メーカー独自デザインのビデオカードを選ぶといいでしょう。その方が面白いと思います。

ではビデオカードはどうやって選ぶべきか? 基本的な考え方としては「予算の範囲内でなるべく高価=ハイパフォーマンスなものを選ぶ」ということになるでしょう。自作パソコンでもほかのパソコンでもそうですが、最初は速く感じたパフォーマンスも使い慣れると遅く感じるものです。だったら最初からなるべく速いものを選んで、遅く感じるのをなるべく先延ばしにしようという考え方ですね。これはCPUに関しても同じことが言えます。

あるいは自作パソコンに関して初心者ということでしたら、こういう方法はどうでしょうか? まずはCPU内蔵のグラフィック機能を使い、そして状況を見てビデオカードを購入して増設するという方法です。3Dグラフィックを駆使するゲームなんてプレイする機会が無い、興味も無いということでしたら、あるいはCPU内蔵のグラフィック機能で充分事足りるかも知れません。そうなるとビデオカード購入のコストをメモリやストレージ、CPUといった別のところに回すことができます。そしてもしCPU内蔵のグラフィック機能に不満を感じたら、その時になってからビデオカードを増設すればいいのです。

(その3に続く)

・パソコン自作のススメ「ドライバー1本で始めよう!」バックナンバー
その1「ドライバー1本で始めよう!」
その2「パーツ選びは遠足前夜(前編)」
その3「パーツ選びは遠足前夜(中編)」
その4「パーツ選びは遠足前夜(後編)」
その5「いよいよ組み立て! でもその前に」
その6「ついに組み立て!(前編)」
その7「ついに組み立て!(中編)」
その8「ついに組み立て!(中編2)」
その9「ついに組み立て!(後編)」

レビュー / コラム

ページトップへ