お手軽にRAIDパソコンが組めるASUS製小型PCキット「VM62N-G007M」組み立て、ベンチマークレビュー

お手軽にRAIDパソコンを構築することができる、ASUSの小型PCキット「VM62N-G007M」が10月4日発売された。価格はオープンプライスで、執筆時点でのドスパラWEB通販販売価格は65,296円(税込)。

本製品は、OSとストレージデバイス(HDDもしくはSSD)を用意すれば簡単に作成することが可能なPCキットモデルで、付属のVivo DualBayアダプターを利用することで2.5インチストレージデバイスを2台搭載することも可能となっている。2台搭載時は、RAID設定が可能で、RAID0の高速なストレージ環境もしくはRAID1の高い信頼性のストレージ環境を構築することができる。

また、190×190×56.2mm(幅×奥行き×高さ)、重量0.7kgというコンパクトなサイズながら、Intel Core i3-4030UやGeForce 820Mを搭載し、4K出力にも対応した製品となっている。

・製品情報
VM62N-G007M

・販売開始日
2014年10月4日(土)販売開始

・記事掲載時点での販売価格
65,296円(税込)

・ドスパラWEBサイト商品ページはこちら
VM62N-G007M

■製品外観及び主なスペック


まずは外観から。シンプルでクセのないデザインであり、リビングなど生活空間に置いても特に違和感はないだろう。

20141015-DSC_0432

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前面 スピーカーが内蔵されている

側面 排気口
側面 排気口

背面 電源ボタン、各種インターフェイスが用意されている
背面 電源ボタン、各種インターフェイスが用意されている

主なスペックは下記の通り。



CPU Intel Core i3-4030U
グラフィックス NVIDIA GeForce 820M
メモリ DDR3L-1600 SO-DIMMスロット×2(最大16GB)
16GB標準搭載
無線LAN IEEE802.11a/b/g/n/ac
Bluetooth機能 Bluetooth 4.0
サウンド ステレオスピーカー内蔵(2W×2)
インターフェイス USB 3.0×4、USB 2.0×2、HDMI×1、DisplayPort×1、LAN×1など
サイズ 190×190×56.2mm(幅×奥行き×高さ)
重量 0.7kg

■初心者でも簡単な組み立てとRAID設定


本製品は上述の通りPCキットモデルであるため、ほとんどのパーツは設置済みの状態になっている。パソコンとして動作させるまでの作業としては、ストレージデバイスを設置しOSをインストールするだけで完了となる。ただし、光学ドライブを搭載していないため、OSインストール時とドライバインストール時にはUSB接続の光学ドライブが必要となる。また、マウス・キーボードも付属していないので用意しておこう。

では、早速ストレージデバイスの設置を進めたいと思う。まず、本体からトップカバーを外し内部にアクセスできるようにする。ネジ止めはされていないので簡単に開閉できる。

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Vivo DualBayアダプターを外し、ストレージデバイスを搭載していく。今回はSSD(Crucial MX100 CT256MX100SSD1)を2台搭載する。

Vivo DualBayアダプターを外したところ
Vivo DualBayアダプターを外したところ

内蓋のネジ止めを外すとメモリが見える標準で16GB搭載
内蓋のネジ止めを外すとメモリが見える。標準で16GB搭載

Vivo DualBayアダプター
Vivo DualBayアダプター この中に2.5インチデバイスを設置する


Vivo DualBayアダプターを開封

アダプター内部の画像のコネクタに接続する
アダプター内部のSATAコネクタにデバイスを接続する

1台目をアダプタ下部に設置
1台目をアダプタに設置

裏側をネジ止めする
裏側をネジ止めする

アダプタのカバー側 こちらに2台目を設置する
アダプタのカバー側 こちらに2台目を設置する

側面をネジ止めする
側面をネジ止めする

2.5インチデバイスを設置したアダプタカバーをアダプタに戻し、デバイスとアダプタのSATAコネクタを接続する。

Vivo DualBayアダプターを本体に戻し、トップカバーを元に戻せば組み立ては完了。

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参考までに3.5インチデバイス搭載時は下記画像の通りの設置イメージで、Vivo DualBayアダプターは利用しないこととなる。

Vivo DualBayアダプターから黒いネジとラバーヘッドを外し3.5インチデバイスに取り付ける
Vivo DualBayアダプターから黒いネジとラバーヘッドを外し3.5インチデバイスに取り付ける

Vivo DualBayアダプターがあった場所に搭載する
Vivo DualBayアダプターがあった場所に3.5インチデバイスを搭載する

慣れればものの数分でここまでの作業は終わらせることができ、パソコンを自作したことがないという初心者の方でも非常に簡単に組み立てることができる。

組み立てが無事完了したので、電源ケーブルや別売りのマウス、キーボード、モニタなど接続し電源を入れ、RAID設定を試してみる。今回はRAID0で設定を行ってみる。

RAIDの設定方法はマニュアルにも記載があるので、記載の通り進めていけば問題なく設定が完了する。まずは、電源投入後「F2」キーまたは「Del」キーを押してBIOSを起動する。

BIOS起動後は下記の通り設定、保存する。
・SATA Mode Selectionを「RAID」
・Launch CMSを「Enabled」

Advanced>SATA Configuration SATA Mode Selectionを「RAID」に設定する
Advanced>SATA Configuration
SATA Mode Selectionを「RAID」に設定する

Boot>CMS Launch CMSを「Enabled」に設定する
Boot>CMS
Launch CMSを「Enabled」に設定する

BIOS設定はこれで完了。続いて、Intel Rapid Storage Technology Option ROMユーティリティを開きRAIDを作成していく。電源投入後に「Ctl+I」キーを押すことでメニューが開く。

RAIDボリュームを入力し、RAIDレベル(今回はRAID0)、ストライプサイズ(今回は128KB)、容量など表示されている項目を一通り設定すると完了となる。

設定されたRAIDの環境は下記の画像の通り。マニュアルにそって進めたため、特に引っかかるところもなく設定が完了した。


Intel Rapid Storage Technology Option ROMユーティリティ

せっかくRAID0設定を行ったのでベンチマークテストを行ってみた。

CrystalDiskMarkの結果は下記の通りで、公称値の倍のスピードが出ているため良好な結果だったといえる。

1000MBの結果
1000MBの結果

4000MBの結果
4000MBの結果

簡単お手軽に高速な環境が実現できる本機は、自作初心者の方の入門機として作る楽しみを味わえる製品になっている。

■3Dベンチマークテスト結果

本機はグラフィック性能が非常に高いというわけではないが、CPU内蔵のグラフィック機能だけではなくGeForce 820Mも搭載されているためベンチマークテストを行ってみた。

ベンチマーク設定
・ファイナルファンタジーXIV 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編(以下新生FFXIV):標準品質、1920×1080、フルスクリーン
・ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族オンライン ベンチマーク(以下DQX)Ver1.00:標準品質、1920×1080、フルスクリーン

ベンチマーク結果
・新生FFXIV:3119
・DQX:3142

結果として非常に高い数値ではないものの、設定を落とせば問題ないレベルであり、非常にコンパクトな本体ということを考えると十分ではないだろうか。

■総評

付属の日本語マニュアルの通りに進めれば、パソコンに詳しくない初心者の方でも問題なく作り上げることができる本機。作り上げることの楽しさもさることながら、RAID設定という少しマニアックな設定を行うことで高速な環境も簡単に実現することができ、これもまた楽しい。パソコン自作に興味がある方は足を踏み入れる一歩目として本機を検討してみてほしい。きっと自分で作る楽しさを味わうことができるだろう。

また、自作に興味がないという方でも、4K出力可能でスピーカーも内蔵、サイズも縦横190mmと非常にコンパクト、シンプルなデザイン、といった特徴もあるので、リビングなどに置いてメディアサーバー用途として利用してみるということも可能なので用途があえば検討してみてほしい。

レビュー / コラム

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