コスパが魅力のゲーミングPC ドスパラ「GALLERIA XT-A」レビュー Text by 石井英男

ドスパラのオリジナルPCといえば、ノートPCから3D CGや動画編集などを行うクリエイター向けハイスペックPCまで、充実した製品ラインナップが人気だ。今回は、その中から、コストパフォーマンスが高いゲーミングPC「GALLERIA XT-A」を紹介したい。GALLERIA(ガレリア)は、ドスパラのグループ会社であるサードウェーブデジノスのゲーミングPCブランドであり、最新CPUや最新GPUをいち早く搭載し、高い性能とコストパフォーマンスを実現していることが魅力だ。

・万人受けするデザインのオリジナルケースを採用

今回レビューしたのは「GALLERIA XT-A Windows8.1 モデル」で、標準構成での価格は129,578円(税込)となっている。

GALLERIA XT-Aは、GALLERIAシリーズの中ではミドルレンジに位置する製品であり、価格も手頃なので、特に人気が高い製品だ。まずは、外観から見ていこう。ケースは、拡張性の高いミドルタワーケースを採用している。このケースは、ドスパラオリジナルのGALLERIA専用ケースであり、精悍な印象を受ける。ゲーミングPCでは、目立つことを重視して、赤などの原色を取り入れたり、発光ギミックなどを備えた製品も多いが、そうした奇抜なデザインは、好き嫌いが分かれる。それに対し、GALLERIAシリーズのケースは、比較的オーソドックスなデザインとカラーであり、万人に受け入れられる製品といえるだろう。サイドパネルは手回し式のローレットスクリューで固定されているため、ドライバーなどの工具を使わずに、パネルの着脱が可能であり、メンテナンス性も優れている。また、フロントI/Oとして、USB 3.0×2とSDカードリーダー/MicroSDカードリーダー、マイク入力、ヘッドホン出力が用意されているのも便利だ。

標準構成で背面と上面に120mmファンが1基ずつ備えられており、冷却能力にも余裕があるが、上面にさらにファンを1基追加できる仕様も評価できる。

ドスパラ「GALLERIA XT-A」
ドスパラ「GALLERIA XT-A」

本体右側面
本体右側面

本体左側面
本体左側面

本体前後
本体前後

本体上面にファンを1基搭載
本体上面にファンを1基搭載

本体左側面はメッシュが2カ所開けられており、ファンを2つ追加可能だ
本体左側面はメッシュが2カ所開けられており、ファンを2つ追加可能だ

・Haswell Refresh最上位の「Core i7-4790」とミドルハイGPU「NVIDIA GeForce GTX 760」を搭載

GALLERIA XT-Aは、PCとしての基本スペックも非常に高い。まず、CPUとして、開発コードネーム「Haswell Refresh」と呼ばれる最新の第4世代Core iシリーズの中でも最上位である「Core i7-4790」(Core i7-4790Kはさらに上位だが、こちらはDevil's Canyonと呼ばれている特別な製品である)を搭載する。Core i7-4790の定格クロックは3.60GHzだが、自動オーバークロック機能の「ターボ・ブースト・テクノロジー」により、最大4.0GHzまでクロックが向上する。また、Core i7-4790は、クアッドコアCPUだが、1つのコアで同時に2つのスレッドを実行可能なHyper-Threadingテクノロジーを搭載しているため、最大8スレッドの同時実行が可能だ。最新ゲームはマルチスレッド環境に最適化されているものが多く、重いゲームも快適にプレイできる。チップセットはIntel H97 Expressで、メモリは標準で8GB搭載している。ゲームを含む一般的な用途なら8GBで不満を感じることは少ないが、DIMMスロットは4基用意されており、最大32GBまで増設が可能なので、ゲーム以外の用途にも十分対応できる。

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サイドパネルを外したところ
サイドパネルを外したところ

CPUは「Core i7-4790」を採用
CPUは「Core i7-4790」を採用

標準ファンとヒートシンク
標準ファンとヒートシンク

マザーボードはASUSの「H97-PLUS」
マザーボードはASUSの「H97-PLUS」

メモリは4GB×2枚の8GBを搭載
メモリは4GB×2枚の8GBを搭載

メモリはCrucialの「CT51264BA」を採用
メモリはCrucialの「CT51264BA」を採用

ゲーミングPCで、CPUと同じかそれ以上に重要なパーツがグラフィックスカードである。CPU統合GPUの性能も、以前に比べると向上しているが、やはり最新ゲームを高解像度・高画質でプレイするには力不足だ。GALLERIA XT-Aでは、NVIDIA GeForce GTX 760(ビデオメモリ2GB)搭載グラフィックスカードを搭載している。GeForce GTX 760は、NVIDIAのGPUの中ではミドルハイに位置する製品だが、最新ゲームを快適にプレイするのに十分な描画性能を備えている。

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GPUにはPALITのNVIDIA GeForce GTX 760搭載カードが採用されている
GPUにはPALITのNVIDIA GeForce GTX 760搭載カードが採用されている

ワンランク上のGPUがほしい場合は割高になるが静音と高い冷却能力を備えた「JetStream」ファン仕様のモデルも選択可能だ。こちらは搭載メモリも4GBに増強される
ワンランク上のGPUがほしい場合は割高になるが静音と高い冷却能力を備えた「JetStream」ファン仕様のモデルも選択可能だ。こちらは搭載メモリも4GBに増強される

ストレージとしては、標準で2TBのHDDが採用されているが、オプションとして3TB HDDへの変更やSSDの増設などが可能だ。光学ドライブは、DVDスーパーマルチドライブが搭載されているが、こちらもBTOによってブルーレイドライブなどへの変更が可能だ。OSは、Windows 7 Home Premium(64bit)またはWindows 8.1 Update 1から選択できる。

このようにGALLERIA XT-Aは、ゲーミングPCとしては比較的安価な製品でありながら、トップクラスの基本性能を備えており、コストパフォーマンスは非常に高いといえる。

HDDベイはネジなどを使わずに取り外せるタイプだ
HDDベイはネジなどを使わずに取り外せるタイプだ

HDDはWESTERN DIGITALの「WD20EZRX」(2TB)が搭載されている
HDDはWESTERN DIGITALの「WD20EZRX」(2TB)が搭載されている

・レーザーマウスの発光ギミックが美しい

標準のキーボードは、一般的なUSBタイプのフルキーボードである。マウスは、GALLERIAロゴが描かれたGALLERIA専用レーザーマウスが付属する。このレーザーマウスの周囲には、デコレーション用LEDが多数仕込まれており、マウスの解像度に合わせて発光色が変化する。解像度はスクロールホイールの手前にあるボタンで切り替えることができ、800dpiでは無発光、1600dpiで赤色発光、2400dpiでは青色発光に切り替わる。スクロールホイールにもLEDが内蔵されており、周囲の色と同じ色で発光する。LEDを点灯させると、暗い場所でも非常に目立ち、なかなか美しいし、現在使用している解像度が一目でわかるのも便利だ。

FPSなどをプレイする場合は、マウスやキーボードの選択も重要なポイントとなる。そこで、GALLERIA XT-Aでは、ゲーミングデバイスセットとして、Razerのゲーミングマウスとパッドをセットにした「Nagaセット」や「Deathadderセット」などが用意されており、オプションとして選べることも評価できる。

GALLERIA専用レーザーマウス。これは無発光状態
GALLERIA専用レーザーマウス。これは無発光状態

青色で発光させたところ
青色で発光させたところ

赤色で発光させたところ
赤色で発光させたところ

付属のキーボード
付属のキーボード

・インターフェイスも充実しており、拡張性も高い

インターフェイスも充実している。前面I/Oについてはすでに紹介したが、背面には、USB 2.0×2、USB 3.0×4、DVI×2、HDMI、DisplayPort、マイク入力、ライン入力、ライン出力、有線LAN、PS/2×2などが用意されている。拡張スロットはPCI Express x16が1基(グラフィックスカードが装着済み)、PCI Express x4が1基、PCI Express x1が2基、PCIが2基用意されており、こちらも十分だ。拡張ベイは、5インチベイ×5と3.5インチシャドウベイ×5という構成であり、3.5インチシャドウベイに装着されているHDDマウンターはドライバーなどの工具を使わずに着脱できるようになっており、メンテナンス性、拡張性ともに満足できる。また、電源ユニットとしては、AcBel製の500W電源ユニットが搭載されている。この電源ユニットは、80PLUS BRONZE認証を取得した高効率な製品であり、無駄な電力消費を防げる。より上位のGPUや大量のHDDを搭載する場合に備えてより大容量の電源を選ぶことも可能だ。

背面インターフェイスまわり。一通りの機能はそろっている
背面インターフェイスまわり。一通りの機能はそろっている

電源ユニットは80PLUS BRONZE認証取得済みのAcBel製 500W電源ユニットが搭載されている
電源ユニットは80PLUS BRONZE認証取得済みのAcBel製 500W電源ユニットが搭載されている

・標準構成でも性能は高いが、SSDを増設するとさらに快適に

GALLERIA XT-Aは、最新の高性能CPUおよび高性能GPUを搭載したゲーミングPCであり、そのパフォーマンスには興味があるところだ。そこで、いくつかのベンチマークテストを行い、パフォーマンスを検証してみた。

まずは、システムの総合性能を検証する「PCMark 7」と「PCMark 8」の結果を見てみよう。PCMark 7の総合値であるPCMark scoreは4198とかなり優秀である。また、PCMark 8のHome conventionalは4137、Creative conventionalは4040、Work conventionalは3361であり、こちらも好成績だ。

PCMark7



GALLERIA XT-A 標準構成
PCMark 7
PCMark score 4198
Lightweight score 3088
Productivity score 2562
Entertainment score 5095
Creativity score 6460
Computation score 11561
System storage score 2058
Raw system storage score 569


PCMark 8 V2
Home conventional 4137
Creative conventional 4040
Work conventional 3361

次に、3D描画性能を計測する「3DMark」を実行してみた。結果は下のグラフに示したとおりで、こちらも高いスコアを記録している。

3DMark
Fire Strike 5869
Fire Strike Extreme 2928
Sky Diver 17930
Cloud Gate 21155
Ice Storm 148531
Ice Storm Extreme 130358
Ice Storm Unlimted 147501

3D描画性能については、実際のゲームにおけるパフォーマンスも計測してみた。「ファイナルファンタジー XIV 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編」は、1920×1080ドットの最高品質でもスコアは9696となり、「非常に快適」という評価を得た。また、「TOMB RAIDER」の結果は、以下のグラフに示したとおりで、1920×1080ドットのUltra設定での平均フレームレートは75.1fpsを記録しており、十分快適に遊べるといえる。

FF



ファイナルファンタジー XIV 新生エオルゼア
ベンチマーク キャラクター編
1280×720ドット 最高品質 16352
1280×720ドット 高品質(デスクトップPC) 17274
1280×720ドット 高品質(ノートPC) 20281
1280×720ドット 標準品質(デスクトップPC) 25362
1280×720ドット 標準品質(ノートPC) 25573
1920×1080ドット 最高品質 9696
1920×1080ドット 高品質(デスクトップPC) 10044
1920×1080ドット 高品質(ノートPC) 12882
1920×1080ドット 標準品質(デスクトップPC) 18219
1920×1080ドット 標準品質(ノートPC) 18153


TOMB RAIDER MIN MAX AVERAGE
1280×720ドット Ultimate FPS 52 92 73.2
1280×720ドット Ultra FPS 98 158 126.1
1280×720ドット High FPS 140 232 186.6
1920×1080ドット Ultimate FPS 34 62 44.2
1920×1080ドット Ultra FPS 62 88 75.1
1920×1080ドット High FPS 88 134 110.3

このように、GALLERIA XT-Aは、ゲーミングPCとして十分なパフォーマンスを実現しており、最新MMORPGもアクションゲームもフルHD解像度で快適に遊ぶことができる。

GALLERIA XT-Aは、標準構成でも高いパフォーマンスを誇るが、システムドライブをHDDからSSDに換えることで、さらに快適な環境を実現できる。システムドライブをSSDに変更すると、差額分が価格に上乗せされるが、ドスパラの販売サイトでは割引キャンペーンが行われる場合がある。本記事の執筆時点では、SSD特価キャンペーンが実施されており、Crucial MX100 256GB SSDがプラス10,000円というお得な価格で増設できた(通常価格はプラス15,000円)。そこで、システムドライブをCrucial MX100 256GBに換装して、「PCMark 7」を実行してみた。その結果、総合値であるPCMark scoreは4198から6162へと大きく向上したほか、ストレージ性能を計測するSystem storage scoreは2058から5389へと2.6倍以上にも向上した。また、電源オフの状態からシステムを起動するのにかかる時間を計測したところ、標準構成では約17秒かかったのに対し、SSD換装後は約13秒になり、約4秒短縮された。UEFIに対応しているため、標準構成でも起動は非常に高速であるが、SSDに換装すれば、さらに起動が高速化される。さらに、「CrystalDiskMark 3.0.3b」を利用して、ディスクパフォーマンスを計測したところ、標準構成時(HDD)のシーケンシャルリードは146.6MB/s、シーケンシャルライトは140.2MB/sだったのに対し、SSD換装後はシーケンシャルリードが514.8MB/s、シーケンシャルライトが341.4MB/sへと、パフォーマンスが大きく向上している。

BTOメニューで選択可能な「Crucial MX100 256GB SSD」
BTOメニューで選択可能な「Crucial MX100 256GB SSD」

PCMark7_SSD



GALLERIA XT-A 標準構成 SSD換装後
PCMark 7
PCMark score 4198 6162
Lightweight score 3088 6345
Productivity score 2562 5642
Entertainment score 5095 5919
Creativity score 6460 9327
Computation score 11561 11636
System storage score 2058 5389
Raw system storage score 569 5511

CrystalHDD

CrystalSSD

・静音性も高く、満足できるスグレモノPC

GALLERIA XT-Aは、高性能なゲーミングPCであるが、静音性に優れたケースファンを採用しているため、静音性も優秀だ。ベンチマークテストで負荷をかけても、騒音が耳障りになるようなことはなかった。PCの音が気になるという人にもお勧めだ。さらに、BTOでのオプションとしてより静音性の高いCPUクーラーやグラフィックスカードなども用意されている。標準構成でも、一般的なゲーミングPCに比べて遙かに騒音が小さいが、こうした静音パーツを組み込むことで、さらに静音性を高めることが可能だ。BTOで、静音性重視のパーツを選べる製品は珍しく、PCの動作音が気になるという人にも自信を持ってお勧めできるスグレモノPCだといえる。もちろん、PCで最新ゲームを高解像度で快適に遊びたいという人にも最適だ。基本性能が高いので、ゲームにこだわらず、フルHD動画の編集や高解像度写真のレタッチなど、CPUへの負荷が高い作業を行う機会が多い人にもお勧めだ。

「静音パックまんぞくコースLite」で装着されるCPUクーラー
「静音パックまんぞくコースLite」で装着されるCPUクーラー

「静音パックまんぞくコース」で装着されるCPUクーラー。静音性能向上とともに冷却能力も向上させる
「静音パックまんぞくコース」で装着されるCPUクーラー。静音性能向上とともに冷却能力も向上させる

HDDの静音化を実現するグロウアップ・ジャパンの「SMART DRIVE」。購入時にオプションで選択しておけば組み込んだ状態で納品される
HDDの静音化を実現するグロウアップ・ジャパンの「SMART DRIVE」。購入時にオプションで選択しておけば組み込んだ状態で納品される

HDDを1台ずつSMART DRIVEに内蔵することでHDDを静音化する。複数のHDDを搭載する場合はこちらも同数が必要になる
HDDを1台ずつSMART DRIVEに内蔵することでHDDを静音化する。複数のHDDを搭載する場合はこちらも同数が必要になる

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